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[おもしろ植物学 3ー2 ]食卓の主人公の成り立ち

こんにちはゆuです。

今回は『食卓の主人公は弱点を隠して育つ』というテーマでお話ししたいと思います。

1.森よりも危険な場所

植物の歴史は捕食者とのサバイバル劇。

ただ食べられるのみで耐えしのぐ者もいれば、毒を持つ植物や食虫植物など、カウンターをお見舞いする者もいる。

しかし、多くの植物は草食の動物や虫によって食べられてしまいます。


中でも、草原で育つ植物はその危険性がとても高い。

意外に思われるかもしれませんが、隠れる場所の多い森の方がまだ安全なのです。

僕たちの食卓の主人公である「お米」(パン派の人は「小麦」)は草原で育ってきました。

どのように生き残ってきたのでしょうか。

2.生き残るために嫌われる

お米や小麦など、いわゆるイネ科と呼ばれる植物は、葉っぱの繊維を細かく複雑にすることで消化をしづらくしました。

これはとても良い戦略で、栄養素を吸収するためのお手軽さを殺したわけです。

そうなると面倒くさい。

なので、より食べやすい食料を求めて別の場所に旅立ちます。


しかし、そこに現れたのがウシ!(元々いましたが)

ウシは胃袋を4つも発達させて、複雑な繊維でも難なく消化できるように進化しました。

これはピンチだ。

3.弱点を隠せ

基本的に、植物は食べられることを前提として生きています。

なんなら、枝の一部を切る剪定[せんてい]や茎の先っちょの芽を切る摘芯[てきしん]など、

特定の部分を失った方が、体の一部(この場合は果実)を大きくすることも。

また、植物は再生能力が高く、傷ついた体を自分でケアすることができます。


しかし、そんな植物でも、食べられたり壊されたりすると成長が止まってしまう弱点があります。

それが、成長点と呼ばれる細胞がたくさん作られている場所で、ココを狙われると立て直すのが難しい。

多くの植物は、枝と枝のつなぎ目に成長点を持っています。

なので、例えば草食動物が葉っぱを食べているときに、つなぎ目を一緒に食べられると困るわけですよ。

一方、イネ科の草は地面スレスレに成長点があります。

なのでそこを食べづらい!

成長点より高い位置の葉っぱを食べられたとしても、平気な顔をしてまたよみがえります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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