見出し画像

それ、男性の育休取得者にも同じこと言うかな?

第一子育休中のママ友が、第二子育休中のわたしにこんな質問をしてきた。

よく、「復職する時は新入社員並みの謙虚な姿勢で雑用も進んで引き受けろ」的なアドバイスを見るんだけど、実際には雑用してたらメイン業務回んなくなるよね?ただでさえ時間的な制約ができるし…。
前回の復職のとき、どんな感じだった?

その質問を受けて、何より最初に頭に浮かんだのは「何、そのクソバイス!?」という想いだ。(言葉が汚くて失礼!)

確かに育休前と比べると、子どものお迎え等で勤務時間が短くなったり、突然の体調不良で突発的に仕事を休むことも出てくる。そんな時にカバーしてくれる上司やチームメンバーには感謝の気持ちを持ち、謙虚な姿勢で接しよう!というアドバイスの意図はわかる。そして、「感謝の気持ちと謙虚な姿勢を見せたほうが、円滑に仕事できるよね」とも思う。

ただ、「雑用も進んで引き受けろ」という言葉には抵抗を感じるのだ。

確かに、出産前後で一定期間仕事から離れる時期がある。だからといって、それまでの社会人経験で培ったスキルがゼロリセットされるわけではない。むしろ、育児をする中で新たなスキルを身に付けている場合が多いはず(段取り力、マルチタスク力、時間管理力、育成スキルなどなど)。

それなのに、冒頭のアドバイスからはそれが考慮されてる感じがしない。新卒と横並びにされて「雑用を進んで…」だなんて。発言者の「突如仕事に穴を空ける可能性が高いあなたに、第一線に立つ仕事は任せられません。雑用を積極的に引き受けて、第一線に立つメンバーの負荷を下げるサポートの役割を担いましょう!」という気持ちが薄く透けて見えるようだ。

2022年4月から育児・介護休業法が改正され、特に男性が育休を取得しやすくなる。冒頭のアドバイスをした人は、男性の育休復職者に対しても同じアドバイスをするだろうか。

育休を取得したのが女性でも男性でも、子どもが産まれたら仕事に使える時間が短くなる分、短い時間で生産性を高めたいと思う人は多いはず。そして会社としても、生産性のある仕事を生産性高くやってほしいと思うのではないか。

もし、育休明けの職場復帰でモヤっとする出来事があったら
「それ、性別が逆の育休復帰者に対しても同じこと言うかな?」
「性別が逆の育休復帰者も、同じように考えるかな?」
と考えると、違った視点が見えてくるかも。

今後、男性の育休取得者が今までよりも増えるはずの世の中、男だから・女だから関係なく気持ちよく働ける職場が増えますように。


いいなと思ったら応援しよう!