キジ島の木造建築~驚くべき職人技
こんにちは。ringodonです。キジ島の木造建築について解説したいと思います。この教会はただの木造建築ではありません。驚くべき職人技で建築されています。その職人技とは!?ぜひ最後までご覧ください。
キジ島の木造建築とは?
「キジ島の木造教会」は1990年に登録された世界遺産です。ロシア連邦カレリア共和国のオネガ湖に浮かぶキジ島にあります。キジ島は縦の長さが約7km、横幅が約500mの長細い島です。そのため教会自体が湖に浮かんでいるようにも見えます!訪れた人は健康と幸運がもたらされるといわれています。とても人気の高い観光地で、毎年多くの観光客が訪れます。
また、この写真をよくみると玉ねぎ頭があるのがわかります。これはロシア建築の代表的な特徴です。ちなみにキジ島の木造建築はロシア伝統木造建築の最高峰です。なんとこの木造建築の教会は釘を一切使っていません!釘を一切使わずに建てられているため、建設した人は高い技術を持っていたに違いありません。設計図なしで建設していたんだとか。
その技術の高さや建築物としての美しさから「丸屋根の幻想」と言われることもあります。木造の教会は北欧や中欧でもみられるものの、その中でも教会は特に細かな装飾が特徴的です。キジ島自体がロシア木造建築博物館です。
最近、この木造建築の老朽化が進んでいます。そのため修復が必要になってきています。しかし設計図はなく、鋸とノミとキリだけで建てられたため、現代の建築技術でも再現は簡単ではありません。
キジ島の歴史を簡単に解説!
元々キジ島は、先住民の神聖な儀式の場でした。12世紀頃からロシア人の入植が始まり、16世紀頃、ロシア正教の教会が建てられました。ちなみにその建築物は1714年に再建されました。その名は「プレオブラジェンスカヤ教会」です。
玉ねぎ頭の教会はロシアを連想させますね!
↑プレオブラジェンスカヤ教会
キジ島の木造建築の内部
内部は、イコン(聖画像)で装飾されています。聖堂内のイコノスタシス(聖障)や職人の手によって精緻な彫刻が施された木製十字架、天空を表現している美しい天井の木組みなどがあります。もちろんどれも美しいですよ。
最後に
キジ島の木造建築は、外部だけでなく内部も美しいです。また、釘を使わず、設計図も使わずに建設されたのはとても驚くと思います。あなたはキジ島の木造建築についてどう思いましたか?ぜひコメント欄で教えてください。
ringodonはこれからもいろいろな建物について解説していきます。次回もお楽しみに!