「ポジティブしりとり」略して「ポジとり」
はじめに
気づけば2023年3月、僕が初めて学外で公演を打ってからちょうど10年になります。
この公演というのがなかなかのアレで、ほろ苦い経験として心に残っています。
もうあえて振り返ることもないかなと思っていたのですが、プロトテアトル『フェスティバル#3 Match pomp』をやり遂げるにあたって、なんだか重なる部分があって(あくまで個人的に……)、過去の劇団ブログから文章を引っぱりだしてきました。
たいへん拙く、若さの感じられるものではありますけど、思い切って放流します。
一部、時代にそぐわない表現も見受けられますが、ご容赦ください。
宇宙林檎しゅうりょう。
さくらが咲いている。
春だ。
僕はさくらが好きだ。
なんでかよくわからないけど、
好きだ。
さくら柄の何かしらがあると、
ついうっかり買ってしまったりする。
何かしらというのは、ブックカバーとかタンブラーとか、そういうちょっとした、あってもなくてもいいような何かしらだ。
終わりと始まりを一緒に告げる、嬉しいような切ないような、そんなところが好きなのかもしれない。
違うかもしれない。僕はそんなにロマンチストじゃない。
だから、違うかもしれない。
そんなもんだと思う。
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劇苑×素面第一回本公苑「宇宙林檎」ご来場、誠にありがとうございました!
もう、あれから十日経ちますか。
そりゃ、さくらも咲きますね。
今回の公演は、二度目にして初の外部公演という、わりかしチャレンジングなものでした。
キャスト、スタッフも前回から大幅に変わりました。
変わったことだらけでした。
ですから、ある程度の困難は予想できていたはずでした。
僕が日常的に対峙する困難、
たとえば、外出先のトイレでうんこをしたときにトイレットペーパーもしくはうんこ本体が詰まってしまって、便器の中の水位がじわじわ上がってくる……
あの困難を困難レベル8とするなら、
……うーん、このたとえ、やめよう。
やめやめ。
とりあえず、なかなか大変な公演だったことは確かです。
その辺のことをアレコレ書いても仕方ないので割愛しますが、まわりのたくさんの人の鬼気迫る苦労と頑張りがあったから今があります。
ありがとうございました。
本当に、ありがとうございました。
僕はもう、ほんとなんかいろいろとネジがひん曲がってできてしまった、明らかな欠陥品であることが明らかなので、
まわりの人たちに足りないパーツを貸してもらいながらなんとか乗り切りました。
……あれ?
俺いま「明らか」って二回言った?
明らかに言ったよな?
…………
ま、ええか。
うん。という、もう、ほんと、明らかに感謝しています。
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なんか「大変やってん!」みたいなことばっかり言ってるけど、知らんがなって話ですね。
でも、終わってみて「やってよかった!」とハッキリ思います。
いや、「やめときゃよかった」て言われても困るでしょうが、
ここはしばし待たれよ。
今回ぶつかった様々な問題は、演劇を続けるなら遅かれ早かれぶつかる現実的な問題、演劇に限らずともいつかぶち当たるであろう問題ばかりで、
こうやって今の段階で味わって考えることができたのは、とても、こう、ポジティブだったと思うんです。
ポジティブでした。
ポジティブといえば。
大学入学したての頃、何人かのバカたちと「ポジティブしりとり」略して「ポジとり」をして遊びました。
一人ずつ、自分がポジティブだと感じる単語を言って、他のメンバーが多数決で判定します。
たとえば、「おっぱい」はポジティブです。
「おしり」もポジティブです。
反対に、「ネガとり」もあります。
「うんこ」はネガティブかな?
どうやろ。誰か判定してくれ。
で、「宇宙林檎」は?
ポジティブなわけです。
少なくとも、僕の中では。
そんな遊びもしばらく夢中になった後、すぐに飽きてやらなくなりました。あるあるー。
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時間が経って、だいぶ冷静に自分の本について考えられるようになりました。
どれだけ表現したかったものができたのか、まあ2%くらいですが、それに伴う問題点も自分の中で整理できました。
今回はこれが僕のベストでした。
次書くことがあれば、もっと面白いものが書けるように、
書きたいものがあと少しでも形にできるように、頑張ります。
長くなった。
もう終わる。
演劇を続けるって、大変だ。
そのことを思い知った。
続けているだけですごいんだ。
それは何でも一緒か。
僕のまわりの演劇を続けている皆さん、何かしらを続けている皆さん、
僕はあなたたちを心から尊敬します。
最後に。
公演に関わってくれた人たち、
劇場、演劇祭の方々、
観に来てくれた人たちはもちろん、
観に来れなかったけど応援してくれていた人たち、
僕のまわりのすべての皆さん。
本当にありがとうございました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
僕は「演劇を続けるって、大変だ」より下の数行が刺さりました。
この気持ち、今でも一緒だからです。
先日の公演でも痛感したからです。
今回、僕は作演ではありませんでしたが、またいつかそういう立場にたつ機会があったなら、より一層いろいろな重圧がかかってくるのだと思います。
そういう意味で、主宰であり作演を10年も続けてきたペレイラくんのことはやっぱりすごいと思いますし、学べるところは学んでいきたい。
もちろん、他の方々からも。
近々、何かしらのお知らせを発表できるはずなので、見守っていただければ幸いです。
このお知らせ、まあまあ「ポジティブ」だと思うので。
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