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俺もまだ流行ってない!

「ノンオイルドレッシングって逆に体に悪いらしい。オイルを使わない分、余計な添加物が入っている」と20代男性にとってはどうでもいい情報を母親から吹聴されている時、とあるCMが目に留まった。

それは、

サントリー 翆

サントリー ジンソーダ「翆」のテレビCM。
鮮やかな色合いと伴に、小洒落た居酒屋で男女がジンソーダを豪快に飲むといった内容。まぁここまではありきたりなCMといっていいだろう。

俺が驚かされたのは、CMの締めくくり

「それはまだ流行っていない???!!!」
いや待て待て、新発売っていうことを強調したいならもと他の言い方あっただろう。自ら流行ってないって言っちゃう?しかも変な指示代名詞入っているし、、。
大きな戸惑いを襲った。よくこんなコピーに何十億もかかる広告費費やしたなぁ。



「いやちょちょちょと待ておにぃさん!ちょーっとおにぃさん。大手ナショナルクライアントであるサントリーが安易なCM作るわけないやーん」
と思わず8,6秒バズーカのお二人を思い浮かべる。
なにか狙いがあって、代理店も制作したはずだ。
なんだ、なんだ。


考えていくうちに、制作側が狙いにいったイメージや戦略がなんとなくわかってきた。
「まだ流行っていない」という文言には、商品の新鮮さや誰もが一番乗りできる思わせる要素があり、昨今のマウント心理を逆手に取ったPR方法だということだ。
そして「それ、」という指示代名詞を使うことで、商品を身近に感じさせつつ、CMを制作している当事者もそれついては「これから知るところです」感がある。


俺が考えつくのは、この程度。
もっと秘められた狙いがあるかもしれない。




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