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田舎シングルマザー考

昨年の初夏、離婚調停を経て晴れてシングルマザーとなった
過去のnoteで記載の通りだが、数年かけて準備した結果でもあり
かなりの部分が予定通りに進んでいる
仕事も居住地も子育ての環境も、シングルマザーになることを前提として準備してきたので
離婚しました、あるいは苗字だけ変わりますという簡単な手続きで済んでいる

そんな中、ひとつだけ想定外があった
自治体のシングルマザー手当である

ひとり親にはさまざまな援助制度がある
児童扶養手当が代表だろう
3人の子供がいれば大体6万円が支給される
しかし所得制限がある
満を持して離婚している私には縁のない手当である

しかし想定外はあるもの
私が住む自治体には所得制限のない医療福祉手当があるという

離婚届を提出した際に案内があり、少しタイミングは遅くなったが、もらえるものはもらおうと申請をしてきた

これが2年前の話
そこから都度更新に行くのだが、毎回聞かれることがある
「男の人とくらしていませんよね?」
はて。虎に翼状態になる。
男の人とは、父親も含まれるのか?
聞いてみると違うという。
たまにふらっと帰ってくる弟はどうか?
それもまた違うという。
シングルマザー記念に買った左手のプラチナリングがいけないのかしら笑

「つまり彼氏さんですね。彼氏さんと同居すると手当がストップします」
とのこと。

俄然興味がわき、
「その彼氏が無職で、いわゆるヒモだったらどうなるんですか?」

担当の女性は笑いながら
「所得制限は関係のない手当なので、彼氏さんが家にいるかいないかが問題です」
と回答された

はて。2回目。
明らかに同じ家で生計を一にする両親はOKで
仮定ではあるがヒモの彼氏だとだめなのか

「彼氏」とはシングルマザーから医療福祉の手当を奪うほどの価値があるものなのか
それが一般的なのか?と考える

そもそもこの制度の目指すところは、シングル親が自分のメンテナンスを後回しにしてしまいがち、という課題感から生まれたものだ
シングルでなくても小さい子を持ってから自分の病気などに構ってる余裕はなかった。
だからこそすべてのシングル親に所得制限を設けず開いている制度である
「彼氏」がいたら通院するようになるのだろうか???

田舎特有の考えかもしれない
男手があることで、全てが解決するという思考なのだろうか
田舎にすむ女性はなかなか職をもつことが難しかったりする
そもそも、職の選択肢も少ないし、都会にいるよりも家庭に入れという圧力は強い
保育園や学童のママさんたちも、なぜか17時にお迎えにこれるのが大半
東京にいた頃は18時を超えるお迎えが大半で、お迎え時に目を合わせて「お互い頑張ろう」とメッセージを送り合ったものである

田舎において、だいたいの女性は男性に依存しなければ生きられないのが一般的な見方だ
扶養手当をもらわず、このプラスアルファの制度だけもらう女性を想定していないのかもしれない
扶養手当だと、金額も大きいので偽装離婚とかありうるからね

もやもやは晴れませんが
特に「彼氏」と同居する予定もなく
扶養手当をもらうこともなく過ごせているので
そんなもんかで過ごすのが吉かな

そんなシングルマザーが生きづらい田舎で
私はめちゃくちゃ元気で、明るい、シングルマザーをこれからも頑張ります!!!

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