これが、推しの結婚か。
2024年1月11日。
思い返せば、この字面で何か発表があるかも、と訓練された堂本剛オタクは身構えておくべきだったと、後から気付く。
(※そう、今回の推しの話は珍しく濱尾さんではありません。)
今年最初のnoteは推し活の目標系記事を書こうかと思っていたのですがそれどころじゃねえという事態になりましたので、すみませんが、お付き合いください。
ちなみに最初に明記しておくと、私は表題のことに関して「寂しいけれど、心底安堵した」というスタンスになります。完全な是ではないのかもしれないけれど、いま流している涙は多分、嬉しいんだと思う。そんな感じです。
そんな私の剛さん遍歴、ふつうなんですけど聞いてくださいよ。
2001年に放送されていた「向井荒太の動物日記 愛犬ロシナンテの災難」というドラマから堂本剛さんを知る。「ま、いっか」が口癖のぼんやりとした獣医学生の荒太くんが愛犬のラブラドール・ロシナンテに引きずられながら、真摯に動物たちと向き合っていく、いまでも大好きなドラマだ。
当たり前のようにKinKi Kidsファンになり、堂本光一さんとは兄弟でもなんでもないことに気付く。
当時の私は小学生。授業でのマラソン中、クラスメイトに「つよしが見てるよ!(嘘)がんばれ!」と謎の応援をされ、初恋の男の子には「そういうの(ジャニーズ系のことだと思う)好きだと思わなかった」と母伝いに聞いた苦い思い出もあるけれど(笑)父親に買ってもらった「ボクの背中には羽根がある」「情熱」そして過去のお年玉を引き出して買った初めての「Ealbum」。全部、ぜんぶ覚えている。
それから私が剛さんを、KinKi Kidsを好きになって今年で23年目。ふたりのことはテレビの中のひと過ぎて、ほぼ二次元だと思って生きてきた。飽き性でもあったため、時期によってはあまりドラマやバラエティをチェックしていない時期も勿論ある。正直2016年まではFCに入っていなかったしそれまではコンサート等にも行ったことがなかった。CDはずっと買っていたね。
他のものにハマッてしまい、あんまりレギュラー番組もみなくなっちゃったな、と思っても、ふとしたタイミングでバチバチと強い磁石みたいに惹き寄せられることがあまりにも多いひとだった。心臓を掴まれて、そのまま最近の雑誌や録り溜めていた録画を一気に観ては、買い逃していた円盤を買った。その繰り返し。それが人生でずっと続いている。
最初こそは他意無く剛さんが好き!と言う感じだったけれどKinKi Kidsを追っていれば自然と光一さんが好きになるのも自然の理で……(勿論人によるだろうけど)
KinKi Kidsのふたりは話せば話すほどフィクションなのに、リアルタイムで観ていると「ビジネス仲良しだったらこんなことにはならない」って思うし、こんなに現実離れしたことがあるんだの連続、恐怖に似た感情、それがずっと続いて現在に至る。これは、グループではなくて1+1だからなのかもしれない。片方が諦めたらすべてがなくなるから。
責任感や他人を思いやる気持ちが強い二人だからこそ、これを崩すことをよしと思わなかったのかな、とか、勝手に思ったりしていた。
私が初めてKinKi Kidsを生で観たのは2016年の東京ドーム。kissからはじまるミステリーが1曲目だった。お星様席どころか、まじで正面後ろから2番目、という席だったけれど、人生でこんな楽しいコンサートの思い出はもう作れないだろうと思った。その時点で15年以上好きだったけれど、テレビ画面でしかなかったふたりの姿を観られる、歌を聴くことができることがこんな幸福だなんて。ドーム出口の強風すら幸せすぎてステップを踏むため協力してくれているみたいだった。キスミスで剛さんの「キミがほしい」の指さしは光一さんに取られましたが。(ほんとになんで?)
私にとってのKinKi Kidsは、堂本剛は「好き」とかそういう簡単な、単純なものじゃなくて、人生を構築するひとつだった。
嫌いになる、興味がなくなるなんてことは、到底なれないひとになってしまった。
まるで、地球における海のような。
今回、FCからメールが来たとき、私はエアコンの取り替え工事のため家にいました。
普段の情報メールは金曜日のはずなのになぜ木曜日に……?といぶかしんでいた私に叩きつけられたメール文面。
「いつもKinKi Kidsを応援いただきありがとうございます。
堂本剛より、ファンクラブ会員の皆様に大切なご報告がございます。」
ビビり散らかすからねこんなん。
このご時世、まじで何があっても可笑しくないし、勿論この間のコンサートでKinKi Kidsでいるための方法をたくさん考えてくれていることは骨身に染みるくらい伝わっていたけれど、もうこの文面は反射で「なに!!!?????」ってなるじゃん……悪いのは前例つくったのは社会だよ……
ページを開いたはいいけど怖すぎて二行目にあった「結婚」の文字を見落としたまま最後まで読んで
「ん?ただのLF(ブログ)? 何………………………………
け、けっこん!!!????????」
タイムラグ発生。
そこにお相手名の記載はありませんでしたが、Xの速報で「百田夏菜子」さんだと知る。以前「KinKi Kidsのブンブブーン」に出ていた時の印象は、とても明るくてえくぼの可愛い良い子、KinKiふたりとの相性も良いな、と思っていたので一切噂が無かった分驚きましたが、素直に嬉しかった。
こんなに、こんなにほっとすることがあるんだ。と。
堂本剛は、ちゃんと幸せになろうとしているんだって。わかってよかった。
正直、昔は「絶対に結婚しないで!!!」と思っていた。
誰かのものになるのが嫌、そのひとの隣が一人の女性のものになるのが嫌、そもそも光一さんのことすら「羨ましい、変わってほしい」と小さい頃は思っていたくらいの重症。
その後、月日が経って落ち着いたせいなのか「……今なら剛さんが結婚しても悲しくないかも」という時期がふとおとずれたけれど、その後、薔薇と太陽、そして銀魂のおかげで私至上とんでもない再熱をみせ、Twitterのアカウントを作りコンサートやライブ、舞台に足を運ぶようになりました。そのころはどう思ってたのか、正直覚えていない。まぁ、年齢のことも考えたら"しないで"とは言えないな、って感じだったかな。
その頃、剛さんは突発性難聴を発症した。
私は必死に神社にお参りに行き、鶴を折っては祈っていたけれど、オタクにできることは所詮こんなもの。あまりにも無力だった。
そして闘病生活の中で「家族にもつらくあたってしまった」というニュアンスのインタビューをみた。
これは本当に自分勝手なエゴだけれど、たとえば剛さんが家庭を持っていたら、すぐに親身に相談できるようなひとが家に居たら。いちばんに理解して、剛さんのことを考えてくれるひとがいたら。
随分なオタクだ、こちらが勝手に安心したいだけなのだ、きっと。けれど、このひとには幸せになってほしい。
私がもらった楽しい気持ちの分、剛さんが削いだ命があるような気がして。その数百倍、数千倍幸せになってほしい。
その頃の記憶が「結婚」の文字を理解した瞬間にフラッシュバックした。
構えていた気持ちが無かった分びっくりしたけれど、正直推しの結婚が初めての経験だったので、どんな気持ちになるか、自分でもわからなくて怖かった。いろんなひとのお気持ちポストを読んだ。どの感情も理解はできるけれど、同意できるものはほとんどなくて自分と他人がこんなにも違うんだ…と思った。なるほどこれが推しの結婚……!!??
「うれしい」も「かなしい」もたくさんあっていいと思うし、「結婚しないでよおおおお」がないのも可笑しいし、「おめでとう」ってたくさん言われたら「ありがとう」でよい。祝福の声は多いほうがいいに決まっている。
あと、本当にいろんな人がびっくりしていて、堂本剛さんって大スターだったことに気付く。自担過ぎてよく分かっていなかった。普段どれほど閉じた世界にいるのかわかる。
ただまじで詳しくもないのに否定しながら意見してくる意味の分からない外野は黙って、マジで。わからないなら黙ってくれ。(急な本性)
心を落ち着かせるために、この文章をかいているんですが……まだ難しいな。
でも、あまり推敲せずに出します。きっと未来の私が笑って読む日もくると思うし。
最後に、アレなんですけど私は私生活で友達とKinKiの話をする時、剛さんのことを「つよし」と呼ぶ。別の推しのことは敬称をつけることが多いけれど、どれだけ年上だとしても、つよしはつよしのままだった。小学生の頃の私が目を輝かせてテレビにかじりつきながら、相方が呼んでいた、その呼び名のまま。
つよし、結婚おめでとう。そして、タイソンくんお誕生日おめでとう。
ずっとずっと幸せになってほしいと、思っていました。
世界の前に、貴方が幸せになってほしい。他人を傷つけても幸せになってほしい。
まだ時々涙が出るけれど、悲しいわけじゃないから
これくらいは笑って許してほしい。
貴方の願う未来に会えますように。
本日、ももいろクローバーZのアルバム、祝典が届きました。
末永く、よろしくお願いしますね。