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超軽量 ThinkPad X1 を借りて変わったこと(バッテリー編)

みなさんこんにちわ、りなたむです。
今回は、超軽量 ThinkPad X1 を借りて変わったこと バッテリー運用編ということで、これまで外出先のPCとして ARM系 CPU のノートパソコンを使用していた私が、今回約4年ぶりに x64系 CPU になったことで、外での利用がどのように変わったのかをお話ししていきたいと思います。

これまでの運用方法

M1 MacBook Pro

前回のこちらの記事にも書いたように

以前は、外出時のPCとして、Apple の ARMチップ、Apple M1 が搭載された、MacBook Pro を使っていました。

外出時は、ちょっと仕事したいってときは、喫茶店に入ってPCを広げたり、移動中も、新幹線車内でちょっと仕事したいときも、PCを広げてすぐそのまま利用できるように、「スリープ」運用をしていました。

スリープは、PCを閉じるだけで自動的に移行できたので、特に意識もせずに切り替えることができたのが本当に便利でした。

ARMアーキテクチャ は元々低消費電力を目標とした設計がされており、特にスマートフォンでは長年使われているCPUで、少ないバッテリーでも長時間利用できるようにアップデートされていたこともあってか、バッテリーを非常に効率的に利用するよう設計されています。

実際、M1 MacBook Pro でスリープをしていた時の電力消費はこのような感じになっていました。

M1 MacBook Pro の Sleep 時のバッテリー容量

18時間ほどスリープ状態を維持していましたが、100%のまま推移しています。スマートフォンも、電波を常に発していたり、電話関連のアプリは常駐しているので、画面消灯時でも多少のバッテリー消費はあっても、数%程度しか消費しないことも多いです。

ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon

さて、もう1点。
以前 ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon をお借りしましたが、こちらも ARMアーキテクチャである、Snapdragon X Elite が搭載されています。

こちらもしばらく活用させて頂きましたが、実際のスリープ中の電力消費は、約1日放置していても、一定のバッテリー容量を維持しています。

ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon のスリープ時バッテリー消費
ほとんど変わっていないことがわかる

このため、ARMアーキテクチャはスリープ時における電力消費が著しく少ないので、何も考えずにスリープ運用をしていました。
基本的にPCを閉じたり開いたりって感じですね笑
なので、シャットダウンは殆どしてなかったような気がします。
調子悪くなった時とか、アップデートの時に再起動みたいな感じですね。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition の場合

さて、今はご提供いただいている ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition では、Intel Core Ultra 7 258V が搭載されています。 

Intel Core Ultra の 200シリーズに あたる CPU ですね!
こちらは x64 アーキテクチャが使われていて、パソコン用のCPUとして多く使われているアーキテクチャです。
幅広い利用用途に対応できるように設計されていて、個人的には割と性能に重きを置いているような感覚があります。

Intel Core Ultra 200シリーズ は、消費電力性能がより高いとのことなので、何も考えずにスリープ運用で利用していました。
その結果がこちらです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition での スリープ時の
バッテリ消費状況。17時間で約10%減少している

ARMアーキテクチャに比べると、スリープ運用時でのバッテリー消費が多いため、ちょっとスリープ運用では不安です。

ハイバネーションモード

実は、Windows には、スリープとは別に、ハイバネーションモードというものがあります。

そもそも、パソコンの最新情報は、メモリと呼ばれるデバイス内に格納されています。

メモリーの利用状況

メモリーは、SSDやハードディスクと異なり、電源が切れるとデータが消える、揮発性メモリに該当します。逆にSSDやハードディスク、SDカードのような、電源が切れてもデータが残るものは、不揮発性メモリに該当します。

スリープ状態は、CPUやSSDといった部品には、電源を流さずに、メモリには常に電源を流しているという状態です。なので、少なからず電力は消費しています。なので、そこに接続されている基盤(マザーボード)もそれなりに電力を消費しています。

さて、前置きが長くなりましたが、ハイバネーションモードは、メモリー内のデータをSSDに書き込んだ後、電源を全て切るモードです。
したがって、ハイバネーションモード中は、電力消費は一切ありません。

逆に、ハイバネーションモードから復帰するときは、SSDに書き込まれたメモリデータをメモリに戻した上で起動します。

そのため、見た目上は、スリープからの復旧とほぼ変わりません。
ただし、メモリ情報をSSDに書き出す、もしくは読み出すという処理が間に挟むので、その分使えるまでの時間が増えることになります。

しかし、ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition には、超高速なSSDが接続されています。
読み込み速度は 秒間 8GB 超え、書き込み速度も 5GB という超高速です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition のディスク性能
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition のディスク性能(詳細)

これだけ高速に動作するのであれば、ハイバネーションモードでも問題ないのでは???
と思いまして、検証しました。

モード別
移行・復帰時間計測

やはり、ハイバネーションとスリープで比較すると結構な時間の差がありますが、いうほど長いっていうわけでもないように思えます。
どちらにするかは、次に再開する時間がどれほど長いかによるのかもしれません。

結論

というわけで、こういう運用方法にしました。

  • 一瞬離席するときはスリープ

  • 飛行機での移動中などしばらく使わないであろうときはハイバネーション

  • 1日は使わないってときは電源停止

こうすることで、長く電池を持たせつつ、速やかに再開することができるようになりました。

いろいろ試行錯誤した結果
バッテリー駆動時は、電源ボタンを押すことでハイバネーションへ
移行するようにした

ただ、手動で操作する部分であり、万が一ということもあるので、100W出力可能なモバイルバッテリーを用いることで、更なる長時間稼働ができるようにしました😃
超軽量だからこそ成せる技ですね!!!

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