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気の置けない長電話

わたしは友人とのおしゃべりがすきだ。
日常を生きる私は世間に足並みを揃えるために
自分のいろんなところに蓋をしてみたり
バネが飛び出ないように気をつけながら
そうやっていろんなところに意識を集中させて
過ごしているから、気の置けない友人との会話は
肩の力を抜いて自分らしく過ごせる唯一の時間。

仕事では社会性が求められるからこそ、
自分らしくが表現しづらい状況が多いように感じる。わたしの職業は真面目な部類にはいるし、
わたしの所属する組織は古風そのものだから。

古風な職場というのはちょっとした嫌味である。
古臭いし、頭がカチカチの人が多いのである。
昭和を美徳とする同僚と過ごす時間は苦痛だ。

生きるために働くし、働くためには
古い化石のように硬い考えをもった人とも共存しなければならない。彼らと闘うことは無駄である。

まぁ、そんなこんなで。日頃から
仕事をする上でのもやもやが蓄積されるため、
友人との長電話の時間は大切なのである。

ガス抜きというかアク抜きというか、
とりあえずいらないものを吐き出す時間。
お互いに日頃の毒出しをしているような感じ。

心地よく生きていくためにはそういう時間も大切である。年々、おひとり様のお友達が減ってしまって
そんなことをゆっくり話せる時間をつくれるのが
難しい仲間がじわりじわりと増えてしまったが、
それでも『話すこと』は諦めたくないなと思う。




【気の置けない】

意味は、”気を使わなくても済む”です。自分が気を使わず、遠慮しない様子は「気の置けない」という言葉で表すことができる。

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