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あたらなければ、どうということはない。

【文字数:約700文字】

 交換したバッテリーの具合を確かめるべく、先週に湘南の海沿いを走ったけれど、今週も激混みだった。

 三浦半島に行って帰ろうかと思っていたのが、海沿いを走るのが気持ち良くて、気がつけば湘南に出ていた。夏の海って恐ろしい。

 渋滞している道であっても、細身のバイクなら車の脇を抜けて先を急ぐことができる。

 ただし車体に当たると事故になるので、細心の注意を払って走らねばならない。ただ、慣れると自転車なみに動かせてしまうのだけど。

 飽きるほど海沿いを堪能したものの、せっかくなので海水浴客などが密な砂浜に足を伸ばし、ヘッダー画像にしているカツオノエボシを撮るなどした。

 今季の始めにニュースで注意喚起されていたけれど、かなりの数が砂浜に打ち上がっているらしく、私が歩いた場所だけでも2つ(2体?)を見つけた。


袋の下から伸びているのが触手


 おそらく息絶えているものの、念のため近くにあった木の枝で動かした。

 毒があると知っているから触らないけれど、小さい子供にとって青い見た目が興味を引くに決まっている。

 弾力のありそうな感じからして和菓子のようにも思えるし、触手にいたってはコバルトブルーの濃い青だから、ついつい持ち上げてみたくなってしまう。

 調べてみると同じ海沿いにある新江ノ島水族館では、過去に「カツオノエボシの飼育方法」なる記事を掲載していた。

 見るぶんにはキレイなんだよなと思いつつ、「クラゲを飼う」というのは何だかしっくりこない。

 生物には違いないけれど体がほぼ水で、目などの感覚器もないから植物が浮かんでいる感覚というか。

 でも水槽いっぱいのクラゲを見て、心が少しも動かない人は存在しないと思う。

 私自身は海を愛しているわけでもないのに、どうにも興味を惹かれる不思議な生物だ。



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りんどん
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