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人類みんなシャーマン

シャーマンとは、シャーマニズムという宗教・信仰体系において、霊的な力を持ち、霊界と現世をつなぐ役割を果たす人物

weblio辞典より

「シャーマンとは?」
と問われて私が真っ先に思い浮かべるのは、アヤワスカ(つる性植物)を使ったペルー発祥のシャーマンの儀式。宇宙や潜在意識など見えない世界と人間を繋げる、橋渡しのような役割をして、儀式を執り行う人。

これが私の最初のシャーマン像。
シャーマンって南米でアヤワスカの儀式をする人たちのことだと思っていた。

でもよく調べてみると、シャーマンは世界中の至る所に存在していたの。

私の想像していた南米だけでなく、モンゴルやロシア、アフリカ、日本にも多くのシャーマンがいるそう。例えば神社の巫女。青森のイタコや、沖縄のユタ。どれもシャーマンに属しており、本当に世界中に存在する。

そして地域によってシャーマンの形もさまざまで。

楽器で音楽を奏でるシャーマンや、踊りを舞うシャーマン、神社など神に仕えるシャーマン。さらにシャーマンの役割も、未来を預言したり、願望実現を助けたり、心身を癒したり。芸能だけでなく政治や軍事や医療にも携わるシャーマンまでいるそう。

ひと口にシャーマンと言っても、その形や内容は想像以上に多岐に渡っていた。

そんなに色々な形があるなんて、結局シャーマンって何する人?シャーマンの定義は何?
私の頭はごちゃごちゃしてきて、分からなくなってしまった。


そんな中、12月から受講を始めた「自由大学」での「共生のシャーマニズム学」講義初回。「シャーマン像」をみんなでシェアし、ディスカッションするところから、講義は始まった。

シャーマンってどんな人?

「宇宙や霊からのメッセージを受け取れない人にも、伝える役割」
「ただ伝えるだけの一方的ではなくて、相互にインタラクティブな存在」
「目に見えない世界と目に見える世界を行き来して、なんらかの形で宇宙や神様と人間との関わりを取り持つ役割を持つ人」

他の受講者が思う、シャーマン像を聞いていく。
さらに自分の思うシャーマン像を周りにシェアする。そのうちに、ぼやぼやしていた自分の頭の中が整理されて、一つの納得解にピタッとハマったんです。

人類みんなシャーマンだ

人間は誰もがそれぞれ、自分の直感を持っている。内なる自分と繋がっているし、自然とも繋がっている。だって人間自体が自然の一部だから。人間はきっとみんな、自分の声も宇宙の声も聞ける。感じる力をすでに持っているはず。
だけど自然から離れたテクノロジーが発達する現代社会で、「感じる力」が遮られ、衰えていっているような気がする。

だから人間はみんなシャーマンの素質を持っていて、目に見えない世界と繋がっている。つまり本来は人間みんなシャーマン。


全員のシェアが終わり、講師の先生からもシャーマンの解説を聞いた。

全てのネットワークをきれいに保つのがシャーマン

心。体。頭。コミュニティ。社会。
人と人。人と自然。霊的世界と現世。
全ての滞りを無くして、コミュニケーションを潤滑にすること。

それこそがシャーマンの役割。
シャーマンって人間の最初の職業だったんだって。

ほえええ。まだ私全部理解できてないかも。
これから授業で深めていけたらと思ってます。

シャーマニズム学の初回授業を受けて

正直なところ、この授業が終わっても、私のシャーマン像はまだぼやぼやだった。授業前よりはクリアになったし、私が事前に考えていたことや他の人の考えがなんとなくはリンクした気もする。「シャーマンとは全てのネットワークを潤滑にする人」その解を知って、なるほど!とも思った。言葉では理解した。
だけど自分の中で、それがまだ実感できていなくて。実例からその解に辿り着くまでの流れが繋がりきれていなくて。消化するのに時間がかかっている。今でもはっきり繋がった!とは言えない。ぼーやぼやしている中で、徐々に徐々に絡まり合った糸が解けてきている感覚。
学びを消化するって簡単なことじゃないのね。

学びのアウトプットって、学んだことをただ言語化したらいいわけじゃなくて、「消化」って段階が必要。だけど、私はそれに結構な時間を要することが、今回授業の振り返りしていてはっきり分かったのです。

だけど、授業というものはほんとうに高校生ぶりで、いつも1人で細々と淡々と向き合っていて、ある意味で孤独だったから。ひとつのテーマについてみんなで意見を交わすことも、あまりにも久しぶりでとってもとっても楽しかった!様々な方向から意見を聞けるから、自分になかった視点を得られて、授業ってやっぱりいいね。人と学ぶことはとっても刺激になる。

久しぶりの高揚感でほくほくしています。
授業から、シャーマニズムの学び自体を深めて体感していくと同時に、さらに学びの「方法」についても模索していけたらいいなと思う初回授業でした。
(公開を忘れていましたが、2023/12/18執筆)


▼第2回目の授業レポートはこちら


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Rina Okahara
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