#プロトフェス3『Match pomp』各作品の解説
はじめに
3月に入り、いよいよ本番まで3週間ほどとなったプロトテアトル『フェスティバル#3 Match pomp』。
今回は各作品の簡単な解説をしていきますので、観劇の参考にしていただけますと幸いです(最後には予約フォームを含めた公演詳細も載せています)。
『オルタ面接』
多重構造で語られる、面接のお話。
「一人芝居とはなんぞや?」と、一人二役を平然とやる一人芝居に疑問を持った結果、できあがりました。
2014年、匿名劇壇の石畑達哉さんに書き下ろしたものを豊島さんが演じます。
ペレイラくんによるとタイトルの『オルタ』は「オルタナティブ」からきているらしく、畳みかけるような台詞による独特の疾走感が特徴。
『圧倒的ブラック』などのプロト初期の作品が好きな人におすすめかも?
じつはよりわかりやすく、時代にあわせて改稿もしています。
『エウレカ2020ver.』
女学生3人のなんてことはない、でもやっぱりなんてことある(?)日常を描いた作品。
2015年の初演では女1人と男2人が登場していましたが、再演となった『2020ver.』では女3人となり、根底にある人間讃歌の要素が強くなっています。
プロトテアトルの中でも非常に人気の高いこの戯曲を、ペレイラくん豊島さん小島さんの男性3人が女性役そのままで演じる……ある意味、フェスティバル#3においていちばんの挑戦ですね。
僕個人としては、演出のペレイラくんが出演しているので助手として責任重大と思っており、そのぶん力も入っています。
『白露、降る。』
夏、蝉の鳴き声、風鈴の音……兄と弟が静かに会話をかわす。
劇団員の有川水紀さんが書いてペレイラくんが脚色したリーディング作品(2021年)を、今回しっかりと演出をつけ、装いも新たに再演します。
唯一ペレイラくんの原作でないだけあって、なかなか毛色が違う作品になっていると感じますので、『ハイランダー』と共にプロトの新しい顔を見たい人はぜひBプログラムにどうぞ。
『ハイランダー』
目玉となる新作です!
が、まだ完成しておらず……全貌が見えません。
しかし、現段階でもかなり期待できそうな物語が展開していますので、お見逃しのないように!
……と言っておきます(笑)。
内容としては、とあるとても高い場所で、星を見上げながらたくさんの人が通り過ぎ、語り合っていく。いくつかの海外戯曲を意識した、どこかエモーショナルな雰囲気が漂う作品ではないでしょうか。
タイトルの『ハイランダー』は、「プロトテアトル『フェスティバル#3 Match pomp』に参加してます」でも書いたとおり、TCG用語からきているみたいです。詳細はリンクからとんで、言葉の意味より想像を膨らませておいてください!
公演詳細
プロトテアトル短編演劇祭
『フェスティバル#3 Match pomp』
2023年3月25日(土)~26日(日)
会場:ウイングフィールド
構成・演出/FOペレイラ宏一朗
出演/豊島祐貴 小島翔太 FOペレイラ宏一朗
◆Aプログラム
3月25日(土)15:00、26日(日)11:00
『オルタ面接』
作/FOペレイラ宏一朗
出演/豊島祐貴
『エウレカ2020ver』
作/FOペレイラ宏一朗
出演/小島翔太 FOペレイラ宏一朗 豊島祐貴
◆Bプログラム
3月25日(土)19:00、26日(日)15:00
『白露、降る。』
作/有川水紀
出演/豊島祐貴 小島翔太
『ハイランダー』
作/FOペレイラ宏一朗
出演/豊島祐貴 小島翔太 FOペレイラ宏一朗
◆スタッフ
演出部/有川水紀 伊藤芳樹
舞台監督、照明/豊島祐貴
音響、宣伝美術/FOペレイラ宏一朗
美術、制作/プロトテアトル
◆チケット料金
前売2000円 当日2500円
A・B通しチケット3800円
高校生以下1000円(前売、当日共)
応援チケット1枚500円
◆予約フォーム
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これまでご紹介した4作品のうち、『オルタ面接』と『エウレカ』は公式サイトで読めますので、お時間があるようでしたらチェックしてみるのもありだと思います。
それでは、劇場にてお待ちしております!
ありがとうございました。
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