4月20日 牡羊座金環皆既日食+21日 水星逆行開始 〜築き上げてきたものの刷新。これまでの自分を超え未知の領域へ導かれる〜
4月20日13時13分頃、牡羊座新月を迎えました。
3月22日の牡羊座新月に続き、2度目の牡羊座での新月。
今回の新月は日食を伴う新月となります。
しかも、金環日食と皆既日食が合わさったハイブリッド日食という、17年に1度くらいの割合で起こるなかなか珍しい日食なのだそうです。
2度目の牡羊座新月と重なり、特別な時間の流れの中にいると言えます。
ちなみに、日食や月食は、魂や集合意識の情報ラインであるドラゴンヘッド・ドラゴンテイルと重なる新月・満月です。
個人の意識と魂の情報や集合意識の情報が交差し、情報がアップデートされるような時。
必要に応じて魂ルートの変更がなされ、人生を変えるような運命的な出来事が起こりやすい時間でもあります。
今回の星読みトピック
◉ 牡羊座新月・金環皆既日食のエネルギー
・新月(月・太陽)+木星+ドラゴンヘッドのコンジャンクション
・冥王星のTスクエアと土星の調停
・MC・天王星・水星のコンジャンクション
◉ 水星逆行開始
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◉ 牡羊座新月・金環皆既日食のエネルギー
〜築き上げてきたものの刷新。これまでの自分を超え未知の領域へ導かれる〜
・新月(月・太陽)+木星+ドラゴンヘッドのコンジャンクション
2023年は牡羊座での新月を2度迎えるわけですが、この2度の牡羊座新月で、本来の自分に還ること、そしてその自分が持つ能力を活かす道を開いていくことを促されています。
今回の2度目の牡羊座新月は、新月+日食によって、本来の自分に還るべく魂ルートの軌道修正。縁が結び直され、より魂意識(本来の自分)に近い新たなルートに乗っていくようなイメージ。
4月12日に、太陽と木星が正確にコンジャンクションしましたが、この新月では、そこに魂のルート・縁を結ぶ働きを示すドラゴンヘッドが加わり、太陽・木星・ドラゴンヘッドのコンジャンクションが形成されています。
自分の意志・意図(太陽)により縁が結び直され(ドラゴンヘッド)、そこから新たな可能性が開かれる(木星)といった感じ。
日食や月食は、リセット的な作用が働くので、今回の牡羊座新月のテーマ、"本来の自分に還る(本来の自分らしさを取り戻す)”という自分回帰のエネルギーがより一層強まっています。
そして、この期間、本来の自分に還ることで、自分の魂に合致した新しいビジョンがもたらされるのではないかと思います。
月・太陽は牡羊座29度に。
『アヒルの池とそれが育む子供たち』
● 多くを望まず、自分の馴染んだものの中に、自分の目的や真の意義があることを自覚する。
● たくさんのことにチャレンジしてみたが、最終的に自分に相応しい世界へ戻ってくる。
● 長期的に取り組みたいテーマが自然と見えてくる。
という意味の度数。
木星は牡羊座24度に。
『風が吹き込み、豊穣の角コーヌコピアの形をとる、開いた窓のネットのカーテン』
●自らが強い意志を発動し続けることで、日常意識を突破し、 無意識の領域に眠っている神秘的で強烈な生命力が引き出される。
という意味の度数。
ドラゴンヘッドは牡牛座5度に。
『開いた墓の前にいる、夫を亡くした妻』
● 支えとなっていた外的要因が無くなることで、改めて自分本来の資質や価値に目を向ける。
● 人生の価値は自分で創り出す、という自覚を持つ。
● これまで支えとなってきたものを失くす経験により、自分自身が本来持っていた能力に目覚めていく。
という意味の度数。
これまでの経験を経て、改めて本来の自分に還り、本当に自分にしっくりとくる生き方に目覚めていくような時。
その中で、自分に備わっていた能力が開花されていく。魂が望む生き方をするための能力。
ドラゴンヘッドの滞在する牡牛座5度には、水星や金星がコンジャンクションしていましたが、自分に備わった本来の能力を開いていくこと、活かせる生き方をしていくことによって、仕事を始め、あらゆる豊かさや歓びに結びついていく、自分の運命を開き創造していくための大切な要素となるのだと思います。
本来の自分の在り方に向かうと決めた時、自分の内側に宇宙的エネルギーのスイッチが入り、宇宙の大調和のもと道が開かれていくイメージです。
本来の自分てよく分からないし、何が好きで何が得意なのかも分からない、という人もいると思いますが、今は特に自分のための時間をとって、心の赴くままに過ごしてみると良さそう。
5月7日まで金星が双子座にあるので、これまでの自分という概念を一旦手放し、興味のあることをやってみる、経験したことのない新しいものに触れてみる、あちこち出歩いてみる、など、自分が純粋に楽しいと思えることをたくさんやってみるのに丁度良い時だと思います。
新月・木星・ドラゴンヘッドは9ハウスに。
未知の可能性が開いていく。新しい挑戦。ステージアップの部屋。
小さな挑戦や経験から自分が想像もつかなかったような領域に導かれる時。やってみることで、大きな可能性を開く次のステージが見えてくるのではないかと思います。
ここでいろいろな事に挑戦したり小さな行動を起こし種まきをしておくことで、5月17日から始まる木星牡牛座期に、芽が出始めそれを育んでいくという流れが訪れそう。
・冥王星のTスクエアと土星の調停
そんな新月ですが、この新月には冥王星がTスクエアという大きな成長を促す葛藤の配置に。
冥王星は水瓶座1度
『古いレンガ造りの伝道所』
● 理想を実現するために、住み慣れた環境から離れ、新しい環境を作り出したいという意志が強まる。
● 理想の世界は、特定の場に縛られることなく、どこにでも生み出すことが出来ると考える。
という意味の度数。
古いエネルギーの徹底的な手放し。
手放すことや、障壁となるものを乗り越えることが必要かもしれませんが、それを乗り越えることで大きく変化・成長する。
本来の自分に目覚め新しいビジョンがもたらされることで、これまでの生活基盤や生活スタイルが一変するようなことが起こるかもしれません。
逆に、もう手放すべきものを手放すことで、本来の自分に目覚め新しいビジョンがもたらされるということもあるかもしれません。
これまで目指してきたものを諦めたり、全く違う方向性が提示されたりすることもあるかもしれません。
もしくは、過去に自分がやっていたことや手放したことが、新たな形で復活することもあるかもしれません。
新たなビジョンを受け取ることで、現状を変えるために大変な努力や労力が必要になるかもしれません。
また冥王星は6ハウスにあるので、メンタルや身体に不調が現れることで、もう限界にきている生活習慣やストレスを感じていることの手放しを促されることもあるかもしれません。自分のエネルギーの使い方を整えること。予兆のある人も、悪化してしまう前に根本的な部分の改善を心掛けておくのが良さそう。
冥王星は破壊と再生のエネルギーです。
自分にとって既に必要なくなっていた古いエネルギーを手放すことで、これから必要な新しいエネルギーがもたらされる。
自分の魂に沿わないものを切り離し、進むべき道へと半ば強制的に(!)軌道修正するエネルギーでもあります。
なので、今まで目指してきたことが魂の進む方向と違うなら、強制終了となることもあると思います。
特に今は日食期間であり、人智の及ばない領域での変化が起こっている時です。
もたらされる流れを感じその意味を探ってみて下さい。
何を手放し何をつかめば良いのか。
もたらされる大きな流れの中に、自分自身が向かおうとしているもの、魂の意図が見えてくると思います。
変化を恐れず、新たな領域に飛び込んで下さい。
また、この新月には、土星がセクスタイルという協力関係にあります。
こちらは、訪れた新たなビジョンを根付かせ定着させていく後押しをしてくれています。
土星は、無駄を削ぎ落とし精度を上げ、形にし、強い土台を築くエネルギーでもあります。
土星は魚座5度にあり、混沌としたあらゆる価値形態の中で、特別な意味・価値を見出すことを促しています。
自分自身に。これからやっていくことに。共に歩むパートナーや仲間との関係性に。
ただ漠然とやりたいことをやっていくというだけではなく、漠然としたものの中に、何故自分(たち)がそこに向かうのか、という特別な意味や付加価値を見出すことによって、推進力が増し、よりビジョンにコミットしていけるのではないかと思います。
進む方向性や必要な要素をより精密に明確にすることで、現実化の力が増すということでもあると思います。
活動に独自の価値を見出すことで、外側へのアピール力が増し、そこに共振・共鳴する協力者を更に呼び込み世界を広げることもできる。
・MC・天王星・水星のコンジャンクション
この新月では、社会を示すMCに、天王星と水星がコンジャンクションしています。
社会全体にも何か大きな変化や意識革命のようなものが起こりそう。
私たち個人個人が変化に目覚めていくことで、社会全体に大きく変化を起こしていける時でもあると思います。
天王星は牡牛座18度。
『バッグを窓から外へ出している女』
● 自分が溜め込んだこだわりや考え方などを一気に公開し解放する事で、自身の内面をスッキリさせる。
● 秘密にしていたこと隠し持っていたものを表に晒す事で、行き詰っていたことに突破口が開く。
という意味の度数。
天王星も、古いエネルギーの刷新を促しています。
ジャニーズの隠されてきたいろいろが暴露されたりしていますが、何か巨大な古い体制が隠してきたこと、腐敗してしまった部分にメスが入り、これまでの認識が変わっていくようなエネルギーでもあると思います。
◉ 水星逆行開始
新月の翌日、4月21日に水星が牡牛座で逆行を開始します。
今回の日食を伴う新月で、新たに進む道を提示され、そのために学び直したり、もう一度リサーチし直したりと、今後に向けたやり直しのようなことがあるかもしれません。
牡羊座新月のテーマや、牡牛座での逆行ということを踏まえると、自分の才能の再発見、磨き直しのようなこともあるかと思います。
動きを鈍くさせている余分に抱え過ぎているものを整理し、自分が発揮すべきパフォーマンスを最大限に引き出す準備というイメージも。
水星逆行開始の度数は牡牛座16度。
『神秘を暴露するために空しい努力をする年をとった男』
● 平凡なものや概知のものに飽きて、未知の可能性に期待する。
● 自分の中の新しい資質を掘り出すために、新しいものを求める。
● これまでの自分の受動的な感性に疑問を抱き、真の創造性やオリジナリティとは何かを深く考える。
という意味の度数。
また、水星は逆行開始時に月と同じ度数でコンジャンクション。 火星とはセクスタイルという協力関係の配置に。
火星は蟹座14度に。
『北東の大きな暗い空間に向いているとても年をとった男』
● 他者との共感や相互理解の支えもなく、孤立した意志の追求の果てには、感情や情緒の働くことのない無の領域が広がっている。
● 孤立したまま意志を追求することに無意味さを感じる。
● 確信を持った自分の意志を貫くことに満足しても、人との結びつきを持たない領域では全く無益であることを知る。
● 精神が完全な自由を得ても、この世界では何かとの繋がりから外れてしまっては機能できない。
● 感情はたった一人の孤立した状態では機能しない。
という意味の度数。
逆行終了時の配置も見てみます。
逆行終了は5月15日。水星は牡牛座6度まで戻ります。
『渓谷にかけられる建設中の橋』
● 自身の個人的な条件に閉じ込められた人々の間に橋を架ける試み。
● 自分と他人の違いを見せつけられ、いかに自分が狭い世界に閉じ込められていたかを自覚する。
● 新しく開かれた状況に向かうべく、関心を外に向ける。
という意味の度数。
逆行終了時、今度は蟹座に入った金星とセクスタイルを形成。
金星は蟹座9度に。
『水の中の魚へと手を伸ばす、小さな裸の少女』
● 親しい人の心を理解するために努力を惜しまない。
● 相手の心に同化する。
● 建て前や損得勘定のようなものを抜きにした純粋な心と心の交流を図る。
という意味の度数。
逆行開始時には月とコンジャンクションし、月の管轄である蟹座に滞在する火星とはセクスタイル。逆行終了時には、その頃蟹座に滞在している金星とセクスタイルを形成。力・行動(火星)と愛・思いやり(金星)がお互いを理解し合い結びつくイメージも。
また、7ハウスで逆行開始ということで、この水星逆行は、自分の能力の可能性を引き出す過程で、心や人との繋がりの大切さを思い起こさせるというようなテーマが潜んでいるように思います。
大切なパートナーや仲間、家族との関係の中で、相手を理解し尊重する心や思いやりを持てているか、逆に、自分を抑えすぎていることはないか。お互いがお互いの個性を(背景や状況なども含め)理解し、尊重し合うことで、それぞれに合った能力を充分に発揮出来るようになる。
お互いが持つ個性によって、出来ることの可能性が広がり、一人では成し遂げられないことを成していく。
お互いの持つ個性から影響し合うことで、自分だけの小さな世界を超えていく。
自分が求めていた新しい世界が、他者をもっと深く知ることによって見えてくる。視野が広がる。何か突破口のようなものが開かれる。
そんなイメージ。
パートナー、仲間、家族、あらゆる領域のチームワークの基盤を整えることで、自分自身のパフォーマンスを上げていく。
チームワークの領域が大きくなることで、もっと思いやりのある、個人の力を尊重する社会が生まれる。
他者の才能に触れることで刺激や学びを得ることもありそう。
牡牛座での水星逆行が終了する2日後の5月17日、木星が牡牛座に移動し、そこから約1年の木星牡牛座期が始まります。
牡牛座での水星逆行終了直後に、木星が牡牛座に移動ということで、今回の水星逆行は、木星牡牛座期のエネルギーの下準備のようにも感じます。
自分の繊細な感情や、人との繋がり、共感し共に歓べる関係性の中で、分かち合い、愛の伴った本当の豊かさの循環を生み出していく。
歓びの中で自分を活かせる新しい価値観のもと創造する世界。これから始まる木星牡牛座期の目指すテーマや、3月から始まっている土星魚座期のテーマに繋がっていくという感じ。
5月6日には蠍座で満月を迎えますが、共に進んでいくチームの結束力を高めたり、集団だからこそ手に入れられる力のような事がテーマになりそう。権力志向や駆け引き、心理戦というちょっとしんどそうなテーマも含んでいますが、その中で、お互いの存在に対する感謝の気持ちの大切さなども浮き上がってきそうです。
その事も考慮に入れると、この水星逆行の、建て前などを取り払った純粋な心で相手と向き合う、自他に対し思いやり尊重する、といったテーマに向き合う事も重要な要素であると思います。