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「カバレッジ・ラウンドテーブル in 北東北」

立場や役職に関係なく意見交換を行うフラットなコミュニケーション

「カバレッジ・ラウンドテーブル」in 北東北の第二回目が、9月16日に緑の牧大館チャペルを会場で開催され、青森県と秋田県の牧師や宣教師たちを中心に、20名の宣友たちを主が集めてくださった。「ラウンド・テーブル」とは、立場や役職に関係なく意見交換を行なうフラットなコミュニケーション方法。その昔、英国のアーサー王に仕えた騎士たちが丸テーブルに座ることで席順による上下関係を無くしたことに由来するそうだ。

今回のラウンドテーブルでは、参加者が共通して受け取ったキーワードは、『教会開拓』と『働き手』や『次世代、後継者』だった。未伝地に目を向け、失われた魂に目を向け、地域教会が共に祈り合い、協力し合う所に、教会やクリスチャンの本当のリバイタライゼーション(再生、蘇生、復興)があるのでは、と聖霊の促しの中でみんなで一緒に目が開かされたものであった。

その「キーワード」が与えられたのは、誰かが教えてくれたものではない。ラウンドテーブルで、お互いに正直な分かち合いや、チームに別れてビジョンを語り合いながらの大館市内のプレイヤーウォーク(Holy Ground アプリを使用して)。そしてバーベキューで美味しいもの食べながらのリラックスした交わりとネットワーキングを通して、自然に一人一人が主から受け取ったものである。
さらには、今回新たに参加された先生方も加えられ、宣友としてのフレンドシップが育まれて仲良しの輪が広がり、会場は喜びで溢れていた。何かあったらお互いに駆けつけ合い、自分のことのように祈り合える友を一人一人が必要としているのだ。

今回は秋田から2名、青森から4名の先生方から、それぞれの宣教の現場での難しい課題やぶつかっている壁、乗り越えさせてくださった主の働きを分かち合った。お互いに本音で分かち合い、キリストの愛で祈り合う、教派や教会を超えたネットワークで「ラウンド・テーブル」の時を持つことができた。

  • 秋田からは、大館市の佐藤和幸 市議会議員(緑の牧場チャペル教会員)から、東京での教会開拓からの失敗と挫折、大館にUターンしてからの回復を経て、市議会議員に立候補、当選に導かれるまでの主の導きのお証しくださった。

大館市の佐藤和幸 市議会議員(緑の牧場チャペル教会員)


  • また、秋田中央教会の若松史志牧師により、昨年の7月の豪雨洪水による、教会と牧師館が床上浸水という困難でも、全国のとりなしと支援により、キリストの愛を体感した証。

秋田中央教会の若松史志牧師


  • そして、青森からはマーチン・ジェント宣教師が、青森の未伝地に10の教会を開拓するビジョンで取り組んできた中での葛藤の恵みを証。

OMF マーチン・ジェント宣教師


  • 次に、弘前西教会の牛山敬牧師は教会形成でぶつかった苦しいジレンマを通して自分自身が主から取り扱われ、そこから教会の本質を見出す祝福と恵みの体験の証。

弘前西教会の牛山敬牧師


  • また、三沢カルバリー教会のジェームス・ディビニー牧師からは、三沢市という米軍ベース基地や自衛隊や核燃料リサイクル施設などが周辺にあることでの、教会に集う人々の独自性や、大変な出来事が色々と起こる中でも主が成長させてくださった証。

三沢カルバリー教会のジェームス・ディビニー牧師


  • 最後は、東奥義塾中学高校の宗教主事の岩住賢先生は、学校が通らせられている困難な状況でも、そこに主は御業を次々と起こしてくださり、新たなワクワクする学内開拓ビジョンが与えられた証などが、分かち合われた。

東奥義塾中学高校の宗教主事の岩住賢先生


集会の最後では、神様が一人一人に語っておられること、次のステップへ導かれている方向性をお互いに分かち合って、祈り合う時を持った。すでに、教派、教団、県境を超えて、コラボをしようという動きが起きている。主がなされる霊的ケミカル・リアクションだ。

今、秋田県と青森県が、日本の最先端を進んでいる。昨年に人口戦略会議が発表した、2050年までに消滅可能自治体の割合が高い都市のランキングトップテンの第一位が秋田県、第二位が青森県なのである。青森県の40自治体のうち35が消滅。秋田県の25自治体のうち24が消滅の危機にあるそうだ。

青森でいえば、高卒の4割、大卒の6割が進学就職で県外へ出ていく。地方の教会で蒔かれた種が、都市部で実を結び収穫されていくが、その種まきしてきた教会自体の多くが閉鎖の危機にあるのだ。

いずれの県も、出生率や婚姻率の低さ、がんなどの疾患による死亡率や自殺率の高さ、など、どれもワースト記録の二つの県の、教会の働き人たちが共に集まり、宣教が前進して御国が拡大するために、主にあるフラットな関係で分かち合い祈り合うことが、日本全体への事例モデルとなっていくことを期待する。

(角本尚彦 青森バプテスト教会)


※「カバレッジ(Coverage)」とは、携帯電話や無線通信などで電波の送受信が可能な地域(カバレッジ)のように、日本国内でまだ福音の届いていない地域に福音を届ける範囲(カバレッジ)を拡大させ、日本の津々浦々に福音が満ちるために働き人が動員されることを祈り行動することを表します。

※「未伝地」とは:日本は世界的に見ると、Japanese言語を話す部族とされ、世界で2番目に巨大な未伝道部族(または未伝部族)と認識されています。未伝部族とはクリスチャン人口が総人口の2%以下の言語部族を指し、その地域は「未伝地」と呼ばれています。(ちなみに世界第一はバングラデッシュ国のバングラ民族)。


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