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足るを知るという言葉に詰まったメッセージ

'' 足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り''

この言葉を聞いたことがあるだろうか。
老子が言った言葉だが、この言葉はとても沁み入る言葉だなと思う。

すでに十分であることを知っている人は、真に豊かであり
努力するものはそれだけで目的を果たしているという意味になるが、

ありのままの自分を受け入れることの大切さも教えてくれている。


自分を深く知ることは生きる上でとても大切。
楽しく、望んだ人生を幸せに歩んでいきたいなら、特に。

私たち、人間が悩む時。
親子関係、恋愛、夫婦関係、仕事、病気など

大体が、人間関係と仕事(お金)と健康に集約される。

その中でも、人間関係というのは
家族、恋人、友人、など近しい人のことから、
社会、SNS、など広い人間関係もある。

でも、私達が一番長く付き合っている人間関係はこの中にはない。
それは何か。






*** 自分自身だ ***


生まれてから、死ぬまで
自分自身とは一生関係を持っていく。

だから一番向き合うべきは自分自身
一番気にしなきゃいけなくて、一番大切にしなきゃいけない

なのに、私達はたまにその事を忘れてしまう。


今日は、自分を大切にして自分に集中する大切さをシェアします。
(今では発信や自己表現が好きでやってますが、失敗の連続でした ^^) 


付け足すのを辞める


こんなことを書いている私も、20代は自信がなくて
でも何かをしなきゃいけないという不安に駆られて焦りまくった一人。

やりたいなと思い浮かぶ事は、たくさんあった。
音楽がやりたくてボイスレッスンの学校に通ったり、
会社員生活に不自由さを感じて、周りに自分のビジネスで生計を立てている人がいたので、私もそうなりたい!と思って、ビジネスの勉強を始めたり。

過去の私は、何かやりたい!とおもったら、
【学校に行く】タイプだった(笑)

でもそこが、少し遠回りの始まりだった。
今思うと、周りの人にまず聞けばいいのに…と思うのだが、
実はそれもブロックがあったと、後々気づく事になる。


知らない事を人や専門機関から教わる事は、必要な時もある。
その方が早いし、そこで生まれる人間関係もあり、
そこから可能性が広がる事もあるからいいことだと思う。

でも、学校や講座ともなると、大きなお金が動く。
私は、確実に身になるなと確信できるものだけに、
お金を払えばいいんじゃない?と思う。
(なんでもかんでも学ぼうとすると、ジプシーになってしまう。)


高い視点で見れば、無駄な経験はない…と思う。


しかし当時の私は、やりたい!という思いだけでお金を払っていた。
ビジネスの勉強は、今に役立っている事はあるけど、
その勉強中は、初心者中の初心者がやる内容ではなかったなと思う。

何かコンテンツを持っている人、少しでも自分だけの力で稼いだ事がある人が学べば、結果が出ていたと思う。
(今の私のまま、過去に戻ったら結果を出せると思う。笑)

ボイトレは特に役立ってはいないかな?
ちょっと歌がうまくなったくらい(笑)
でも、ボーカリストはメンタルが大事なことはよく理解できたし、
自分自身を深く知らないと、表現力も歌唱力も身につかない。


そこでハッと気づいた事がある。


そもそも当時の私は、自己価値がとても低かった。
思考がネガティブに偏っていたので、
そんな自分を変えたいという思いから、
自分には足りないものが多すぎると勘違いしていた。

だからいろんなものを付け足して、それをこなしていくことで
何かできるような気分になっていた。

でもその時、私の心は満たされてはおらず、さらに焦っていく。


「何かがおかしい」

薄々気づいてはいたのだけれど、どうすればいいのかわからなかった。


なぜ、当時そんな状況だったのか、今なら説明が出来るのだけど、

足りない部分ばかり見て、
自分の心の声や、自分の強みをまったく把握していなかったから。


そして、努力は間違った方向に向く。スタート地点がズレているので、
当然、たどり着く場所も違うし、途中で違和感が強くなる。

「ああ、また変われないのかな…」なんて思った時、
自分自身を深く見るきっかけがあった。


今まで足りない足りないと思い、自分に何かを付け足そうとした私が
すでに持って生まれている自分の質や才能。
そこに目を向け始めてから少しずつ変わってきた。

魂の色を読み解く仕事を始める前、
まだ学んでいる最中の私にはたくさんの気づきがあり
あれだけもがいて自分の殻をぶち壊そうとしていたのに、

自分の質や才能を知っていくと、気づいたらその殻は剥がれ落ちていた。

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私に唯一足らなかった事

足りないばかり目を向けて、できない事ばかり拾っては、
あぁ、だめだなと落ち込む日々に、風が吹いてきたのは、30歳の時。

もう出来ることはたくさんある。
だけど、動き出す前に唯一私に足りない事は、自分自身を癒す事だった。
自分を癒すという事自体、それまでほぼ意識して生きてこなかった私からすると、目からうろこだった。

体調が悪ければ、元気に動けないのと同じで、
精神的な癒し、過去の傷を癒して、自分を愛してからやっとスタート地点に立つという事を知った。


人間は、持って生まれた質があり、
頑張らなくてもできることや、自然とやれてしまう事。
それが強みと呼ばれているものの根源。


そこに気づくには、自分一人では、なかなか難しい。
特に日本の教育を受けていると、得意なことを伸ばすよりも、
できない事を頑張って出来るようになったほうが褒められる環境にいるので、余計に難しいと思う。

私みたいに、自分のことを何とかしたくて、自己投資して気づくのも良いと思うが、一番身近に転がっている気づきは、

「人に褒められた事」である。


今までの人生の中で、1度くらい誰かに褒められた事があると思う。
「ない」と思ったら、それは受け取れていない、取りこぼしてしまったという事。


でも大丈夫。自分を深く知る過程で、ふと思い出すことは不思議とある。

取りこぼしてしまった、愛の言葉は今もあなたの周りにフワフワと浮かんで
キャッチしてくれるのを待っている。


褒めてくれた対象は、誰でもOK
親や友人、恋人、職場の人、SNSのコメント、なんでもいい。

私は、親にあまり褒められず育ったので、褒めてくれた人は、
友人、彼氏、職場の人、尊敬する師などからいただいた言葉が多い。

自分の事が癒せてなかったり、愛せていないときは、
褒められた言葉も素直に受け取れなかった事もあったけど、
振り返って、その言葉を手に取るととても暖かい気持ちになった。

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すでにそこにあるもの

あれだけ、足りない足りないと思い、付けたそうとする人生を送っていた私だが、一度付けたそうとすることを辞めてみた。

そうしたら、いままでどれだけ情報や周りの影響を受けて、
自分をよく見ずに生きて居たことが分かった。

変わりたいと思った根本的な理由に目を向けて、
・どんな人生なら満足なのか。
・どんな生活でどんな人が周りにいたら幸せか?

誰にも嘘をつかず、かっこつけず、自分だけのノートに書きなぐってみたら、心から欲する事はそんなに多くなくて、本質はいつも1つか2つだなと気づいた。

やりたいこと、会ってみたい人、行ってみたい場所、
逆に、これはやりたくないという事も書いてみると、
自分だけの本質的な欲求や思いが浮き彫りになるので
是非やってみてほしい。


今だからやってみたいこと

ここにきて、やっぱり最終的には音楽や芸術を通して、
誰かの心と精神を癒し、心に明かりを灯すことがしたい。
今はこうして言葉で伝えているけれど、言葉の限界があることも知っている。

ここ数年で、私の強みは、シンプルにわかりやすく自分の言葉で伝えられて、人の心に響く話し方が出来るという事がわかった。
リナさんの言葉で聞くとスッと入ってくると、いろんな方に褒められる。
(ありがとうね)


伝えるというのは、想いがあるから伝わるのであって、
それも自分が腑に落ちて血肉になった事でないと人には伝わらないと思う。
想いがあるならば、それを言葉以外で表現してみたくなったのだ。

ただ、興味があるだけでは私は続かないタイプ。
何事も、何のためにやっているのかという根本が定まらないと、
まったくもって続かず身にならない事がわかっている。


しかし、今はどんな環境だろうと、その瞬間瞬間に自分と繋がって集中し、
軽やかに自分の人生を楽しむ事が出来るという事を伝えたくて、
それを言葉以外で伝えられたら私の人生さらに豊かになると思うからだ。


私は、人生のミッションカラーにターコイズを選んで生まれてきているため、創造する活動の中で、人が無意識に囚われている制限の枠を外していくのもチャレンジかな。と思っている。

自分の伝えたいという思いや世界観が明確になってきて、心の中の炎が大きく静かに燃えているのを感じる。
音楽やアートの持つ、一瞬で概念を壊してくるあのパワーがすごく好きなのだ。

やっと、私の泉が満ちて噴水が一気に登るように、
エネルギーが循環してキラキラと虹が反射しているイメージが生まれた。
だからできるイメージが見えているので、楽しみながら進んでいける。

2020年も残り1か月。風の時代に切り替わる月でもある。
世界情勢的に、12月も少し自粛ムードになりそうな予感。
静かに、自分の内側と対話して雑草は抜き、大地を耕し、
いつでも種まきできる準備をしておこう!

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PS.本当に今年は、とことん自分を見て整える1年になったなとしみじみ思う(笑)
今回は過去の実体験の話が多めでしたが、振り返る事で見えてくることもあるので、この記事が誰かのヒントになったらうれしいです。

今日も読んでくれてありがとう。
またね!



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