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さらに思い出す、祖父のこと

大人になり、母や伯母と大人同士として話するようになり、祖父の話を聞くとき、祖父も決して完璧なヒーローではない、一人の人間だったと知る。

だけど、私の私の幼い頃の思い出の祖父のイメージは一言でオレンジの光。蛍光灯の白い部屋ではなく、オレンジ色のやさしい電球スタンド。

私が先に布団に入って、お風呂に入るおじいちゃんに「おじいちゃん、早く戻ってきてな」と言う。おじいちゃんは「カラスの行水やきんな」(香川弁:「すぐお風呂から上がるから」という意味)と言って早くお風呂から上がってくれることを約束してくれた。

おじいちゃんを待つその時間、どれだけ長く、でもどれだけワクワクしていたことか。

今も、寝るときの照明はオレンジ色。

何の条件も必要なく、ただまるごと私は受け入れられていたという安心感が今も根底にある。きっと。

スタンドFMに出会ったことによってその自分を思い出そうとしているようにも感じる。

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