Drop in the ?

実は、コメダ珈琲店の店員に恋している。

衝撃な一行目から始めてしまったことに、まずお詫びしたい。

詳細を申し上げると、3ヶ月前大好きなゴシップ誌を読もうと某コメダ珈琲に行ったことから始まる。

いつものように、おばさん店員に席を案内されてアイスミルクを頼んだ。そしていつものように、おばさん店員は「加糖ですか?無糖ですか?」と聞いてくる。ちょっと不機嫌な感じで「加糖で!」と言った。心の中では、「いい加減、覚えろや。クソバァァ」と思っていた。

アイスミルクが来る前に、本棚にあるゴシップ誌を何冊かつまんで席につくと

「お待たせしました〜」と聞き慣れていない声がしたのだ。

うん?と思い、顔を上げるとそこにはド級のタイプの女子が立っていた。俺は、ここで持病を発症してしまう。「かわいい子恐怖症」だ。

それは可愛い子を目の前にすると、変にカッコつけて何か粗相を起こしてしまう病気。過去には、教卓の角に股間を強打して悶絶したことがある。

今回は、ゴシップ誌のグラビアページが開かれた状態であった。隠すために必死に上半身を雑誌に覆い被させ、前のめりとなった。しかし必死に隠すあまり、『見られてはいけない環境でグラビアを見ることで興奮する』ド変態小僧になってしまったのだ。

「これはいかん!」

と思い、元の姿勢に戻り堂々とした態度を取った。しかし、これはこれでシンプルな変態となってしまった。

後悔が募っている中、店員さんは「お待たせしました。アイスミルクです」と言って、何事もなかったかのように去っていった。

「可愛い子恐怖症」のワクチンをファイザー社に依頼したいと思う。


その後、会計をしようとレジ前に立ち、呼びベルを押すとあの可愛い店員さんがきた。

店員「450円ですね」

俺「paypay使えますか?」

店員「使えますよ」

俺の心の中の声「いや、待てよ。現金支払いにしたら、お釣りを返すときに手と手があたるんじゃなか?」

俺「いや、現金で。500円で」

ドキドキドキドキ

店員「50円のお返しですね」

キュンキュンキュンキュンキュンキュンキュンキュン

心の中で、パチンコで当たった時の音がした。店員さんは、俺の手を手で包み込むようにお釣りを渡してくれたのだ。

                            (続く)




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