つくること、いきること、つなぐこと。大人も子供も関係ない、強いコンテンツを青森で作ろう。
こんにちは、りんご飴マンです。
先日、弘前の「よつば保育園」さんでりんご飴をみんなで作りました。子供たちの無垢な笑顔と何にでも興味をもってくれる豊かな感受性に圧倒され、その昔、思いついたダジャレを必死にノートに書き溜め、毎日親に披露していた結果、「もういいから」と拒絶された幼少期を思い出しました。
りんご飴というお菓子は非常にシンプルです。お砂糖と水と食紅を混ぜたものを煮詰めて「べっこう飴」にして、生のりんごに絡めるというもの。煮詰め過ぎて飴がカラメル状にならないように、注意が必要です。(「絡める」と「カラメル」をうまくかけています)
僕を初めてみた園児たちとの距離感です。戸惑いの表情が伺えますが、心配ありません。
りんご飴は国境さえも超えてみんなを笑顔にする、魔法のお菓子なのです。
そんなこんなで始まったりんご飴作りですが、真っ赤なお砂糖水が登場すると、子供たちも興味津々。次第に距離も近づいていきます。
りんご(アルプス乙女という小さな品種)を磨く子供たち。普段見慣れたはずのりんごも磨くとピッカピカになることは知っていたかな?
あとはお箸をりんごに刺して、150°まで煮詰めた飴に絡めれば出来上がり。ヤケド注意。
かわいいりんご飴の出来上がり〜! みんな上手にできました。魔法のステッキを手に入れたようにはしゃぐ子供たちがまぶしい。
といった感じで、ほのぼのとした楽しい時間だったのだけど、実は僕が子どもたちとわちゃわちゃしていたのは理由があって、近日開催されるあるイベントの準備のためでした。
今日は、そのイベント「クリエイターズ・トレイン」について紹介します。
「クリエイターズ・トレイン」 とは?
「クリエイターズ・トレイン」とは弘前のモノづくりを見て、触れて、体験する2日間のイベント。キャッチコピーは、「つくること・いきること・つなぐこと」。青森を拠点に活躍するクリエイターと、日本を代表するクリエイターが、弘前市space DENEGAに集い、ライブパフォーマンスや作品展示、ワークショップを行います。
ざっくり言うと、普段なかなか会えない青森のモノづくりをしている人の作品を見ることはもちろん、どんな手順で作品が出来上がるのかを自分で触って、体験するころで学べたり、単純に人として仲良くなれたり…。子供から大人まで楽しめる体験型のイベントなのです。
今年で2回目ですが、去年開催したときに1日だけで来場者が700人を超えたそうで、弘前でも有数のクリエイター系イベントとして今年も賑わうことでしょう。
アート、デザイン、写真、工芸、フード、ワークショップ…。ここまで多くのジャンルが一度に揃う機会はなかなかないと思います。
「子供と一緒に楽しめるイベントに行きたい」、「アートを見たり触ったりして、美味しいものも食べたい」、「将来モノづくりを目指しているが、何をしたらいいかわからない」、「青森で活躍しているクリエイターと仲良くなりたい」など出かける人の理由はさまざま。いつものイベントとはちょっと違う、クリエイティブな空間になることでしょう。
東京から引っ越してみて気づいたのですが、ここ青森にはモノづくりをしている人の割合が非常に高いと感じています(特に弘前)。青森県の象徴・りんごや伝統工芸だけではない、写真家、イラストレーター、WEBデザイナー、映像ディレクター、キャンドルアーティスト、ファッションデザイナーなどなど。
青森に、世界的な写真コンテストで入賞するほどの素晴らしい写真家がいることを知っていましたか? “縫い目の見えない手縫い”という洗練された技法でストールを作る服飾作家、シネマライクな映像から地域の魅力を引き出す映像作家…。食や風景、文化だけではない、その土地でモノづくりに励む人も青森の魅力の1つなのだと思います。
最近、モノづくりや情報発信など世の中にアウトプットされるものに関して、「誰が」なんてものはもう関係ないのだなとしみじみ思います。
これは去年、青森県PR動画として制作したものなのですが、ありがたいことに観光映像大賞に入賞するなど全国、アジアでも大きく取り上げていただきました。田舎らしさと都会らしさ(オシャレなお店も多い)を持ち合わせる青森県の魅力を、いつもオシャレな姉に「ずるい」とうらやむ妹を対比させて伝えるストーリーは弘前の学生によるものです。
青森県が推進する「だし活」のPRCM。だしの食材を掛け合わせることで塩分を減らすことを恋愛の「かけひき」とかけて、「恋はかけひき、だしもかけひき」というコンセプトを作ったのは青森の学生。沖縄国際映画祭の全国CMコンテストでグランプリを獲りました。
大人だから、専門家だから、有名な人だからなんて、一切関係ない。できあがったモノ(コンテンツ)が全てで、それを応援・拡散してくれる人は必ずいる。それを可能にしてくれたのが今のインターネット社会なのかなと思います。
「誰が」ではなく「何を」が求められる時代だからこそ、こういったモノづくりに触れる、体験できるイベントというのは貴重なのだと思います。
ちなみによつば保育園の子供たちは、僕とりんご飴を作った思い出を画用紙に書いてくれたみたい。それが当日展示されるので、どんな作品ができたかぜひ見に来てください。
モノづくりの祭典、クリエイターズ・トレイン。今週末開催なのでぜひ遊びに行ってみてください。僕が関わった映像作品も流れているみたいですよ。
CREATOR’S TRAIN vol.2
at space DENEGA(弘前)
10月28日(土) 17:00-21:00
10月29日(日) 10:00-15:00
http://hirosaki-creators-station.com/
りんご飴マン
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