「ということで」は上方落語の小拍子パン!
手持ち無沙汰ならぬ耳聴き無沙汰になっているときにClubhouseやVoicy、stand.fmなどを聴くことが増えてきた。
日々何かしらのヒントをもらって、嬉しいな、ありがたいな、力にしてまた誰かに渡していきたいなと感じる。
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そんな音声メディアで、一番よく使われているのはこれなのではないかと耳についてしかたない言葉がある。
「・・・ということで」である。
話の区切りにこれ以上使い勝手のよい言葉はないのかもしれないが、その言葉一つに頼りすぎではないだろうか。
かくいうわたしも、講座の中で、各項目の導入話のあとに言ってしまっている。いえ、前はさまざまな言葉を使っていたと思う。
けれど気になると、寄っていかないように意識しながらも引き寄せられて 発してしまいがち。そして発した後で心の中で「言うてるやないかい!」とひとりツッコミを入れる。
置き換えられる言葉としては
・この状況をまとめると
・そういう段階を踏まえて
・このような場面を鑑みて
うーん、そんな大層なものでもなく、結局は
・ここまでは前振りです。
・ここで区切りをつけます。
・ここで話を転じます。
・そろそろ時間なので
・つなぎ方わからないので
という言葉なのだなと、Wordなら段落罫線でも引いておくところ。
そういえば上方の落語なら、見台を小拍子でパン!と叩いて場面を転じるところかもしれない。「ということで」を聞くたびに、頭に小拍子パン!をイメージすることにしよう。
それでもやっぱり連発されるとそれしか耳に入ってこなかったり 、つい数えてしまったりと、悪い性格が出てきて自己嫌悪。
もしや、小拍子に頼らない江戸落語のほうが、表現が多彩ということなのか。 上方落語好きだけど、私の目指すのは江戸落語か (笑)
・・・ということで(言うてるやないかーい!!!)、
代替表現をネタ帳にストックしておくことにする。