右も左もウィンカーなしでは始まらない
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先日の長野ツーリングに行った際、最終日にして転倒そしてウィンカーが破損した。
交換用として純正を用意するのがセオリーながら、たぶん国内向けのと仕様が違うので、そのままでは使えないと判断。
汎用品で取り付けている記事を見つけ、KITACOの「ワレンズ」というウィンカーを発注し、どうにか月内に交換できた。これで心残りなく10月を締めくくれる。
ただ、作業が1~2時間で終わると思ったら、配線の取り回しに時間を取られて5時間くらいかかった。
ウィンカーを交換するために、まずはヘッドライトが収まっている部分を取り外す。
バッテリーから来ている電流の入力、および出力を担うケーブル2本が繋がっているだけながら、細い経路や端子の違いに苦戦する。
バイクの車種によっては視認性を上げるため、常にウィンカーが点灯して必要なときに明滅する、ポジションランプという機能がある。
調べてみると2023年9月以降の新車には義務化されているそうな。
その機能が私のには付いておらず、そのせいか壊れたウィンカーの端子と新しいものが異なっていた。
便宜上「オス」、「メス」と呼ばれる端子を1セットにして使う。ただ、元々のウィンカー配線は2本ともオスで、新しいものはオスとメスで分けられている。
いちおう推奨される使い分けもあるけれど、わざわざ端子を変えるのは面倒だし……。
ということで、円筒つまりパイプの形になっているメス端子の先端を重ねりゃ使えるじゃろ、と一方を広げ、もう一方を潰してドッキング。
軽く接触している状態にして、ちゃんと点くかどうかテストしてみる。
次はウィンカー本体をどう固定するかで、これまた頭を悩ませることになる。
元々はゴム素材のスペーサーを挟む形でウィンカーがあって、それを支える金具やらが付いていた。
純正ならそうしたものを使えるけれど汎用品には適合しないので、余っているL字金具を使えるだろうと思っていたら、そんな余裕は全然ない。
仕方なく、まるごと外して土台用の金具を反転させて使うことに。
シンプルすぎる配線むきだしは不安なので、絶縁テープで保護してから壊れる前と同じく、反射バンドで隠してしまう。
ウィンカーの後はオイル交換も済ませ、これで秋めいた季節を走るための準備も完了だ。
今回、壊れたウィンカーを交換して思ったのは「面倒くさい」の一言に尽きる。
配線用の電工ペンチが家にあったとは思いつつ、正直どこにあるのか分からないので使いたくない。結果としてメス&メスという百合な接合で済ませてしまった。(良い子はマネしないでね!)
それと新しくした「ワレンズ」に使われている電球バルブは8Wなので、事前に調べた通り、そのままだと電球切れとして認識されてしまう。
そこで始めから10Wのバルブに替えると解決したし、もちろん明るくなるので視認性も上がったと思う。というか、始めから10Wつけて欲しいぞ……。
ドライブレコーダーやスマートフォン充電用の電源は、乗り始めてすぐバッテリーの端子から取る形にした。
直感として(+)と(-)の間に割り込ませればいいので簡単だけど、車体にある電装品だとそうもいかず、取り付けが甘いと走ったら壊れるので難しい。
ただ、オイル交換がてらの試走では問題なかったので、シロートの作業ながら完了として良いだろう。