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AIアートです。RPG感を出してみました
酒場で語る昔の冒険
酒場の隅っこの席で、俺は大ジョッキを手にしながら、仲間たちと笑い合っていた。酒の香りと賑やかな声が混ざり合う中、話題は自然と「昔の冒険」に移った。
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「おい、戦士さん。お前の冒険談、何か面白いの聞かせてくれよ!」
そう言われて、俺は少し照れくさそうに頭をかいた。でも、頭の中にはすぐに昔の記憶が浮かび上がってきた。懐かしい、あの妖精との冒険。
「じゃあ、一つだけ話してやるよ。俺がまだ子供のころの話だ」
あのころ、俺にはリリィって名前の妖精の遊び友達がいた。小さな翼を持つ、ちょっとおしゃべりで、でもすごく頼りになる奴だった。
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ある日、村の近くの森で遊んでいたら、リリィが急に「あそこの木の奥にすごい宝があるって聞いたことあるよ!」なんて言い出したんだ。宝?子供の俺にはそれはとてつもなく魅力的な響きだった。
「よし、探しに行こう!」
そうして、俺たちは森の奥に入っていった。
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森の中は薄暗くて、道なんてどこにもなかった。でもリリィが「こっちだよ!」って先導してくれるから、俺はそれを信じてついて行った。
しばらく歩いていると、大きな木の根元に隠された洞窟を見つけたんだ。中はひんやりしてて、壁には光る苔やキノコが生えてて、不気味だけどちょっとワクワクした。
「ここに宝があるはず!」
でも、洞窟の奥で待ち受けていたのは、宝なんかじゃなくて、でっかいカエルだった!ぬるっとした体で、こっちを睨みつけてきて、俺たちは固まっちゃった。
「き、聞いてないよリリィ!」
「わ、わたしだって知らなかったもん!」
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俺は勇気を振り絞って、持っていた木の枝を剣代わりに構えた。リリィは後ろから「氷の魔法!」とか言って、小さなつららを飛ばしてくれた。
「リリィ、もうちょっと大きいの出せないのかよ!」
「これが精一杯だもん!」
何とかカエルをやっつけて、洞窟の奥に進むと、小さな光る薬草が一本だけ生えていた。それをリリィが大事そうに摘み取って、誇らしげに言ったんだ。
「ほらね、宝物でしょ!」
「お前、それ、ただの草じゃないのか?」
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「これは薬草だよ!きっと村の誰かの役に立つもん!」
そんな風に言われて、俺はちょっとだけ納得した。
「それで、その薬草を村に持ち帰ったら、なんと長老の体調が良くなったんだ!」
俺がそう言うと、仲間たちは目を丸くして笑った。
「おいおい、それって妖精と一緒に本当にやったのか?」
「信じるかどうかはお前ら次第だよ!」
俺は笑いながらジョッキを飲み干した。あのころの俺にとって、あの冒険は本当に宝物だったんだ。
「ま、妖精ってのは意外と頼りになるんだぜ。」
酒場の仲間たちの笑い声が、昔の楽しい記憶と重なった気がした。