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神の子池[北海道(オホーツク)]

ここは、北海道清里町にある「神の子池」

摩周湖は西側の「表摩周」と、東側の「裏摩周」に分かれ、
「表摩周」は、釧路総合振興局内にある、弟子屈町(てしかがちょう)
「裏摩周」は、オホーツク総合振興局内にある、清里町に入っており、
「神の子池」は、裏摩周に該当します。

神の子池の周囲は 220m、水深 5mという小さな池なのですが、
摩周湖からの伏流水でできています。

不思議なことに摩周湖は、出て行く川も、入ってくる川もないのですが、
1日約 12000tもの水が湧き出ているため、摩周湖の水位がほとんど変わらないんだとか。

また水温が年間通して 8℃程度で、冬でも凍ることのない透き通った水は、
透明度が世界でも、トップを争うレベルと言われており、天候などにより、エメラルドグリーンや、淡い青色に変化します。

その青い色は、神秘的な色ゆえに「摩周ブルー」と呼ばれています。


アイヌの先住民たちは、この不思議な池を神様からの贈り物として、
摩周湖(= カムイトー[神の湖])の伏流水でできたこの場所を、
「神の子池」と呼んで、現在まで言い伝えてきました。


そしてこの「神の子池」は、山頂である摩周湖の水が湧き出る場所として、
風水的にも素晴らしい場所です。

人間で例えるなら、お母さん(摩周湖[神の湖])がいて、
へその緒(地下水路)があって、繋がっている子供(神の子池)がいて。

この場所は、アイヌ民族の聖地と言われていますが、まさしくこの場所は
「神の子(供)」が住んでいるような、そんな気にさせられます。


実際に行って、この透き通る池を眺めていると、
どれだけ気分が落ち込んだりしていても、
腹の底から湧き出るようなエネルギーを、全身で感じることができ、
何か、温かく大きな物に守られているような、そんな気がしました。


アイヌ民族は、川では小便をしないと言われています。
それは、アイヌ文化(= アイヌプリ)では、
水には神様が宿ると言われているから。


風水にとって、水(水流)というのは大事な要素の1つ。

もしかしたらアイヌの人たちは、
和人(= シサム[アイヌ以外の日本人])が川を汚す、はるか昔から、
水の大切さを知っていたのかもしれませんね。


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