ロックムービー3連発
およそ静岡東部では上映されそうもない3作品を観に新宿シネカリテまで。ここは音響も好きな私のお気に入りな劇場。
昨日、何気に上映スケジュールを見ていたらリンダ・ロンシュタットの映画が19日までとなっていて慌てて観に行った次第。
タイムテーブルを見るとリンダ・ロンシュタット→スージーQ→ローレル・キャニオンが連続で観ることができるとなれば、そりゃロック馬鹿は観るに決まってる。
10:00に間に合うように東名御殿場を7:00に出発し現地には到着予定より遅れて9:35分頃に到着。あぶねー。
まずは「リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス」から
リンダは様々なジェンダー問題をうまくすり抜けてきた印象を受けるけど実際はどうだったんだろ…と思っていた問題は後で観るローレルキャニオンで何となく掴めた気もするけど、そんなことよりボーカリストとしての圧倒的な歌唱力による表現力に聴き惚れてしまう。
僕のリンダ初体験は中学生のとき。親父の友人の友人が東芝EMIに勤めていて、その人から貰った1本のカセットテープ がリンダ・ロンシュタットの「夢はひとつだけ」だった。当時はレコード(LP)なんて高価で買えないからずっとカセットを聴き続けていたのだ。
コメントするゲストの面々も豪華だった。
75歳になった今、かつて大成功を収めたリンダは2011年に引退。希代の歌姫は現在はパーキンソン病と闘っている。克服して我々の前に元気な姿を現してほしい!
2本目はスージー・クアトロ
ジョーン・ジェットやクリッシー・ハインドなど女性ロッカーの先駆けでありリスペクトが絶えないスージー・クアトロは60〜70年代から現在まで性別を超越したロックンローラーとして確固たる地位を築き上げている。
小柄でありながらロングスケールのベースをブイブイ掻き鳴らす姿がとにかくカッコいい。初めて観たのはやはり中学生の時、地元のレコード屋“やまぐちレコード”のブラウン管。ビデオだったのかな?当時にしては動くロッカーの映像は非常に珍しくてとても興奮したのを昨日のことのように覚えている。
リンダと違いアメリカで大成功はしなかったけど71歳を過ぎた今も現役でいることはラッキー以外の何者でもない。
3本目はローレルキャニオン
ずっとブリティッシュ・ロックひと筋だった私がアメリカン・ロックに目覚めたのは一体いつだっただろうか…?イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」の頃はそんなでもなかったと思う。
3本目なのに場面がテンポ良くひっきりなしに変わるので2時間超のドキュメンタリーも飽きず一気に観てしまった。
ピーター・バラカンさん好きそうだな…w
当たり前だけどニール・ヤングだって他の皆んなだって売れる策略組んでたんだよ。歌も楽器も上手くて当たり前。そこからがスタート。ジョニ・ミッチェルとか若い頃からプレイも歌声も感性もハンパない。
ひと組ひと組ここで紹介するにはあまりに濃い内容だけど好き者には間違いないし貴重な証言や映像など見応えもあり、シャロン・テート惨殺事件やベトナム戦争、オルタモントの悲劇など時代検証としても興味深く観させていただきました。
そもそもローレルキャニオンとはロサンゼルスのハリウッド・ヒルズに位置し、カリフォルニア・サウンドという言葉を生み出したウェストコースト・ロックの聖地であり御殿場の東山(RINCOLOのある場所ね)だって文化の最先端にいける気がするのだが…ww
なんかね、3本ひと組で1本の映画みたいな感じだったので6時間がまったく長く感じなかった。
オマケに割引の日だったので1本1100円!んでパンフレットも3本で1冊!というお得感✨
ホントはこの後シネマタバタチュプキに行って「ピアノ」を観る予定だったんだけど今日はプログラムが変わっていて「ピアノ」の上映なし…ってなわけで大人しく帰路に着いたのでした。
次はエコー・イン・ザ ・キャニオンだな
「死んだ後なんてどーでもいい。大切なのは存命中。何をするか、どう生きるか。」
by リンダ・ロンシュタット