2回目の育休で感じた、男性の家庭進出
2回目の育休が終わろうとしています。
長いようで短かった2021年9月~2022年3月の半年間の育休期間。振り返ったてみると、1回目の育休の時との違いを感じました。
強くてニューゲームと思ってたのに
1回目の育休を取ったのは、3年前のことでした。
あの時は、ウイルスが世界中に蔓延してわたしたちの生活様式を激変させるなんて、全く想定できてなかった!
「育休」って「休み」という漢字はつくけど、全く休みなんかじゃありません!
昼夜おかまいなしに「お腹が空いた!」「心地悪いからオムツ変えて!」と泣いて意思表示をする赤ちゃん。彼/彼女の命を預かりながら成長させる、重大な任務に24時間対応する日々が、数か月単位で続きます。
特に今回は2人目の育休なので、上の子の育児も同時並行で発生。
第2子をお世話しながら、第1子の保育園送迎、帰宅後のごはんにお風呂に寝かしつけ…あわただしい日常。それに加えて、第2子の検診や予防接種などの特別イベントも発生します。
「一度通った道だから、強くてニューゲーム!1回目より楽にできるでしょ!」
なんて思いは早々に打ち砕かれます。
第1章のゲームが終わり、第2章が現在進行形で続いているのアカウントAに加えて、新しく第1章がスタートしたアカウントBを同時にプレイしてるようなもの。
確かに、Aは第1章をクリアしましたが、第2章をプレイするのは初めてです。新しい敵に出会い、「どうやっつけたら良い!?」と試行錯誤する日々。そんな中でAB2つを同時にプレイするとなると…む、むずかしい!
しかも、主人公の性格が毎回変わるオプション付き。それに伴って発生イベントが変わってくるので、同じゲームとは思えないものに…。
「思い描いてたのと違う…」
想像と現実のギャップに呆然としながら思わず本音がこぼれます。
健康診断会場で目にした光景
ある日、予防接種で健康センターに行ったとき、待合室を見ていて気付いたことがありました。
「へえ!パパママふたりで来てる家庭があるんだ。」
赤ちゃんの健康診断にパパが来ている人は、3年前の育休中のときは1人も見ませんでした。
でも、今回の育休では、予防接種や健康診断に行く度に2-3組は見かけたんです。とはいえ、98%がママひとりで子どもを連れてきているので全然多くはないですが、だからこそ、ママたちの中で順番を待つ男性の姿が目立ちます。
予防接種や健康診断以外の場面でも。
保育園の送り迎えに来るパパ。
平日の昼過ぎ、抱っこひもで赤ちゃんを抱っこして歩いているパパ。
児童館で、パパと子どもが手をつなぐ姿。
街を歩いていると「パパ+ママ+子ども」や「パパ+子ども」で一緒にいる姿を目にするようになりました。
こちらも絶対数は少ないですが、確実に、3年前より増えています。
自分の家に目を向ける
ひるがえって、わたしの家庭はどうでしょう?
前回の育休中は毎日会社に行っていた夫ですが、今回の育休中は週4でリモートワークになり、家にいる時間が格段に増えました。
すると、何が起こったでしょう!?
など、親が2人いることで育児の分担が進みました。さらに家族で過ごす時間が増えたんです!
(3年前の育休中は朝8時~夜9時過ぎまで夫が仕事で家を空けていたので、平日はほぼワンオペ。トイレも、赤ちゃんが寝た隙を見計らって行ってたので膀胱パンパンだったな…(遠い目))
もちろん、リモートワーク中、夫は仕事をしています。けれど、リモートワークだと「仕事の世界」と「家族の世界」の物理的距離が近いので、境界線があいまいに。
2つの世界の距離が近くて、境界線もあいまいだと越境しやすいこと!ふらっと行き来しやすくなり、結果、夫が子どもと接する場面のバリエーションや触れ合う総時間が増えたように感じます。
男性の家庭進出
リモートワークで「仕事の世界」と「家族の世界」の境界線があいまいになったからなのか。育休取得の男性が増えたからなのか。
具体的な理由はわかりません。でも、健康診断会場でパパを見かけるようになったことからも、少しづつ、でも確実に、パパが育児に携わるようになってきたのを感じています。
「女性の社会進出」を促進するのと同等に、「男性の家庭進出」が加速して、性別問わず「仕事の世界」と「家族の世界」を行き来できる未来が来てほしいものです。