「あなたが気づいたのは、いつですか?」
前回のつづき。
21世紀の人たちが答えたことに対して、
未来の人たちはその言葉をしっかり受け止め、
「ありがとう」
とだけ言った。
そして、21世紀の人たちは、別の未来の人の前に移動する。
二つ目の質問が始まった。
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ご先祖様、お会いできてとても嬉しく思います。
ご先祖様、成長志向型産業社会には、もはや先がないとあなたが最初に気づいたのはいつですか?
複雑多様な生命が存続するためには、人間はこれまでのやり方をすっかり変えなければならないということが、実感されるようになったのはいつですか?
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クリスティン:
「では、21世紀の人たち、今の質問に答えてください。」
わたしはまた黙ってしまった。
このワーク、答えられなくて、
ほとんど黙っていたんじゃないかな…
周りから聞こえて来る21世紀役の人たちの声。
「わたしは小学生のときに気づきました」
「わたしは何十年も前に…」
泣いて答えることすらできない人もいた。
みんなそんな前から気づいていたの?
わたしはいつ気づいたの…?
そんな前から気付いていなかったよ…
「わたしは… ずっと気づいていなくて…
本当に自分に子供が生まれてから…かな…
いや、生まれて数年経ってからかな…
たった一、二年前に…やっと…かな…」
どんどん自分が小さく小さくなっていくのを感じた。
このワーク自体についていけなかった。
最初はリラックスして胡座をかいていたはずだけど、無意識に肩に力が入り、途中で正座になっていた。
気づいていなかったの?
行動もしていないの?
責められているように感じた。
でも責められているように感じるのは、わたしの内側に何か爆然としたモノがあるからだ、というのもわかった。
本当は…気づいていたけれど…
何もしてこなかった自分への何かが…
つづく。