一人で東京ディズニーランドに行き、世界平和に思いを馳せた話。
先日、東京ディズニーランドにひとりで行って参りました。
私は年間パスポートを所持しているわけではなく、来園頻度は年に数回ディズニーリゾートに行く程度です。
ディズニーに対しては、幼い頃はディズニー映画を観て育ったために、キャラクターとストーリーは一通り詳しく、信じていれば夢は叶う、真実の愛などのディズニー的思想は比較的受容できるタイプの人間です。
そんな私が、この度1月末が有効期限のパスポートを入手しまして、数少ない友人に一緒に行こうと声を掛けたのですが、都合がつく人はおらず、仕方ないので一人で行ってみようと思った次第でございます。
今回は、一人でディズニーに行って、特に思い出に残っていること、心の中で言葉が溢れたシーンを中心に書き残したいと思います。
そんなこんなで、インパークいたしました、わたくしです。
一人でも楽しめることはとことん楽しもうというのが今回のテーマ。
なので、カチューシャはまず付けたいと思い、入園直後に装着です。
そして写真撮影も忘れません。
自撮りをしました。
背景にちょこっと見えるシンデレラ城が、臨場感を醸しますね。
まずは、今期間限定のパレード、
『アナとエルサのフローズンファンタジーパレード』
を鑑賞しようと思いました。
これが観たいがためにインパ(ディズニーオタク、通称Dオタさんたちがディズニーリゾート入園の際に使う用語。インパークの略。使ってみたかった。)したも同然なのです。
30分前からくらいから場所取りをしたのですが、当日は閑散期真っ只中だったので、30分前でも2列目は余裕で確保できるくらいでした。ラッキーです。
パレード開始前に、キャストの方たちが、このパレードの振り付けを教えてくれます。
もちろん、教えられる通りに体を動かします。
振り付けのあるパレードは、一緒に踊ってこそ最高に楽しめる、と幼き頃に来園した際、学びましたから。
そこから変わらず、私は今でも一緒に踊ろうと決めています。
エルサが魔法を使う姿を模した振り付けは、まるで自分まで魔法を使えるようになった全能感を与えてくれると感じました。
音楽と共に振りをするのが楽しみになりました。
そしていよいよ始まった、パレード。
アナとクリストフです。
ずっと反対側を向いていました。
スヴェンはまるで今にも走り出しそうなほど生命力が漲っているようにも見えましたが、生命は宿ってないようでした。
硬そうでしたね。
トロールたちです。
すごい数です、圧倒されます。
「人件費やべーよ。」
と後ろの女子高生が呟いていたのが印象的でした。
フロートが停車しました。
トロールと次に続くオラフフロートの間の、雪だるまとダンサーさんたちが目の前に停車です。
横にはトロールの子分みたいなダンサーさんたち。
今回のパレードでまず思ったのが、
「ダンサーさんたち、めっちゃ喋りよる。」
です。
普段のパレードでもちょいちょいアドリブ的な動きをしたり、一言発したりするディズニーダンサーさんたちですが、
このパレードでは、ウケを取りにいったり、後ろで静かにしている家族連れのお父さんに、一緒に振りをすることを求めたり、とにかく、自由に動くのです。
さすがアナとエルサのパレードなだけあります。
ありのままでいることを体現しているのかもしれません。
そして、エルサが、一緒に踊ることで魔法を手伝ってとゲストにお願いをしてきました。
いよいよこの時間が来たのです!!!
「右〜〜〜、左〜〜〜、ぐるぐる〜〜〜」
という、ダンサーさんのサポートの声と共に、みんなで振りを踊ります。
エルサが魔法をかける時のポーズの振りなので、指先から氷を出さんばかりの意気込みで踊りました。
実に快感でした。
そして、音楽が盛り上がってくると同時に、雪が舞ってきます。
この晴天の中!
魔法で雪を出すことができた!!
すごい!!!
ディズニーランドは、本当に夢と魔法の王国だったんだ!!!
一人で、大興奮してしまいました。
そしてダンスタイムが終わり、またフロートが流れていきます。
オラフです。
大きかったです。
アナとエルサより、大きかったです。
エルサ。
女王感めっちゃ出してきます。
高みの見物です。
エルサが最後かと思いきや、こいつが最後だったのが一番面白かったです。
ハンスです。
王子の格好してますが、悪役なので時折めっちゃ悪い顔します。
さすがです。
安全のためにつけている綱が、
捕獲用の綱に見えて笑いました。
素晴らしいフロートの作りですね。
というわけで楽しいパレードでした。
見てよかった。
パーク内を歩いていたら見つけた、
ガストン。
美女と野獣に出てくる悪い奴です。
2メートルくらい身長ありそうな大きいマッチョでした。
女性に大人気でした。
ガストンが超日本人顏の女の子に、
「My french friend!」
とずっと呼びかけていたので、その子がフランス帰りか何かなの気になりました。
次に発見したのが
エスメラルダ!
ノートルダムの鐘に出てくる、ジプシーです。
フロローという強いおっちゃんは、この女性に心を奪われる余り、町中を焼き尽くしてしまったのですが、そのくらい男を狂わせる美しさを持った女性です。
初めて本物を見ましたが、あまりの美しさに立ち尽くしました。
沢尻エリカを凌ぐ美しさかもしれません。
しかしあまり見すぎると、私も放火魔になってしまうかもしれないので、程よいところで退散して参りました。
その後も色々とアトラクションを楽しみ、ワンスアポンアタイムには号泣しました。
そのあとに、衝撃的なものを見つけてしまいました。
こ、これは…
不気味なもののけの長か…
はっ、違う…
彼は子供に大人気の、心優しい、友人思いのあいつではないか…!!
そう、オラフ!!!
オラフがたくさんのスノーギースたちの山の頂点に君臨するその姿は、照明の当て方のミスか、もしくは何者かの画策かによって、まるでヴィランズの癒し系キャラになってしまっておりました。
おいおい、可愛さの欠片もないぜ…
幼い子もこれでは恐怖に慄くに違いありません。
ディズニーの闇を見た気分になりました。
気を取り直して、動き出します。
今回やってみたいことがありました。
それは、
ミッキーと自撮りをしてみたい。
と、いうことです。
パークでは毎回、キャストさんが親切にも写真撮影を手伝ってくれます。
しかし、私は自分の角度を持っているので、自撮りで、本物よりも盛った写りが欲しいと、俗な欲望をいつも抱いてしまっていたのです。
だからこそ、満足いく写りで、かつミッキーとの記念撮影をしたい!!と強く思っていました。
この夢を実現すべく、早速ミッキーの家に向かいました。
世界のスーパースター、ミッキーに会えることに緊張しながら、やっとミッキーのいる部屋まで辿り着きました。
そして、私の写真撮影の順番です。
キャストのお兄さんに、
「撮影しましょうか?」
と聞かれました。
「自分で撮りたいんです。」
と、意思を伝えることができました。
優しく頷いてくれたお兄さん。
あぁ、大丈夫なんだ…
よかった…夢が叶うんだ…
そしてミッキーと対面。
腕を広げて、この胸に飛び込んでおいでとばかりのポーズで私を迎えてくれました。
ミッキー…!!
神のように広い心を感じ、その胸に飛び込まざるを得ない思いに駆られました。
そして、気づけば私はミッキーの優しい抱擁に身を預けていました。
スーパースターの安心感ってすごいや。
そして、お願いをします。
「ミッキー、一緒に写真を撮ってくれる?」
即座に、親指を立て、もちろん!と合図をくれました。
不安だった私の心も、晴れやかです。
本日、快晴なり…!!
即座の判断力、これも世界中の人々を笑顔にさせるミッキーを作った要素のひとつなのかもしれません。
そして!
ミッキーとの初めての自撮り!
ここにたどり着くまでに何度もイメージトレーニングをしました。
その成果を存分に発揮することができました!
か、かわいい!!!
画面いっぱいのミッキーと私!!!
あぁ、なんという幸せ…。
「ミッキー!ありがとう!!」
感謝の思いを伝えました。
すると、再びの熱い抱擁、そして…
「チュウーーーーーー!」
という音ともに、キッスをしてくれたのです!!
キッス!!
私にだけ聞こえるくらいの、でも私の中で、じんわりと幸せを広げるそのキッスの音は、あぁ、ミッキーはネズミであるのだということを生きてきた中で最も感じた瞬間でありました。
ミッキーが「チュウー」という音を出すことは、本能的にプログラムされているのですね。
ミッキーとの交流は時間にして約1分ほどでしたが、私にこれほどまでの感動を与えてくれました。
お別れをして、家を後にしながら、先ほど撮影した写真を眺め、笑みがこぼれる。
ディズニーの魔法とは素晴らしいものです。
この幸福感は他に得る場所はないのです。
こうして、私は完全にディズニーの魔法にかかり、また来たい!!と強く思ってしまうのです。
これがミッキーと愉快な仲間たちを表に立たせ、裏ではゲストの再来園を促すことを常に画策しているオリエンタルランドの恐るべき力であります。
そんなことを考えながら、一日中、ひとりでいたので、会話時間がほぼなく、先ほどのミッキーとの会話で、声を発す喜びを感じてしまった私は、最後にビッグサンダーマウンテンに向かいました。
閉園まで30分を切り、パークにも人が少なくなりました。
25分待ちのビッグサンダーマウンテンに、ギリギリ並ぶことができ、乗車しました。
今日1日分の声を発散することを目的としていたので、発進直後、
「フゥーーーーーーーー!!ヒャッホーーーーーイ!!!!」
と叫び続けました。
ええ、最後までです。
ああ、なんという開放感!!!
気持ちいい!!!!
声を出すって、溜め込んだ不要なものも一緒に出してくれる、すごいことなんだ!!
人間ってすごいなあ!!
ディズニーってすごいなあ!!
今日もありがとう!!世界!!!
人類皆友!
世界平和!
ラブアンドピース!
そんな万感の思いで、私をいっぱいにしてくれたビッグサンダーマウンテン、東京ディズニーランド、ありがとう、本当にありがとう。
ひとりディズニーというイベントは、私に世界平和という大きな思いを抱かせてくれた、素晴らしい経験となりました。
気づけば閉園時間だ。
また行きます、ありがとう。
きょうもあなたの一日にちょっぴりいいことがありますように。そんなちょっぴりのいいことを、一緒にたくさん積み重ねていきましょう。「すき」で世界を溢れさせましょう。