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[おもしろ植物学 2ー2 ]お花の中の小さな家庭
こんにちはゆuです。
今回は「花の中にいる家族」というテーマでお話したいと思います。
1.小さな家庭で…
一つの花の中には雌しべ[めしべ]と雄しべ[おしべ]があります。
おそらく、小学生か中学生あたりの授業で耳にしたことはあるのではないでしょうか。
簡単に言えば、花というお家に男女で住んでいるようなもんです。
植物は雌しべについている花粉を雄しべにつけることでタネや果実を作ります。
なので、1つの花の中だけでも子供(タネ)を作ることが出来るわけですね。
しかし、周りを見てみると、多くのお花はミツバチやアブなどの小さな虫たちに花粉を運んでもらっています。
なぜ、わざわざ別のお花の花粉を使ってタネを作るのでしょう。
2.なぜ植物は不倫をするのか
すべての生き物の1番の優先順位は自分たちの遺伝子(特に子供たち)を守ること。
植物の場合は、虫や病気から守らないといけませんね。
しかし、植物は動けないので物理的に守ることはできません。まさか我が子にワクチンを打っている植物なんていませんよ。
親がしてあげられること……
それは、病気などの耐性を持った植物のタネを作ることです。
ある病気に弱い植物が自分のお花の花粉だけでタネを作ったとしても、そこから生まれてくるのは、同じようにその病気に弱い植物。
病気が伝染すると、全滅する危険があるわけです。
しかし、別のお花と受粉[じゅふん(花粉を雄しべにつけて種を作ること)]をすれば、少なくとも自分とは違った子が生まれるので、絶滅の危機が遠のく。
別のお花の花粉を使う理由は、自分と同じ子を作らないためです!
3.女子の方が背が高い理由
でも1つのお花の中に雌しべと雄しべがあったら、間違ってその花の中だけで受粉しないの?
疑問に思うかもしれません。
しかし、植物には承知の上!大丈夫です!!
お花の中を覗いてみると、雄しべと雌しべの高さが違うことに気づくと思います。
基本的に雄しべより雌しべの方が背が高いにあります。
もし長さが同じだったら、お互いが触れ合った瞬間に花粉がついて受粉してしまいますし、
雌しべの方が短かったとしても、雄しべから落ちた花粉で受粉してしまいますもんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考文献
面白くて眠れなくなる植物学 https://www.amazon.co.jp/dp/4569830293/ref=cm_sw_r_cp_api_i_JTHJR7EKRM420XKZ71HB