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皮膚に用いる薬



皮膚外用薬

使用する際には、患部を清浄にしてから使用することが重要です。
・清浄方法は水で洗う。または清浄綿を用いて患部を拭くなどです。
・汚れや皮脂が多く付着していると有効成分の 浸透性が低下するためです。

入浴後に用いるのが効果的とされます。
・表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなります。

種類

1)きず口等の殺菌消毒成分
2)痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分
3)肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分
4)抗菌作用を有する配合成分
5)抗真菌作用を有する配合成分
6)頭皮・毛根に作用する配合成分

剤形による取扱い上の注意


塗り薬(軟膏剤、クリーム剤)

1. 塗り薬(軟膏剤、クリーム剤)の場合

手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましいです。
・薬剤を直接指に取り、患部に塗布した後、また指に取ると容器内に雑菌が混入する可能性があるためです。

塗布後、手についた薬剤を十分に洗い流します。
・手に薬剤が残っていると、目や口の粘膜に触れて刺激を引き起こす可能性があるためです。

貼付剤(テープ剤、パップ剤)

2. 貼付剤(テープ剤、パップ剤)の場合

・患部やその周囲に汗や汚れが付着した状態で貼付すると、有効成分の浸透性が低下し、剥がれやすくなるため効果が得られません。
・ 同じ部位に連続して貼付すると、かぶれなどの皮膚反応が生じやすくなる事があります。


スプレー剤、エアゾール剤

3. スプレー剤、エアゾール剤の場合

・目の周りや粘膜(口唇など)への使用を避けましょう。強い刺激を引き起こす可能性があります。
・至近距離から噴霧したり、同じ部位に連続して噴霧すると、凍傷を引き起こす可能性があります。
・使用時には指定の注意事項に従い、患部から十分な距離を保ち、噴霧時間は3秒以内にしましょう。
・容器を振って、中の物質をよく混ぜたり均一に分散させたりする必要があるものもあります。
・吸入によりめまいや吐き気が生じる可能性があるため、できるだけ吸入を避け、周囲の人にも注意を払いましょう。


外皮用薬に共通する主な副作用


局所的な副作用として、適用部位に発疹、発赤、痒みなどが現れることがあります。
これらの副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別が難しい場合があります。
症状が改善されない場合、漫然と使用を続けずに副作用の可能性を考慮し、専門家に相談することが重要です。

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