「歩みを止めないあなた、どこからそんな強さを得ているのですか?」
また別の未来の人の前に移動する。
本当はもうちょっと泣きそうだったんだよね。
自信を持って答えられるものが何もなかったから。あまりにも答えられない自分が嫌だったから。
なんだか気まずくて、居心地がよくなくて、目を背けたくて、逃げたくもなって。。
未来の人たちからの四つ目の質問…
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ご先祖様、お会いできてとてもうれしく思います。
わたしたちはあなたが最初の一歩を踏み出しただけではない、ということを知っています。
生存可能な世界を私たちに残すために、あなたやあなたの同志たちが、取り組んでいることについて、たくさんの物語や歌で残されているのです。
でもわたしが心から知りたいと思っていることについては、物語や歌では語られていません。
それは、「あなたがどこからそんな強さを得ているのか?」ということです。
多くの障害や落胆にも関わらず、あなたはあらゆる生命を守るための歩みを決して止めようとはしません。
そんな力を一体どこから得ているのですか?
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どこから力を…?
そもそもわたしは、最初の一歩を踏み出せているのか?
NVCを始めたことが一歩なのか?
このソーシャル・ジャスティスに参加したことが一歩なのか?
四人目のペアは長野のリトリートでも一緒の方で少しホッとした自分がいた。
わたしを見てずっと優しく微笑んでくれていた。
わたしが当たった未来役の人で、笑っている人は初めてだった。
全く言葉が浮かんでこない、活動もしていない自分にも微笑んでくれるんだ…
笑顔の力ってすごいね。
肩に入っていた力が抜けたんだ。
すると、前の三つの質問のときより、素直な言葉が出てきた。
「わたしは大きな活動とかはしてなくて…
ペットボトルのお水だって飲むし…
グレタさんのような行動する力や、大勢の人に伝えるエネルギーもないし…
この地球の状態に気づいたのも自分の子供が生まれてしばらくしてからで… ほんの少し数年前…
だからと言って、わたしが何か行動を起こしたわけでもなくて…
でも子供たちに明るい未来を残したい想いはあるんです。
わたしの力になっているのは自分の子供たちで…
わたしにできるのは周りにいるお母さんたちにNVCを伝えたり、人の心に寄り添うことくらいなんですけど… 」
そんなことを言った気がする。
そして、これが最後の質問だった。
最後に未来の人たちから、言葉をもらう。
怒られるのかな…
もっとしっかりしてよ!
もっとわたしたちのために行動起こしてよ!
見て見ぬ振りしないでよ!
あなたたちのせいで未来は大変なことになっているんだよ!
そんな風に言われるんじゃないか…
聞くのがこわかった…
でも、想像もしていなかった言葉が返ってきて、わたしは泣いてしまった。。
つづく。