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マタイ福音書から、聖書コラムをまとめました。

マタイの福音書から、角本尚彦の聖書コラムをまとめました。


マタイとは誰か? マタイ福音書とは何か?

マタイの福音書を書いたマタイは、ガリラヤ出身の取税人でした。ローマに雇われて同胞のユダヤ人たちから税金を取り立てていたため罪人と呼ばれて憎まれていました。本名をレビといい、宗教儀式を担当するレビ族の出身ですが、この世の富と快楽に心を奪われた彼は税金取りになっていました。

マタイが収税所に座っていることろへイエスが現れ、弟子になるように招かれました。12弟子の一人となったマタイは計算が得意で、お金の有効な使い方をよく考えていため、彼の賜物はイエスとの宣教活動にも活かされました。

また、マタイはイエス様の生涯を福音書として残しました。彼は教育水準が高く、才能豊かでした。福音書はアブラハムからキリストに至るまでの系図から始まり、ユダヤ人の救いを念頭に書かれました。かつてマタイは、同胞からお金をゆすり取ったり苦しめたゆえに憎まれたこともありましたが、イエスと出会いで悔い改めた彼は、同胞のユダヤ人を愛して伝道しました。

主の憐れみによって、神の働きに参加する恵みを感謝したマタイは、12人の使徒の名前を挙げる際、自らを「取税人マタイ」と呼んでいます。彼は自分がどれほど罪深い状態から救われて、イエスの弟子とされたかを伝え、自身の経験から罪に絶望した人々に希望を与えました。

晩年はユダヤ人を中心に宣教活動を続け、ギリシャ、トルコで宣教し、さらにエチオピア、ペルシャ、マケドニア、シリアと宣教地を広げて行きました。一説では、エチオピアから戻ろうとする途中のエジプトで殉教したと言われています。

異邦人である私たち日本人も、イエスがユダヤ人であり、弟子たちもほぼ全員ユダヤ人であり、福音がユダヤ人を通して私たち異邦人にも伝えられた恵みを感謝し、ユダヤ人の救いを心に留めて祈ることを学ばせられる書物でもあります。



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