家出をして気づいた、子どものいる生活で鍛えられた力~サバティカル休暇日記⑤
サバティカル休暇中にやりたかった、週1回の家出。
2回目の家出先に選んだのは、東京の蔵前エリアでした。
【蔵前はどんな地域?】
隅田川の西岸にある浅草や上野にほど近く情緒あふれる街で、最近はカフェや雑貨店など、倉庫をリノベーションしたおしゃれな建物が増えている地域。その雰囲気がニューヨークのブルックリンに似ていることから「東京のブルックリン」と呼ばれている。
ググったらこんな紹介記事を見かけて、「ブルックリンって(笑)」と思いながらも、新旧入り混じった雰囲気に魅力を感じて、2回目の家出先に決めました。
Hafhで宿を探すと……いい感じのホステル発見!!
さっそく予約ををれて、家出当日をワクワクした気持ちで待ちいざ出発です!
2回目の家出で感じたこと
1泊2日の家出は、今回も楽しすぎて!!
宿のすぐ近くが隅田川だったので夜風にあたりながらぶらぶら散歩したり。
朝、近くのカフェでおいしいパンを食べて幸せな気持ちになったり。
ふらっと気になった雑貨屋さんに足を運んだり。
疲れたらチョコレートのおいしいお店で心ゆくまま、まったりしたり。
コロナ過で外に出ない日が長らく続いていたこともあり、久しぶりに知らない街を心の赴くままに街歩きして、心身ともにリフレッシュできた1日でした。
家出をして気づいたこと
そんな気ままな1日を送る中で、あることを実感しました。それは、子どもと一緒にいる親は、思っていた以上に多数の選択と行動をしているということ。
子どもと一緒に出かけるときは、ハンカチやティッシュなどの常用品のほかに、子どものオムツ、おしりふき、ビニール袋、着替え、飲み物、おやつ、途中で食事をする場合は食事用のスタイにハサミ。月齢が低ければミルクの粉やお湯、もしくは離乳食。移動が長時間になる場合はおもちゃなど…子どもの年齢・月齢にもよりますが、たくさんのモノを持っていきます。
それらの荷物を準備し、子どもをベビーカーに乗せたらようやく出発。
電車移動の場合は、乗るまでに
「降車した人の邪魔にならないように」
「エレベータはどこ?」
「階段しかない…スロープはある?」
無事、電車に乗れたあとも
「子どもがぐずりそう…おもちゃを出すか。お菓子を出すか」
「あー、泣き出しちゃった。一度電車を降りるか、目的地まであと2駅だからこのまま行ってしまうか」
目的地に到着するまでの間だけでも状況を先読みしながら、たくさんの選択と判断を下していきます。(にもかかわらず、それだけ先読みしても思いがけないトラブルが発生するのが常…)
目的地に着いたら着いたで、今度はまた新しい選択と判断の連続です。
ランチはさっき通りがかったあのお店に行ってみたいけど、子連れOKのお店かな?カフェスペースは2階なのか…もしかして階段しかない?ベビーカーで行くのつらいな。
なーんて考えてたら、え!まさか、おもらし!?近くに子ども用のトイレは!?!?
……などなど。
マザーズバッグもベビーカーも持たず、リュックひとつで家を出て感じたのは「なんて身軽なんだ!」ということ。
軽いカバン。街を歩いていて気になったお店に、何も気にせず好きなように入れる。疲れたら、どんなタイミングでどこのカフェに行こうと自由。
カバンの物理的な重さだけじゃなく、行動の自由さに心まで軽くなります…!
子どものいる生活で、鍛えられた力
子どもができる前の、当たり前の生活を「心身ともに軽い」と感じてることに気づいて、こんな気持ちになりました。
「そっか。わたしは子どもが生まれてからの生活の中で、状況判断力や、選択と行動する力が鍛えられてたんだな。薄々と、カバンの重さで二の腕が鍛えられてるとは思っていたけど(笑)それ以上に、見えない筋力がついていたんだ。」
と同時に、頭の中に、育休中の自分が走馬灯のようによみがえります。
あの頃の自分は、
「子どもと2人きり、ミルクとオムツ替えをしてたら1日が終わった…わたし、今日1日何もしてない」
と、子育てのために社会から離れたことで元々持ってたスキルが衰えた気がして、そんな自分に劣等感を抱いていたんです。
でも、今回。週1の家出で子どもと離れてひとりになる時間ができたことで、子どもとの生活で、実は鍛えられてた力に気づくことができたんですよね。
……タイムマシンで昔に戻ることができたら、あの頃の自分に大丈夫だよ、と言ってあげたいなあ。