5月6日 蠍座半影月食+冥王星逆行開始 〜人との繋がりがブレイクスルーを引き起こす時〜
5月6日2時23分ごろ、蠍座で満月を迎えました。
この満月は前回の牡羊座金環皆既日食に引き続き、半影月食を伴う満月となります。
日食や月食は、魂や集合意識の情報ラインであるドラゴンヘッド・ドラゴンテイルと重なる新月・満月です。
個人の意識と魂の情報や集合意識の情報が交差し、情報がアップデートされるような時。
必要に応じて魂ルートの変更がなされ、人生を変えるような運命的な出来事が起こりやすい時間でもあります。
今回の星読みトピック
● 蠍座半影月食のエネルギー
・月と太陽+天王星
・冥王星と土星のノード軸との関わり
・アセンダント+海王星と金星・火星が伝えること
● 5月2日 冥王星逆行開始と冥王星の今後の動きetc
● 木星牡牛座入りなど、今後の流れetc
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● 蠍座半影月食のエネルギー
〜人との繋がりがブレイクスルーを引き起こす時〜
・月と太陽+天王星の示すこと
今回の満月で、月は蠍座15度に。
『五つの砂山のまわりで遊ぶ子供たち』
● 組織など集団的な力の頂点に立ち、強いパワーや支配力を得ようとする。
● 自分の能力が集団の中でどれぐらい影響力を持つのかを試す。
● 集団で行うことで初めて実現する創造的な成果。
● ”個”が集積した集団の持つパワーを発揮する。
● 心の繋がり、深い信頼や絆の持つ力を試す。
● お山の大将。支えとなっている集団を失うと急激にパワーを失う。
*”5”は創造性、”砂”は個の力、”砂山”は個の力が集積したもの。ピラミッド。”子供”は純粋さ。責任や義務などで縛られてない、心の機微によって結ばれているもの。
という意味の度数。
月を照らす太陽は牡牛座15度に。
『マフラーと粋なシルクハットを身につけた男』
● 自分の能力の限界を知りつつも、リスクやそれに伴う責任を負う覚悟で、あえて自分のやりたい事に挑戦する。
● 結果がどうであろうと、やってみたい、そうありたい、という意志を尊重する。
という意味の度数。
太陽には天王星がコンジャンクション。
天王星は牡牛座19度。
『新しく形成される大陸』
● 固定観念を手放し、ゼロの精神から自分の内に浮かび上がるものを捉える。
● 自分のゼロ地点に戻り、心の奥底(自分の本質)からやってくる意志に対し、忠実な生き方をする。
● 嘘やごまかしのない生き方。
● 表層的なことに振り回されず本質を貫く。
という意味の度数。
蠍座は深い信頼関係や強く結ばれた絆、なども示しますが、月食の期間と重なって、縁の結び直しと新たにもたらされる縁の結束力を深めていくようなイメージ。
逆に、方向性が違うもの、方向性が変わっていったものなど、今の自分にはもう必要ではなくなったものは、スッパリと縁が切れていくようなことも起こるかもしれません。
8ハウスでの満月ですが、8ハウスは蠍座のナチュラルハウスであり、蠍座のエネルギーが混じり気なくストレートに発揮されます。
蠍座の対向サインである牡牛座では、ただいま水星が逆行中。
水星の逆行のテーマとして、心から人と繋がることの大切さに気づく、お互いの違いを知り理解を深めることで自分や相手の持つ能力の価値に気づく、そこから生まれる新しい可能性を発見する、といったことが含まれています。
人との繋がりから、学びやシフトアップがもたらされる時でもあります。
”繋がりが持つ力”にフォーカスされるような時。
この満月は、その繋がりの質を高め、大きな力を得る。というイメージ。
責任感や義務感、条件的、打算的、建て前、外的な要因での繋がりではなく、心からの共感、真心で結びつく繋がりを育む。
心からのリスペクトがあること。
運命共同体。
本当の心で繋がっている人と生み出すパワーや、信頼し合いひとつにまとまった場から生み出される淀みのない創造性。って、それだけですごいパワーがありそうですね。そういう、嘘のないものから嘘のない世界を生み出していくこと。
逆に、心からの信頼やリスペクトのない関係は、求心力を失っていくかもしれません。
風の時代は、場所に縛られずネットを介して繋がりを広げていく、リアルで会ったことのない人と何かを始める、ということも当たり前になると思います。だからこそ、本当の心で繋がっていくこと、本当の信頼関係がベースにあることが大切になる。ということでもあると思います。
自分の人生を押し出してくれたり、共に人生を回してくれる、そんな強力な協力者が現れるといったこともあるかもしれません。
また、ひとりでやるよりみんなで協力した方が大きなものを生み出せる、といった意識変化も起こりそう。
”協力者”も道を拓くキーワード。
そんな共同体の中で、自分は何を差し出すのか。
自分に出来ることは何か。
ここまでの自分回帰の流れの中で、本来の自分の生き方や自分の持つ能力などを見つめ直すことを促されてきましたが、それを活かしていくターンに。
今は、それぞれの魂的な持ち場に配属されていくような時でもあります。(魂の成長の段階に沿って今必要なご縁という感じで、最終的な場ではないかもしれませんが。)
今もたらされているご縁に本気でコミットし、全集中。自分の全てを発動させてみることで、何か大きく動くものがありそう。
自分を次のステージへ押し出すブレイクスルーを引き起こすようなイメージ。
太陽に天王星がコンジャンクションしているので、変化することは付き物かもしれません。
他者と繋がり合って、これまでのパターンを超えていくこと。
まさかと思うような大きな変化を促されることもあるかもしれませんが、腹を括って、恐れず飛び込んでいきましょう。
2022年8月24日から2023年1月23日まで天王星は逆行していましたが、その時天王星は、牡牛座19度から牡牛座15度まで逆行。
今、天王星は牡牛座19度にあるので、ちょうど逆行開始の度数まで戻ってきたところなんですね。
逆行終了した牡牛座15度には、この満月で太陽が位置します。
この天王星逆行期間に自分の魂の求める生き方について深掘りしてきたことが、今ひとつの形となって現れているかもしれません。
目の前にもたらされた風景はどんなでしょうか。
自分が新しく形成する大陸。世界。その世界に飛び込み、そこから新たな創造をしていく。
・冥王星と土星のノード軸との関わり
日食・月食はノード軸(ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル)付近で起こる新月・満月ですが、そのノード軸に対し、冥王星がTスクエアという成長を促すための葛藤の配置に。
冥王星は死と再生を司る星です。蠍座のルーラーでもあり蠍座8ハウスでの満月・月食ということで、死と再生のエネルギーがかなり強烈に降り注いでいると思います。さらに、2日から冥王星逆行も始まっているので、かなり大きな覆し力が働きそう。
2020年からそういう流れの渦中にありますが。。段階を経て隠れていた狂気がどんどん表に現れていますね。
蠍座は、強大な権力や支配、依存なども示します。
パワーバランスの逆転、今まで世界の中心だった巨大な権力が力を失う、その引き金を引くような大きな出来事が起こる、ということもありそう。利権とか。
金融関係とかも不穏。銀行破綻とか、、起こってますね。
お金と信頼って関係が深いものだし蠍座的。実体のない経済が膨らみ続けてる昨今ですが、お金に関する価値観が根底の根底から覆されるような時でもある。
あとは国家間の信頼関係とかパワーバランスが変わるようなことも。
何を信じ、何に支配されているのか。その根底にあるものが覆される。
これまでのしがらみ、旧エネルギーに留まらせようとするものからの解放。
この冥王星エネルギーは個人の領域にも強く働いていくと思います。
自分の軸を持って、軽く自由に向かってどんどん自分を解放していきましょう。
大きな岐路に立たされた時、何を手放し何を残し生かすのか。
本当の豊かさを創造するために自分の魂と都度対話し、進んでいくこと。
選択するものが大きいなら、それを受け入れるための自分の器を大きくすること。
生まれ変わるエネルギーも強く働いています。
崩壊後どのように再生するのか。崩壊ではなくどう再生していくのかに意識チェンジを。
新しい世界のビジョンを明確にし、そちらへスムーズにシフトするよう準備し、始めていくこと。
また、冥王星と木星も葛藤の配置に。
木星は5月17日に牡牛座へ移動します。今は牡羊座の終盤の度数にあり、木星牡羊座期の総仕上げ。
どんな環境に置かれても翻弄されない自己の確立。木星が牡牛座に移動すると、確立した自己を育む流れになっていきます。
この世界にしっかりと自分の存在を生み出しておくこと。本来の自分の生き方で生きること。自分の個性や能力を立たせ活かしていくことへのシフト。
そのための洗礼やお試しのようなことがあるかもしれません。強く、しなやかな自分軸の確認をしてください。
土星はノード軸に調停という協力的な調和の配置に。
土星は魚座にあり、こちらは、これから進んでいくビジョンに対する後押しのようなエネルギーです。”夢を抱く力”の後押し。
新しいビジョンや夢など ”実際に見えないもの””確証出来ないもの”が力を持つ。
そういったものが新しい世界を切り拓く力となる。
今はとても実現しないような夢だったことが、時を経てスタンダードなことになっている、みたいな感じかな。
土星なので、コツコツとしっかり取り組むことでちゃんと根を張り実現する力を得る。
今は、本来の自分を生きる・活かすこと、本来の自分の力を目覚めさせることと、その道を拓くという方向性でノード軸が働いています。
もたらされる自分のビジョンを信じること。自分にとって本当の豊かさや歓びにつながるビジョンと繋がってください。
・アセンダント+海王星と金星・火星が伝えること
宇宙エネルギーの入り口でもあるアセンダントは魚座19度に。
『弟子を指導する巨匠』
● 言葉では伝わらないようなことを、同じような体験をさせる・することで理解を促す。
● 体験学習。
という意味の度数。
1ハウスには海王星もあります。
海王星は魚座27度に。
『収穫の月』
● 自分の持つ運命に飲み込まれていく。
● 運命的な出来事によって、自分に対する自覚と、その歓びがもたらされる。
という意味の度数。
海王星と双子座に滞在する金星が葛藤の配置に。
金星は双子座28度。
『破産宣告された男』
● 自分の活動が膠着状態に陥った時、いったん取りやめて、改めて異なる角度から再チャレンジする。
● やり直し、仕切り直し。
● 視点や切り口を変えて、現状を打破する。
という意味の度数。
金星は4ハウスに。土台となるものの部屋。
自分の運命に従って大きな変化がもたらされる時なので、基礎、基盤からやり直すようなこともあるかもしれません。
たとえ同じことを継続するにしても、方向性、視点や切り口を変えてみることで新たな活路が見えてくるかもしれません。
視点を変えること、多角的視野で物事を捉えること。”これまで”にとらわれない柔軟な心が大切。
固定観念を取り払うこと。〇〇じゃないと出来ない、を無くす。
自分が求めるものに辿り着くための道はいく通りもある。
そもそも自分が求めるものってコレだったんだ!みたいなことから仕切り直すこともあるかもしれません。
また、海王星は蟹座に滞在する火星とは調和の配置に。
火星は蟹座22度。
『ヨットを待つ女』
● 日常的ではない、夢のような暮らしを求めて待ち続ける。
● 世俗的な、安易な欲求にまみれ、純粋な心を失わないよう、憧れを抱き続ける。
● 望むものを引き寄せる姿勢。
● 囲いの外を夢見る。
という意味の度数。
魚座の土星も海王星&火星も夢推しな印象。
現実を見るのは大事だし現実を動かすために必要なことではありますが、夢を抱きそこへ向かうことで未知数の可能性が開かれる。
今は、これまでの時代をシフトアップさせる時なので、現実やこれまでの実績と地続きなビジョンより、圧倒的な夢のようなビジョンが力を持つのかもしれません。それを現実世界で実現していく。
火星には、奥底にある欲求を示すリリスがコンジャンクション。
リリスは蟹座27度に。
『渓谷での嵐』
● 何かを維持しようとすると、その安定を壊そうとする力に侵食される。
● 殻から脱出するための揺さぶりがかかる。
という意味の度数。
安定・安心だと思っていたもの、自分の自由を奪いつつも自分を守っていたもの(心のガード含む)から抜け出す時。
もっと自由にビジョンを描けば良い。
火星・リリスは5ハウス。純粋な創造性、遊び楽しみ歓びを堪能する部屋に。
これはアセンダントが示していることにもつながると思いますが、現実的に計画的に求めるものに向かう!という感じではなく、遊びや楽しみの中に飛び込んで楽しいを体験しながら、楽しいを創造していくようなマインドセットが良いのかな、と思ったりします。
前半では、覚悟を決めるとか、本気のコミットという、強めの雰囲気になっていますが、アセンダントは魚座にあり、蠍座満月だし、水のエレメント的な、柔らかさ繊細さのようなものを纏っていくのがちょうど良い感じ。
自分の存在や願いに向かうことを許す、他者が自由でいることも許す、とか。そういう緩い気持ちもブレイクスルーには大切。
多様性を受け入れる、多様性を楽しむ、多様な中の一つとしての自分を目一杯楽しみ輝かせる。
そういった感覚を身につけて、宇宙的自由創造の水瓶座時代に入っていく。
気負わずサレンダー的な雰囲気で変化を楽しんでいけば良いのかな。
ガチガチから解放し、緩むゆとりとカオスの中で化学反応が起こり新しいものが生まれてくるイメージ。
● 5月2日 冥王星逆行開始と冥王星の今後の動きetc
5月2日、冥王星が逆行を開始しました。逆行は10月11日まで。
3月に水瓶座に入ったと思ったのも束の間、6月11日には逆行しながら山羊座に戻ります。
今回の冥王星水瓶座入りは、山羊座での、旧社会の解体もだいぶ進んできたので、いちど水瓶座の雰囲気をチェックしておこう、みたいなイメージ。
ここから、再び水瓶座に入る2024年1月21日までは、水瓶座の雰囲気を捉えつつ、山羊座の旧社会解体をメインに進めていく流れ。
2度目の冥王星水瓶座入りの約1ヶ月後には冥王星と金星・火星のトリプルコンジャンクション(!)があるので、その辺りの動きもかなり注目してます。
その後、再び逆行しながら山羊座に戻り、最終水瓶座に入るのは、2024年11月20日となります。
それまでは、旧社会の解体と新しい社会への再生が渾然とする時間が続きそう。
冥王星は動きの遅い天体なので、サイン(星座)をまたぐ時や、逆行の開始や終了の時に大きな影響を受けやすいと思います。
なので、この流れを参考にしてみてください。
今回の逆行で、冥王星は水瓶座1度から山羊座28度まで戻ります。
逆行開始は水瓶座1度。
『古いレンガ造りの伝道所』
● 理想を実現するために、住み慣れた環境から離れ、新しい環境を作り出したいという意志が強まる。
● 理想の世界は、特定の場に縛られることなく、どこにでも生み出すことが出来ると考える。
という意味の度数。
逆行終了は山羊座28度。
『大きな養鶏場』
● 自分が目指してきたピラミッドの頂点に立つと、そこにはこれまでの自分が想像もつかなかったような別の世界が広がっていることを知る。
● 進化の極には全く別の座標がある。
● 社会の投影する欲望のモデルから少しずつ自由になる。
という意味の度数。
サビアンの示すように、山羊座(旧社会)の頂点に立った時、水瓶座(これから築く社会)という全く新しい世界が広がっていた。
その世界を垣間見て、新しい社会を築くべく旧社会からの脱出を試みる、というのが逆行開始の今の状況。
今回3月の冥王星水瓶座入りと、牡羊座新月の時期が重なっていたこともあり、新しい世界を感じながら前進すべき方向性を見定め、方向転換することもたくさんあったのではないかと思います。
この逆行期間は、見えてきたビジョンを基に、旧体制の後始末と新しい世界の基盤づくりといった時間となりそう。
何を手放し何を残し生かすのか。
価値観の変化も急激に進むかもしれません。時代の流れに沿って価値あるものの価値がなくなったり、価値のないものとされていたことが見直されたりと、価値観の入れ替わりなどが激しく起こっていくかもしれません。この辺りは木星牡牛座期とも関係してるのかな。
そんな中で、永遠に変わらない、無くしてはいけないと思えるような、本当に価値のあるものを見出し大切に未来へつなげていくといったイメージも。
ちなみに逆行終了は山羊座28度ですが、この度数はアメリカ合衆国のネイタルの冥王星の度数でもあり、アメリカの冥王星リターン再び到来なんですね。
冥王星がこの度数に入る9月20日頃から11月1日頃までは、アメリカに関わる大きな動きがあるかもしれません。
● 木星牡牛座入りなど、今後の流れetc
今後の流れに少し触れておきます。
5月15日、牡牛座での水星逆行終了。
5月17日木星牡牛座入り。ここから約1年、木星牡牛座期。
その直後、5月20日牡牛座新月。
*この新月は牡牛座の終盤の度数での新月で、22日には太陽は双子座へ移動します。が、木星牡牛座入り直後の牡牛座新月ということで、牡牛座のエネルギーの余韻が継続していくような、しばらくは、双子+牡牛の雰囲気になりそう。
ここまでの流れの中で、本来の自分に還り、自分の能力に目覚め、自分を活かす場に導かれ、
牡牛座期は、改めて本当の豊かさや歓び、新しい世界にも変わることなく必要な残すべき価値あるものを見つめなおしたり、自分の元へもたらされたいろいろを大切に育んでいくような流れが訪れるイメージ。
牡牛座での水星逆行で牡牛座期で育む要素の見直しなども行われていると思うので、このまま順調に牡牛座入りかと思いきや、
牡牛座新月の翌日、21日辺りから6月11日辺りまで、水瓶座(冥王星)・牡牛座(木星・ドラゴンヘッド)・蠍座(ドラゴンテイル)・獅子座(火星・金星)で、不動宮のグランドクロスが形成されます。
なので、今回の木星牡牛座入りは、大きな役割のようなものを背負っているようにも感じます。
不動宮のグランドクロスは、どうやっても動かなかったようなものを動かしていくようなエネルギー。
なので、新しいステージに入り、いきなり次の課題来た!っという感じになるかもしれません。
木星牡牛座入り直後になかなかハードなエネルギーだとは思いますが、重たいものを動かすことによって、何か大きく流れが変わるような、大きな詰まりがなくなり流れが良くなるような、、最初に動かしてしまっておこう、といった感じもします。
この辺りはまた近くなってから書いていきたいと思います。
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