検定モデルの爪を長めにした話
この長さで受験している人は少ない
ネイリスト検定でのフリーエッジ(爪先の白い部分)の長さは5mmまでという規定があるのですが、私がネイリスト検定2級を受験するとき、モデルさんの爪を5mmに近い長さまで伸ばしてもらっていました。
他の受験者を見ていると2、3mm程度の人が多く、ここまで長くしている人はほとんどいません。
では、私はなぜここまでモデルさんの爪を長くして受験したのでしょうか。
モデルさんに爪を長くしてもらっていた理由
①アートを描く爪が小さめだったため
私が受験した回はDパターンで薬指にアートを描かなければいけませんでした。私のモデルさんは薬指の爪が他の指に比べて小さめだったため、面積が大きい方がアートが描きやすいと感じたからです。
小さい爪に描きづらいというのは私の力量の問題ですが、アートは大きい爪に描いた方が全体を見た時に映えますし、書き込みも増やせるので、華やかさと細密度を求められる検定のアートでは有利になるでしょう。
②中指の爪の幅が大きかったため
私のモデルさんの中指の爪が他の爪と比べるとわずかに横に広い爪でした。
横に広い爪は、フリーエッジの長さが他の爪と同じでも目の錯覚で短く見えます。
①の理由で薬指を長くしたいので、中指は更に長くしなければポリッシュを塗った時に同じ長さに見えないのです。
③構図
今回、2級のアートテーマは「七夕」でした。
竹や短冊など、縦長のモチーフが多かったので、縦長の爪に描いた方が構図的に良いのではないかと考えました。
②全体の見た目
一番の大きな理由はこれです。
モデルさんの指が細くて、長くスラっとしているので爪も長めにしたらさらにキレイに見えると考えました。
モデルさんの持ち味を活かすことも受験者の腕の見せ所だと思っています。
これは完全に私の美的感覚ですが、間違えてはいなかったと思います。パールホワイトの縦筋の縦長効果も相まって、かなりキレイな見た目に仕上がりました!
長めの爪にする弊害
ここまでは長めの爪で受験して良かった点を書きましたが、問題点もあります。
①ポリッシュが多少塗りづらくなる
パールホワイトでは縦筋を根本から爪先まで真っ直ぐに揃えた方がキレイに見えますが、爪が長ければ長いほど最後まで真っ直ぐハケを引っ張るのは難しくなります。
しかし、エッジ部分を塗るときに皮膚に付きづらいのはいい点だと思いました。
②爪を切るところからのチップラップ練習をできる回数が少なくなる
チップラップをする前に自爪の長さを1mm程度に短くしなければいけないので、検定本番で爪を長めの仕上がりにしようと思うと、爪を切ってのチップラップ練習をできる回数は限られてきます。
ネイリスト検定2級の第一課題終了時点では、全部の爪の長さのバランスを揃えなければいけないからです。
私も実際、自爪を切るところからのチップラップ練習は2回くらいしかできなかったですが、チップラップのやり方は爪が短くても長くても一緒なので、切って練習ができなくても仕上がりに大きな差はありませんでした。
③爪が折れやすくなる
当たり前ですが、爪が長いと折れやすくなります。
私のモデルさんは元々爪が丈夫なタイプなのと、モデルさん自身の小まめな保湿ケア、ハードナーの塗布によって5mm程度の長さにしても全く折れる気配がありませんでしたが、爪を酷使したり、ケアが不十分なモデルさんではここまで伸ばすのは難しいのではないかと思います。キレイに見える分、折れる危険とは隣り合わせでした。ジェル検定の時から伸ばし始めて、これならやれると確信したからできたことです。いきなりやろうと思うのは危険です。
最後に
もちろん塗りやアートの技術は大事ですが、遠くからパッと見た時のシルエットのキレイさにこだわることも大事だと私は思います。
以上、私が他の検定モデルさんより爪を長めに設定した話でした!ここまでお読みいただきありがとうございます!