然れど、ボールペン。
※ ヘッターの絵は、とよた ともこ さんオリジナル作品につき、コピーはご遠慮下さいますようお願い致します。
■ ボールペン "かめさん" との出逢い
この絵を初めて見たとき衝撃を受けた。何故ならそれはボールペン1本だけで描かれた作品だったからである。しかも、亀の特徴がよく描けている。ボールペン1本でここまで表現できるとは・・・私の中にぴょこっと芽が出た。
同じようにボールペンだけで描く作品は他に沢山あるだろう。しかし、生まれたてのひよこが初めて目にする物を母親と認識するように、この "かめ" の絵は私にとって母のように、とても親しみ易く、且つ、あたたかく魅力的に映った。
■ カラーボールペン絵画との出逢い
ともこさんの作品と出会って約1ヶ月後、愛読しているartoday-chiakiさまがカラーボールペンだけで描いた絵をご紹介くださった。
その記事がこちらになります。
⬆️のヤンコ・ドムシッチ氏の絵は、ご覧になられるとお分かりのように、カラフルな幾何学模様の絵である。直様『 クルクル定規 』を想起させた。
引用: http://theredshoes.tumblr.com
ヤンコ・ドムシッチ氏の絵は、なんとも独特である。
artoday-chiakiさま記事のコメント欄で Jubileeさんが『 幾何学やマークを用いて描く世界、道化師のような輪郭 』と、上手い表現をなさっていて偉く関心した。
この幾何学的な道化師チックな絵をカラーボールペンだけで表現している。彼が編み出した技法らしい。何度もなんども線を重ね、面にする作業は気が遠くなりそうだ。その面と模様が不思議な世界を創りだしている。
■ 美術✖️数学
ヤンコ・ドムシッチ氏からの幾何学(図形や空間の性質について研究する数学の分野である。)アートは数学に密接している。それを色濃く描いた作品を先日拝見したの思い出した。ピーター・ドイグ氏で訪れた東京近代美術館の特別展。その展示の中で『北脇 昇』氏のコーナーがあった。
●北脇昇 ー 数学的スリル 1942年 油彩、カンヴァス 73.0×60.5cm
●北脇昇 ー 竜安寺石庭測図 1939年 墨、インク、鉛筆、色鉛筆、紙
引用:イメージhttps://www.pinterest.jp/pin/284782376414936388/
『 究極の美 』は、計算尽くされた美しさで成り立つ。そこには無駄がない。この龍安寺が創建されたのは1450年、その489年後、北脇 昇氏は、数学を用いり石庭が人々を魅了する美しさを数学にて立証した。どこから眺めても美しい庭。創建当時の石庭は、計算し造くられたのだろうか?はたまた職人の感性だけで造園させたのだろうか?数学の歴史と造園師を紐解く必要性があるが、ここでは趣旨が外れる為この辺で留めておこうと思う。
■ アートから学びとる人生学
とよたともこさんの作品をはじめ、ヤンコ・ドムシッチ氏の絵は、どちらもボールペンで描かれている。(※とよたともこさんの作品、⬇️のようなカラフルな作品もございます。)
◎ ボールペン = 字を書くもの
◎ 環境が整えば = 素晴らしい絵が描ける
と私は今までそう思っていた。
実は、そうではなくてやる気さえあれば創意工夫で何だってできる。どんなことだって。
私は、このお二方にその凝り固まった考えをほぐしてもらったように思う。
自戒を含め新たな旅立ちとしてここに示しておこうと思う。
本当にありがとうございます。
■ とよたともこさんの作品のご紹介
他もの多数、素敵な作品がございます。是非ご覧くださいね。
最後に、お二方に心より感謝お礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
浅学素人の私が感性のままに発信しております。調査不足、偏った見方など等、訂正すべき点がございましたら、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。