サバティカル休暇を終えて
2021年7月~8月中旬の約1か月半取得していたサバティカル休暇が終了しました。
振り返ってみると長いようであっという間だったサバティカル休暇の振り返りをnoteにまとめたいと思います。
サバティカル休暇中にやったこと
休暇に入る前に「やりたいことリスト」を作りましたが、最終的に実現できたのは約70%くらいでした。
期間中にやったことのうち、代表的なものはこちら。
<純粋にやりたいこと>
・HafHに登録し、週1家出×5回
・副業
・読書(期間中に読了した本:13冊、flierで読んだ要約:83冊)
・グラレコ練習(要約本15冊分+α)
・新しいコミュニティへの参加
<この先進む道につながること>
・終活カウンセラーの資格取得
・エンディングノートを書く
・新しいツールを使ってみる(Notion、Adobe Fresco)
・興味ある分野のさわりの勉強(HTML&CSS、GAS、デジタルマーケティング、データ分析、FP3級など)
新型コロナの感染拡大時期だったこともあり、家の中でできることが中心になってしまいました。本当はもっと外に出て人と会ったりリアルな体験をしたかったのですが……こればかりは仕方がないですね。
サバティカル休暇を取得して感じたこと
実際にサバティカル休暇を取得してみて、「きっとそうだろうな」とあらかじめ予見できていたこともあれば「こんなの想定してなかったよ!」という予想外の出来事もありました。
特に学びになったことは次の4つです。
■時間期限がある=実行力が加速する
今回、わたしは会社の有給+特別休暇をまとめて取ったので、サバティカル休暇の終了時期は最初から決まっていました。
また、平日は子どもを保育園に預けており、それをふまえると平日のわたしに与えられた自由時間は8:30~18:00まで(家出の日を除く)。
これら、時間制限があったおかげで「今日はこれをやろう!保育園のお迎えに間に合うようにするには、こういうスケジュールでいこうかな」と予定を組んだり、「もうすぐお迎えの時間だから、このグラレコはあと10分で書きあげよう」と〆切時間に対する意識を強く持てた気がします。
最終的にやりたいことリストに上がった中で実行できたのは70%くらいでしたが、期限がなかったらもっと実行率は下がってたのではないかと思います。
■やりたいこと、全てやるのは無理
上の話にも関連しますが
・時間制限があって行動に対するモチベーションが高い
・休暇中なので、自由につかえる時間がたくさんある
という環境だったにもかかわらず、最終的にやりたいことリスト全部を実行するなんてムリでした。
それを踏襲すると、
・制限時間が設けられてない
・日々、目の前のことに忙殺されて忙しい
・自分が自由に使える時間がほとんどない
の三拍子がそろった「日常の生活」に戻ったら、何かやりたい!と思ってもなかなか実行できない。そもそも自分が何をやりたいのかに目を向ける暇がなくなるでしょう。
なので今回の経験をふまえて、今後の人生で「やりたい」と思ったことは後回しにせずにやろう!と心に誓いました。
■人生の充実感のカギは「自己決定」
この1か月半、いろいろありましたが総じて充実した日々でした。
なんでこんなに充実感を感じるだろう?
やりたくないこと、やるべきことから離れて好きなことだけできたから?
それもあるけど、一番の要因は「自己決定できたこと」だと思ったんですね。
やりたいことがあり、実現するためのリソース(時間、お金)もある。わたしがやりたいことを止めずに応援してくれる仲間もいる。
リソースをどう使いながらやりたいことを実現するか。自分の思うままに決めて行動できる日々の面白さったら!
とある研究でも、自己決定度の高い人の方が、幸福度が高いという結果が出ているようです。
サバティカル休暇中に行った「週1家出」は、まさに自己決定のかたまりでした。どこに行くか。行った先で何をするか。自分の人生を自分の決断と行動で切り開く感じが楽しかったのは、自己決定の連続だったからですね。
今回、母親が1日くらい家を空けても支障がないことがわかったので、休暇が明けて日常に戻ったときに「ああ、今のわたし、幸せじゃない…」と感じる時が来たら、その時はまたプチ家出をしようと思います。
■制限がないと、自分にとって大切なものが見えてくる
やりたいことをやる時間がある。止める人もいない。そんな制限のない状況下で思い浮かんだ「やりたいこと」は、自分の価値観や大切にしてるものが丸裸になって表れていました。
私の場合、サバティカル休暇中にエンディングノートを書いたのですが、その過程で自分の過去を振り返ると、「あ、だからやりたいことリストに〇〇って出て来るんだな」とか、「逆に、△△が出てこないのはこういう理由なのかも」というのが見えてきたんですね。
過去の点と今の点が線になった瞬間でした。
実際に休まなくても「誰にも邪魔されずに使える自由な時間が〇か月あったら、あなたは何をする?」と自分に質問することで、自分の大切にしているものの本音が見えてくるんですね。
■わたしがいなくても世界は回る
……と、プラスな学びを上に書いてきましたが、中には苦しい体験もありました。
それは、「自分がいなくても世界は回る」ことを残酷にも突き付けられたことです。わたしがいなくても、会社は回るし、家族も元気に過ごせてる。その事実を目の当たりにしたときは自分の存在意義が否定されたように感じてショックでした。
「サバティカル休暇」と聞くと、自由で、キラキラしたもののように感じる方もいるかもしれませんが、心が苦しくなる場面があったことも包み隠さずお伝えしておきます。
※詳しくは以下の記事にて
サバティカル休暇後について
サバティカル休暇が明け、これから私は産休・育休に入ります。
「え?」と思った方、ごめんなさい!実はサバティカル休暇を取得したのは妊娠26週~33週のタイミングでした。
サバティカル休暇を実際に取得してみて、
当たり前になっている環境を離れて、一歩引いた目で今まで自分のいた場所を見つける機会。
この機会があるとないのとでは、今後の人生が変わる。
体験者として切実にそう感じました。ただ、妊娠してることを先に伝えると、多少なりとも
「サバティカル休暇を取ったって、産休育休で休める見込みがあるから取得できたんでしょ」
「そういう特別な状況でない限り、社会人が長期的な休みを取るなんて無理だよね」
と思う方が出るのでは。
たくさんのnoteの記事の中から、このサバティカル休暇の記事にたどり着いてくださったみなさまには、
「サバティカル休暇(使用用途を決めない長期休暇)」という考えがあるということ。
誰にでもサバティカル休暇を取る、という選択肢があること。
また、実際に取得した人が、どんな体験をし、どう感じたのか。
これらについて、フラットな視点で読んでいただきたい。
そう考えた結果、このタイミングでの報告になってしまい申し訳ありませんが、この1か月半の出来事をまとめたnoteが何かしらの参考になればうれしいです。
▼サバティカル休暇中についてのnote記事まとめ
今まで読んでくださり、ありがとうございました!
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