このロックダウンで誰が一番閉じ込められているか… それは子供たちだった…
昨日のつづき。
娘の24時間「あーーーしょーーぼーーー」攻撃(攻撃と感じている笑)に打ちのめされているという話(笑)
遊ぶようにしている二つ目の理由。
もともと、娘は一人で黙々とブツブツと喋りながら、めっちゃ楽しそうに遊ぶタイプだった。なのでこのロックダウン入ってからも、割とマイペースにおままごととかなんやかんじゃ遊んでいて、わたしもこっちからは声をかけず、シメシメ♡と自分のことをしていた。
しかし、外出禁止生活でもまぁなんとかなるかも!と思っていたわたしにも、ロックダウンピークがきた1ヶ月半ごろ(身体はズッシリと重く、表情が作れなくなっていた)、娘が突然「おかーたん、あーしょーぼー!」が始まった。
「ゲー、マジー!笑 News picksとか見たーい!」というのが本音であった。
自分が精神的にしんどいピークにきてるからこそ、自分一人の空間が欲しかったのもあってね。
でも、同時に娘の心にも積み重なったものがあるのだろう、というのはすぐに感じ取れた。だからこれは彼女なりのサインだなって思って遊ぶようにした。
それにもしかしたら、娘はわたしのピークも感じ取ってくれたのかもしれないなぁとも思ったのもあって。
子供たちが子供たちに会えない、子供同士が触れ合えない生活って、わたし自身は子供の頃に経験をしたことがない。外に出れば友達に会えるのは当たり前だった。わたしはほぼ毎日、土日も遊んでいた。
子供が友達に会えないってどんなに辛いんだろう…?
子供はそれを声に出せないし、気づいていなかったりもする…
わりと家で遊んだり、ゲームしたりして過ごしてくれているから、親もそこに気づけなかったり。そもそも今は親もケアが必要だから、気づく余白がなかったり。
震災の時も、子供たちは数年後に影響が出たって聞いたけれど、今回もその可能性は大いにあり得るなぁって思っていて。
わたしも気になってはいたものの、自分も心の平穏を保つことでいっぱいいっぱいだったし、子供とは今までの生活と同じように接しているだけで精一杯だった。
でも、娘に続いて、息子の様子もいつもと違うようになってきた・・・
常にイライラしていて、普通に「ごはんだよー」と話しかけても怒鳴るように返事が返ってくる。その頃、わたしもピークでしんどかったし「最近なんでそんなイライラした返事なん?お母さんごはんやでーって言うただけやん。ゲームとかテレビとか見過ぎやからやろ!」と言ってしまったり。。
冷静に考えればわかることで、まさにサラペイトンさんが言ってた脳科学の話のことやんって感じなんやけど、わたしもピークだったし、もっと目を向けて気づこうとするスペースもなかった。
でも、わたしは幸い深い共感をもらって身体と心が軽くなり、やっと心にスペースができたころにさらに規制が少し緩和されたこともあり、ソーシャル・ディスタンスを保ちながらも友達に会うことができた。
その日、家を出るときに息子に言われた、
「お母さんはお友達に会うの?いいなぁ…」
という言葉に、胸がきゅぅっとなって出発した。。
友達にも会えると、さらに人間の心を取り戻した私。そうして心に余白ができると、やっと息子の最近のイライラとさっきの息子の言葉が、大きな痛みとともに深く感じられたのだ… やっと… ね。。
その晩、子供たちが寝てから、旦那と話していてわたしは大泣きしていた。。この2ヶ月のいろいろと思い当たることが一気に出てきたから。。
最近、3歳娘はトイレが少しずつできるようになったり、ぬりえがうまくなったり、ストライダーが上手になったり、とにかく親が目で確認できる急成長が多く、「うわぁー!すごーいーー!!」と思わず声に出るし、一緒に踊るように喜ぶことが多かった。
一方、7歳の息子はゲームとかであれをゲットしたとか、色々ゲームのことを伝えてくれるんだけど、そもそもゲームがわたしは好きじゃないのもあり、やってる内容も知らないのもあり、「へぇーそうなんやー、よかったなぁー」くらいしか言えなかった。
いろんな要因が重なってだと思う。
息子が日に日に妹にマウントを取るようになってきた。
何かできるようになった妹に、「そんなの簡単じゃん。」「大したことないじゃん、ぼくならもっとこんな風にできるし。」「全然すごくない」という。
妹が明らかに勝てない勝負や競争を持ちかけて、「イェーイ!勝ったぁー♪僕の勝ちぃー!」と言う。妹は大泣き。親はやはり小さい方や弱い方を守ろうとし、「いや、そろそうやろ!カエデが勝てるわけないやんか!」とつい言ってしまう。
新しく買ったジェイブレードというスケボーみたいなものも、息子も頑張って練習していたんだけど、旦那が先に乗りこなすようになり、「イェーイお父さんめっちゃ楽しぃー♡」と自分のものにしてまった。。(旦那にも何の悪気もない。彼は純粋にめっちゃ楽しんでいるのだ。こういうの多いんだけどね。。)
わたしは「あー、これはもう息子はしなくなるかも…」って思ったら、案の定、自信がなくなって、楽しくなくなってしまい、しなくなっちゃった。
旦那は「何クソ根性論」が好きな人なので、そこで息子が「クソー!」となってさらに頑張って欲しい願いがある。
でも根性論が合う合わないも人それぞれだし、根性がつく機会も人それぞれだとわたしは思っていて、小さい頃から耐えられる子もいれば、もう少し大きくなってからの子もいたり、下手したら大人になってもずっと苦手な人もいるだろう。
そこに良い悪いはない。もしかしたら「根性論」なんてない時代がくるかもしれない。(もう来てるかな?)
わたしの場合はずーっと中学くらいまで超ヘタレ・根性ナシ1200%で、高校のゴリゴリ体育会系部活でゴリゴリの根性を身につけた人。笑
でもその根性論には助けられた時もあるし、社会に出てから逆に苦しめられた時だってあった。今や、手放しつつもある。
なので、息子の場合は今じゃないなぁ、今の彼はへし折ったら、へし折られたままで、自分の存在価値を見出せなくなったり。(あ、オカン!そこに共感忘れてるぞ!)
とにかく今はトライをしていること、ゆっくりでいいからできるようになることの経験を積み重ねて欲しいなぁというのが母の願い。まぁそんなこと親があーだこーだしなくても勝手に成長するんだけどね。
そんなこんなでメンタル大丈夫かなぁと、どこかで思っていたのにも関わらず、敏感にケアができず、息子はたくさんたくさん小さな傷を、たくさんたくさん小さな身体で抱えていた。実際、笑顔も減っていた。。
親はスーパーにも行ける、今は旦那はゴルフも行けるし、私も友達に会える。
アメリカでは子供たちだけでフラッと家の周辺で遊ぶことはできない。
このロックダウンで誰が一番閉じ込められているか…
それは子供たちだった…
息子は外で運動するときも、一人で自転車でグルグル見える範囲を回っている(アメリカでは親が見える範囲じゃないと危ないので)。私はその間、目が離せない娘の方につきっきり。
運動とオンライン授業のとき以外は、ソファでずっと一人で座ってゲームしたり、YouTubeを見たりしていた。
妹に比べると手がかからない分、
彼はこの2ヶ月、
ソファの上にずっと一人でいたんだ…
・認めてもらうこと
・愛情
・家族
・安心
・見てもらうこと
・知ってもらうこと
・支え
・あたたかさ
・存在感
・平等であること
・大切にされること
・居場所
・嘆くこと
・触れ合うこと
・自由
というたくさんのニーズが聴こえてくる…
そして、すべてをひっくるめて、
・命の祝福
というニーズが聴こえてきた…
彼が満たしたくてもずっと満たされていなかったニーズが、やっと、やっと、聴こえてきて、
「わたしはなんてことをしてしまったんだろう…なんでもっと早く気づいてケアしてあげられなかったんだろう… 」
って旦那の前でボロボロ泣いた…
旦那もすごく胸を痛め(ジェイブレードのことも反省し…笑)、これを話しているとき何度も寝ている息子の頭や顔を撫でに子供部屋を往復していた。
「自分を責めることはないよ。誰も経験したことがない状況だし、仕方ない。今、気づけたことに意味があるから。今からできることをしよう。」
「こうして私たちは少し外へ出られるようになってリフレッシュができる。そうして生まれた心の余白を、子供たちのケアに循環させたい… 」
となり、
息子へのスキンシップを増やそう、
見てるよ、
聴いてるよ、
あなたはとても大切だよ、
妹にマウントを取った時もまずは「うん、たくさんできるよね!」ってまずは彼を認めてあげよう、
あたたかさや愛情を感じて安心でいっぱいにしよう、
どうしても二人いると、小さい方に親の目がいくので、バラバラで連れ出す日も作ろう、
ロックダウンの生活で外で自由に友達と遊ぶこと、学校へ行くことはできないけれど、私たちで満たせるものを探そう。
今できることを明日からしよう。
となった。
そして1週間が経った。
息子のイライラはみるみる減り、たくさん笑い、元気いっぱいだ。すごくうれしそうな、楽しそうな雰囲気に満ち溢れている。
ほんと、未熟な母。。
いつか熟した母になるからね。
えーっと、70くらいで♡笑
今日も、
生きている自分、
生きている家族、
生きているすべての命に、
感謝。
ありがとう♡
愛してるよー♡
循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡