美味しい果物を食べたい時はお取り寄せするのです。
夏の果物が美味しい季節になりました。
スイカ、メロン、桃、ぶどう。
自分の中ではトウモロコシも果物だと思っています笑
(子供には「野菜だよ!」と突っ込まれますが)
自分が小さい頃よりも、品種改良が進んだせいか、
あまり美味しくないものを口にすることは少なくなりました。
【仕事として農業をすると】
自分が果物を作るようになって、
いろいろなことを気付くようになりました。
まず、「美味しいがすべてではない」ということ。
もちろん、美味しいに越したことはありませんが、
ナマモノですので、収穫して、棚に並ばれ、購入され、食べれられるまでそれなりのリードタイムがあります。
収穫した瞬間は美味しいかもしれないけど、
食べられるときには、旬が過ぎて「美味しくない」のでは意味がありません。
味はそこそこでも、見た目が良く、棚持ちが良いものに需要があったりします。
【区別してつくる】
自分も生産者として、そこを区別して作っています。
・美味しいけど、棚持ちしないものは、直売で。しかも予約で。
→収穫直後に発送することで、旬のベストな状態をお届けできます。
(本当に美味しいものは、魚と同じく、旬のスポットが短いものが多いです。)
・市場出荷するものはニーズに合わせて。
→品種、色、大きさ、出荷時期など、市場価格が高いものを目指して作り、適時に収穫、出荷しています。
すべてがすべて「美味しさ一番」のものを作っているわけではありません。
(もちろん、美味しいものを目指してはいますが)
美味しいものでも、旬の時期に売り切れなければ、意味がありません。
スーパー等は市場から仕入れて販売しているのですから、
どちらかといえば「美味しい」より「棚持ちの良さ」を重視する傾向があると思います。
【買う方法もいろいろ増えてきました】
現在は、ネット販売等のお取り寄せで果物を買うことができるようになりました。
消費者が直接購入するのですから、これらは基本的に「美味しさ一番」で作られています。
ですので、美味しい果物を食べたいときには「お取り寄せ」するようにしています。
では、産直販売しているところがすべて美味しいかというと、
それは販売者にもよります。
基本、美味しさ重視でつくり、収穫時期を間違わなければ美味しいはずです。
ですが、直販している生産者の中には、販売力に頼り、売る力があるがために、
ある意味で「どんなものでも売っている」ところもあります。
もちろん、ある一定基準のものは売っているのでしょうが、
「美味しさ一番」よりも、「収量一番」で作ってたりするし、
あるいは近隣農家から買って、自分名義で販売していたりします。
そういうところから、自分が求める美味しさのものを食べられるか?
といったら、どうだろう?と思うところがあります。
【ファンの農園から買う】
今はSNS等で、随時情報が発信できます。
農園情報を、発信している農園も増えてきました。
情報をみて、気になる、ファンになる農園もいくつかあります。
自分はそういったファンになった農園から買うようにしています。
美味しいものを届けたいという想いは、
写真や文章からも伝わってきます。
綺麗で、カッコいいものである必要はありません。
みていれば、その「想い」は伝わってくるものです。
また、そういった生産者がつくったものは、
美味しいものが多いし、リアクションもしたくなります。
(販売したいだけの生産者って意外とバレるものです)
毎年同じところで買い続けていれば、
その年によって、品種の味わいが違うことがわかるし、
より自分の好みがわかってくると思います。
(甘い、酸っぱい、硬い、柔らかい、香りがあるなど)
自分の好みの品種を相談してみるのも、楽しいかもしれません。
果物をお取り寄せするって、富裕層のすることだよなぁ、
なんて思うことかもしれませんが。
食べる前にその農園のこと知り、
その農園のつくったものを旬に食べる。
自分としては価値あるお金の使い方だと思っています。
ぜひ、自分の好きな果物は一度「お取り寄せ」で食べてみてください。
そして、その農園のファンになってみてください。
「果物を食べる」ことが一つのレジャーになると思いますよ。
余談。
とはいえ、貧乏性の自分がお取り寄せする場合。
自家用品(B級品)で、食べ切れる量が入って3,500から4,500円くらいの予算で買います。
美味しくて、それがそのシーズン買えるなら、1回おかわり注文します。
気に入った品種は、毎年購入するようにしています。
その予約の時期がくると「もうそんな季節なんだなぁ」と季節を感じますね。
本日はここまで。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
少しでも、農業に興味を持っていただければ幸いです。