Theodora Weiss 2019 / Gut Oggau

＜タイプ＞
白
＜生産者＞
Gut Oggau
＜品種＞
グリューナー・ヴェルトリーナー ( Grüner Veltliner) / ピノ・ブラン (Weissburgunder)
＜産地＞
オーストリア・Weinland
<価格帯>
5000円弱

＜コメント＞
顔のエチケットが印象的なGut Oggauのワイン。Momento Moriと同じインポーターのワインで、是非飲んでみたいと思い頑張って購入。即完売状態でなかなか入手困難です。4日間で飲みました。

開栓直後の香りは控えめで、シンプルなぶどうや白い花の香り。味わいはかなりスッキリしていて、甘み酸味ともに控えめで水の様な清々しさ。青リンゴの様なニュアンスもありますが、最初の印象はとにかくあっさり系。フレッシュですがジュース的というよりはドライで冷涼感もあって、透き通る感じです。また果実味が強くない分、旨味もかなりダイレクトに感じられます。余韻は非常に控えめですが、酵母系で温かみのある上品な余韻。
2日目も基本的には変化はありませんが、少し酵母感が強くなった印象。3日目になるとおそらく日時の影響というよりも瓶の底に近づいたために、かなりトロみがあり、強い旨味と相まってスープの様にすら感じられました。4日目、底に残った最後の一杯になると見た目が全然違って濁り酒のような感じに。トロっとして強い旨味があり一番充実感があります。

＜感想＞
第一印象がスッキリした水の様なワインで、あまり個性がないとすら思えますが、それでいてじっくり飲むと強い旨味という出色の特徴に気づかされる奥深いワインでした。とにかく雑味や苦味、アルコール感、刺々しさなどと言った飲みづらいニュアンスが一切ないので、自然体で完成されています。ただ、あまりにスムースなので、この価格帯のワインとしてはインパクトが薄いのもまた事実。コスパ的には結構好みは別れる様な気がします。そして、私も実を言うともう少し主張のあるワインが好きです。
本当に癖や強い主張がないので、食事は割となんでも合わせられますが、王道の組み合わせであるチーズなどが一番良い様に感じました。少しクセがあるものと合わせてワインはサポートするようなイメージでしょうか。
また、あまり熟成させて飲むタイプのワインではないと思うので、すでに飲み頃で、長期間置いて大きな変化が訪れるという感じではなさそうに思えました。

＜点数＞
79点