サバティカル休暇に入る前にやった、3つのこと
前回「サバティカル休暇を取ることにしたよ!」というnoteを投稿しました。(思いがけずたくさんの人に読んでいただいて嬉しいです^^)
これからは、実際にサバティカル休暇中にやったことや感じたことなどを中心に発信していきたいと思います。(気の向くままに行動する時期なので更新のタイミングは不定期になりますがご容赦ください^^;)
休暇に入る前にやった3つのこと
サバティカル休暇に入ると決めてから、実際に休暇スタートまでの間に大きく3つのことをおこないました。
1. 形から入る
2. バケットリストをつくる
3. 制限を設ける
1. 形から入る
一定の期限が決まっている間に、やりたいことをやる。
みなさんはこのシチュエーションで、何か思い浮かぶものがありますか?
私は「このサバティカル休暇のシチュエーションって、あの映画みたい!」と思いました。
あの映画とは、ずばり「最高の人生の見つけ方」。
<ざっくり内容>
余命6ヵ月を宣告された実業家と自動車整備工の男。病室で出会ったふたりは互いの余生を最高のものにするべくバケットリストを作り、生涯最後の冒険旅行へ。スカイダイビング、憧れのスーパーカーでレース、ピラミッド見物……リストがひとつずつ実現していく中、望むものは何でも手に入れてきた男と、家族のために夢をあきらめ続けてきた男が、それぞれ最後に幸せを見つけるというお話。
「サバティカル休暇」を考えたとき、私の頭に最初に浮かんだのは”最後は主人公が2人とも亡くなるのにも関わらずハッピーエンド”という、この映画のことでした。
ちょうどAmazon Prime Videoで無料視聴できたこともあり、まずはこの映画を見て「今から私はモーガン・フリーマンになるんだ!」と思いながら気分を高めたのが、何より一番最初に取り組んだことです。(モーガン・フリーマンになるぞ!で気分が高められる、サバティカル休暇のパワーはすごい)
2. バケットリストをつくる
次に取り組んだのは、「バケットリスト作り」。
バケットリストとは、死ぬまでにやりたいことリストのこと。
映画の中でも主人公の2人が余命6ヶ月の中でやりたいことをリストアップし、限られた余生の中で実現していきました。
おそらくサバティカル休暇中に死ぬことはないと思うけれど(そう願いたい)、この期間にやりたいことを洗い出そう!と、大小問わずやりたいことをPC上に書き殴っていきます。
とはいえ、書き始めの最初は5分で3つくらいしか出て来ません。え!わたし、やりたいことたくさんあったはずなのに。こんなはずでは……⁉と思って「バケットリスト 書き方」でググると
”「家族に関すること」「行きたい場所」「欲しいもの」「学びたいこと」など、ジャンルごとに考えると良い”
という記事が。その記事の中にあったジャンル例を参考にしながら考えはじめると、さっきまで手が止まっていたのがウソみたいに、キーボードを叩く音が止まりません。
結果、30分で50個以上ものやりたいことがリストに上がりました。
3. 制限を設ける
リストアップされたやりたいことを見ていると、「ああ、ついに家出できる日が来るのか……!」と胸が躍ります(ここだけ読むとちょっと変な人に思えるかもですが、前回のnoteに詳細書いてるのでまだ読んでない方はぜひ)
でも、そこで冷静な自分が顔を出してこう言います。
「やりたいことを挙げるのは自由だけどさ、これ、実際に全部やるとしたらいくらかかるの?」
そうだよな。時間は自由にあっても、際限なくお金が使えるわけじゃないもんな。映画の中でジャック・ニコルソンは超お金持ちだったからプライベートジェットで世界中を回れたけど、わたしはただのワーママだもんな。
今年中に引っ越しを考えてるから、臨時出費があるのが目に見えてる。ただでさえ子どもの養育費と自分たちの老後もあるもんな。今、散財してる場合じゃないかも。
そう思った瞬間、今までキラキラして見えていたバケットリストが、一瞬で色あせて見えたんです。
そんなわたしに、さっき顔を出した冷静な自分は続けてこう問いかけます。
「とはいえ、体力もあって健康で、1カ月もやりたいことがやれる時間なんてこの先の人生でもう2度とないよね。じゃあさ、今このタイミングで使って大丈夫なお金は、事実、いくらあるの?」
そうだ、想像で物事を判断するのはやめよう。
今、わたしには現金や金融資産がいくらあるか。97%の確率で来年以降も生き延びれた場合、いくら残しておく必要があるか。
「まずは事実を確認しよう」と思い、自分名義の全ての銀行口座に証券口座、保険、iDecoの口座など、持ってる全てのお金を確認。それをふまえて、これからの未来の見込み収入と支出をざっくり計算すると……スプレッドシートに、自分が自由に使える金額が出てきます。
(ちなみに、わたしの家族は家計用の口座を作り、毎月お互いの収入の一部を家計口座へ。残りはお互いが自由に使えるシステムを取り入れてます)
金額の大小は別として、「この金額までなら自由に使っても将来に影響ない!」っていうのが明確になるのって、ものすごい安心感がありますね!そこで出た数字をもとに、「サバティカル休暇中に使える金額」を設定しました。
そこで具体化された金額はある意味「制限」です。
制限と聞くと行動を束縛されるネガティブな印象がありますが、今のわたしにとってその制限は、むしろ安心と自由を与えてくれるものになったんです。
バケットリストでリストアップしているとき、目に見えないお金の不安が行動に制限をかけていたんですね。例えるなら、自由にどこまででも行っていいよ!と野原に放たれたけど、遠くに行ってオオカミが出てきたら怖い……と、行動範囲が限られてる状態。
それが、〇〇円までなら自由に使ってよし!と、制限をつくって具体化することで、以前よりも広い範囲を自由に動けるようになったんです。
イメージとしては、野原に柵を作ったらそれまでよりも広い範囲を自由に駆け回って遊べるようになった感じです。
さっきリストアップした項目の横に、「実施するのにいくらかかるか」を書くセルを作って見込み金額を入れていくと……制限内におさまってる!むしろ余力がある!
お金の不安がなくなったことで「まだリスアップできそうだ」と、バケットリストの数が増えていきます。「ああ、不安が行動を抑制していんだな」と、気づかされました。
休暇前の準備で感じたこと
以上が、サバティカル休暇に入る前に行った3つのことです。
特に最後の「制限を設ける」について、
・事実を具体化する
・具体化した事実をふまえて、制限を設ける
をすることで、不安が解消されたり、むしろ自由になることがあるんだな~というのは大きな気づきでした。
休暇に入る前からこんなにも気づきや学びがあるなんて!実際に休暇に入ったらどんなことが待ってるか、ますます楽しみが膨らむ休暇前の出来事でした。