りんごの販売開始🍎
私たちは昨年の台風19号で被災したりんご農家です。本日2020年10月3日、復興りんごの販売を開始します。長文ではありますが、自己紹介も含めて読んでいただけますと嬉しいです。
台風19号の被害
2019年10月13日台風19号の豪雨の影響で、長野県長野市の千曲川堤防が決壊。決壊地点から1kmにあった実家の住居と両親が営むりんご農園「キタイチ果樹園」は約2m浸水してしまいました。住居は全壊、りんごも3分2以上は廃棄。地上や家の1階にあった農機具,軽トラック,車,家電,生活用品など、泥にかぶったものを失いました。
しかし、友人からの避難勧告のおかげで両親の命は助かりました。高台にあり難を逃れたりんごは、皆さんの応援のおかげで完売することができました。あらためてになりますが、ご縁のあったすべての方に心から感謝しています。
お客様への感謝
この1年間はたくさんの励ましをもらいながら、復興活動やりんごの生産をがんばっておりました。ご支援の声は私達の力の源です。1つ1つご紹介したいくらい素敵なメッセージをいただき、DMや投稿を読むと嬉しくなって力が湧いてきます。本当にありがとうございました。
どうやったら皆さんに恩返しができるだろうか?と考えた結果、「またりんごをつくろう」と決断することができました。言葉だけでなく行動した姿を発信したい。キタイチ果樹園は再出発をはじめたばかりで、これから先も皆さんとつながりを持てたら嬉しいと思っています。
被災後について
私自身は、被災前までは東京を拠点に仕事をしていました。上場企業やスタートアップ企業を支援する事業会社を経営していますが、被災後は長野を拠点に会社経営を継続したまま、実家と両親のサポートを最優先しました。実家の住居やりんご畑は、想像もつかなかい大きな被害を受けてしまい経済的にも非常に苦しい状況になってしまいましたが、家族で団結して復興を目指しています。
被災直後は避難所生活で、それからは実家近くの賃貸住居へ。夏頃にやっと実家に戻ってきて生活することができるようになりました。コロナの影響も受けてしまい、自宅の改築工事は2割程度しか進んでいなく、1階部分のキッチンとお風呂場のみ使える状態です。改築の完成は年明け以降になりそうです。
今季のりんご
心配していた台風の被害で泥にかぶってしまった畑のりんごですが、おかげさまで綺麗に花が咲き果実がたわわに実りました。畑の泥をかきだし土を綺麗に入れ替え、りんごが立派に育ち収穫期を迎えました。ご縁をいただいた皆さんからのお声がりんごの生命力につながったのだと感じています。
今季は安心して簡単にご購入していただけるよう、ネットショップを初開設しました。応援していただいた皆さんへの感謝をこめて、りんごを販売したいと思っています。今季の品種は3つで、昨季販売した「ふじ」に加えて「紅玉」と「王林」をご準備しております。
「紅玉」の旬は10月中旬までですので、産地直送の復興りんごを食べてもらいたいです。酸味がありそのまま食べるのもよいですが、ジャムやお菓子作りにぴったりなのでいろんな形で喜んでいただけますと嬉しいです。最後になりましたが、応援していただいた皆さんに感謝をお届けしたいです。キタイチ果樹園をこれからもどうかよろしくお願いいたします。
▼りんごのネットショップ(ご購入はこちらから)
https://kitaichikajyuen.stores.jp/