ほめられてのびるチェーンの寿命
【文字数:約1,000文字】
先日にバイクのチェーン交換をした。
2ヶ月前には部品交換をせず、その分を新車費用にしようかと考えていた。
しかし昨今の情勢もあるのか、目星をつけた車種で2022年の新車が出る気配は少しもない。
円安も進んでいるから、相場が落ち着くまで延期している可能性もあるけれど、それまで待つのが得策だとは言えなくなってきた。
結論として今のバイクを延命させることに決め、そろそろ危ないと感じていたチェーンを交換した。
おおまかな金額や時間は先に聞いていたので、当日のうちに作業が終わるよう午前中に店を訪ね、予定より早い昼過ぎに受け取ることができた。
交換に際して、先に聞いていた金額は「一番安い場合」だったらしく、およそ1.5倍の出費になったものの、始めが妙に安いと思っていたから想定内だった。
安い理由はチェーンの品質にあって、長持ちしない代わりに安いということらしい。
さすがに最安プランは嫌なので中級レベルにしてもらい、松竹梅にあたる3種類で真ん中のチェーンを選んだ。
間が悪いことに松と梅は丁度よい長さのものがなく、当日に作業ができる見た目ブラック、芯がゴールドの竹に決定。
対応してくれた店員さんによれば、中級レベルのさらに真ん中だから不人気で、やたらと在庫が余っているとのこと。
せっかくだったら良いものを選びたい。または中級でも最低限で構わない。結果として真ん中が余ると。
そうした選べるからこその不均衡が見えて興味深かった。
◇
作業場の近くにバイクを移動して整備の人と話したら、とてもキレイに乗っていると褒められた。
てっきりダメかと思っていたチェーンも使えると言われたけれど、およそ2万km使っているのと、部分的な伸びによる音鳴りもあるので交換することに。
「〇年乗っているのに、この状態は素晴らしいですよ」
お世辞も少しは含まれているだろうけれど、洗浄や細かな整備が認められるのは嬉しいものだ。
次に交換するならタイヤとのことで、追加で必要となる部品も教えてもらった。
何でも後輪の軸がダメになりやすいらしく、自分で整備をしたときも違和感があったから、やっぱりそうかと納得できた。
私が乗っているのは海外生産品の現地モデルで、いわゆる逆輸入車と呼ばれている。
そのために店では部品を扱えないそうで、何かしらの手段を講じて部品を手に入れることになる。
とはいえ珍しいメーカーというわけでもないので、わりと楽観的に構えているのだった。