CAD操作を無理なく覚える簡単な手順
AutoCADを初めて使う学生向けに4月から週1回の授業をしています。
初心者からのスタートなので、最初は基本操作からしっかりやっていきます。
流れとしてはこんな感じです。
1. 基本操作を習得する
AutoCADの基本的なツールや操作方法に慣れる。
1. 基本コマンドを学ぶ
• 線を引く (LINE)
• 直線を引く練習。異なる角度や長さで描いてみる。
• 矩形を描く (RECTANGLE)
• 矩形のサイズを変えて描く。
• 円を描く (CIRCLE)
• 半径や直径指定で練習。
• 削除 (ERASE)
• 選択と削除を組み合わせて使いこなす。
2. グリッドとスナップの使用
• グリッドスナップを有効にして、正確な図形を描く感覚を身につける。
• スナップモード (OSNAP) を使い、端点や中心点を捉える練習。
3. 基本図形を組み合わせて描く
• 簡単な家具 (テーブルや椅子の形状) を描いてみる。
• 寸法を正確に設定して練習。
2. 編集ツールを習得する
複雑な図面を効率的に編集するスキルを磨く。
1. 編集コマンドを使いこなす
• トリム (TRIM) / エクステンド (EXTEND)
• 線や図形を他の図形に合わせて調整。
• オフセット (OFFSET)
• 線や円のコピーを指定した距離で作成。
• ミラー (MIRROR)
• 対称形を作成する練習。
2. レイヤー管理
• レイヤーを作成し、図形を色分けして管理する練習。
• 各レイヤーの表示/非表示やロックを活用。
3. 寸法記入 (DIMENSION)
• 寸法ツールを使い、正確に測定や記録する。
• 異なるスタイルで寸法を設定してみる。
4. ブロックの作成と使用
• よく使う図形(例えば、ドアや窓)をブロックとして登録。
• ブロックの挿入とスケーリング練習。
ここから先は実際の図面作成を想定して、建築図面や機械図面、検定試験問題のトレースをしながら力をつけていきます。
週に1回の練習だと、次の授業の時には前回のことを忘れてしまい、思い出しながらのスタートとなってしまう為、少しペースが遅いと感じています。やはり、週1回に大量に練習するよりは少しずつ毎日やるような方が覚えるのには良いですね。
とはいえ、着実にステップを踏むことで、CADのスキルは無理なくつけられます。
最初はシンプルな図面から始め、少しずつ慣れていきましょう。