作戦名:ゲートブリッジを踏破せよ
【文字数:約1,000文字】
東京湾に突き出た臨海地区を通る橋として、東京ゲートブリッジが存在する。
神奈川県から千葉県へ行きたい場合、都心のバイパス道路として機能するこの橋は、いちおう歩道があって上を通ることができる。
ただし2023年12月において、千葉側の若洲海浜公園にある昇降タワーしか運用されておらず、橋の反対側へ降りることはできない。
若洲海浜公園にあるタワーがコチラ ↓
遠くに見えるのはゲートブリッジの特徴となる、高さを変えた対称トラス構造だ。
車道は千葉に行くときや気まぐれツーリングで通るのだけれど、歩道はコロナ禍で閉鎖されていたり、風が強かったりで歩けていなかった。
先日ちょうど風の弱い日があり、海上にある約1.6kmを歩いてみた。
↑の800mまで歩いたところで、「どうせ反対側には降りられない」という事実に流されて撤退した。無念。
戻る道すがら照明にカモメが止まっていた。
この橋は上を通る以外にも船で下を通ったことがあり、有明のオーシャン東九フェリー乗り場から四国の徳島、および九州の福岡へ向かうフェリーを利用した。
ちょうど夜便だったこともあり、ライトアップされた橋が前方から後方へ流れていく風景は圧巻で、船乗りでもなければフェリーを利用しないと拝めないだろう。
あの旅からずいぶん経ったけれど、夜空を遮る長大な橋の光景は今も鮮明に覚えている。
新幹線よりも遅いとはいえ、海路を行くフェリーだと2日後の朝に九州へ到着するようになっており、すぐに行動を始められる。
ノンストップで九州へ行くなら東京九州フェリーを使うと翌日夜に到着できるので、タイトな日程で観光するならコチラがいいかもしれない。
これを書いててまた九州に行ってみたくなってきた。
北海道が酪農王国の平原が広がるイメージだとすれば、九州はアジアの玄関口としての面と、原爆投下地となった長崎など、先の大戦における空気が残っている。
大本営のあった東京は空襲にさらされていたけれど、実際に移動してみると想像以上に離れており、特有な国土に作られた日本について考えたのだった。
ゲートブリッジは風さえなければ景色は最高なので、ちょっと変わった観光をしたい方にオススメだ。