どこへもいけないことのメリット
SHN(Stay Home Notice)下での このホテル滞在も3日目になる。あと4日滞在してPCR Testが陰性であれば、無事脱出できる。
とは言ってもこの7日間がつまらないわけでも、退屈なわけでも、嫌なわけでもない。むしろ自国とはいえ、長年生活していなかった環境から戻ってのリセット期間として必要だと思っている。
この国(シンガポール)のSHN(つまり隔離)は大変に厳しく、去年も経験している身としては今年の大いなる進歩には目を瞠るものの、政府の態度は相変わらず“監視”の一言である。
ここに体験した諸々の手続きを書くつもりはない。コロナ禍で自粛を迫られていた日本人はかなり多くいたと思うが、”自粛”の捉え方、内容、姿勢は人それぞれで、”国からの監視、強制”はほぼほぼなかったと言っていいだろう。
この国では、施設へ入ったら最後その部屋から1歩も外へ出ることは許されず、かつ入浴中も外せないリストバンドにてremoteで政府に監視される。ホテル内のIn-Diningに食事を注文し、ドアの外のワゴンに配膳された時と室内からのゴミ、取り替えて欲しいタオル、リネン類を出す時のみドアを開ける。今の時代だからLINEもChatもOnline Lessonもできるのが救いだ。
そんなわけで個人的には結構忙しいが、この隔離期間は外部との接触が全くないわけで室内の清掃もベッドメーキングも来ない。これは私にとってメリット。全く朝から夜まで自分の好きなようにカスタマイズできる点。この部屋の中で限られた道具でできることだけをすればいい。それでもかなり忙しいのだ、外出することがどれだけ時間を食うかわかる。
自分が常々集中力に欠ける人間と認識しているが、こうして自分の部屋でもない限られた期間に他人に邪魔されずいられるなんて人生の中でなかったような気がする。そして今後どれだけあるだろうか?