【国家斉唱拒否に思う】雅楽版「君が代」の比類なき美しさ
数日前、この記事を見かけて、「はて、週刊金曜日とは」と訝しく思い、ググったら納得。ヤフコメ欄もなかなか盛り上がっている模様。
郷に入りては郷に従えという諺が、日本にはありますけどもね。
右に触れ過ぎても左に触れ過ぎても、兎角ファナティックになりがちなのは、とりま美意識の欠如としか。
さて。
私個人として、君が代の真骨頂は雅楽演奏にあると思っているので、今回は良い機会を頂いたと思い、ここに記しておきたいと思います。
まずはこちらをお聴きになってください(ヘッドフォンやスピーカー推奨)。
こんなに荘厳なのにも関わらず、一切の押しつけがましさがない。
げに天上の音楽とはまさにこのこと。
遥か天界から響いてくるかのような笙の音はまさしく「天使の梯子」と呼ばれる、雲間を抜けて地上に放たれるあの一条の光のようで、その神々しい響きに、なかんずく涙すら滲むようです。
琴の音も本当に美しいですよね。
これほど荘厳な国歌が、この地球上にありましょうか。
ちな世界の国歌の主な主旨。
全員アドレナリン過多!
アメリカ国家も言わずもがな、「城壁」「砲丸」「血」「敵」等々勇ましく。でもまあその国家の樹立の道のり自体がとても険しく厳しいものだったということの証左なわけで、そこに優劣はないと考えています。
つくづく日本という国は、セロトニン優位民というか、平和の民の国なのだなあと感じます。
そして、唯一君が代と同じくニ短調のレの音で始まる国歌がイスラエルのハティクヴァですね。Aメロというのか、もうこれ完全に演歌ですもん。
彼の地を追われた民の嘆きが胸に迫る。
で、「週刊金曜日」繋がりというわけでもないですが、せっかくなので朝鮮民主主義人民共和国の国歌もご紹介。
これが意外なほど「高揚する」楽曲となっており、何かを錯覚しそう。
さて君が代に戻りましょう。
君が代の初期値(本来あるべき姿)は、「雅楽」なんじゃないの?
歌いたくないとか歌わされるとかそんな戯言はどうでもいいのだ。
元日には宮内庁音楽隊の君が代雅楽版をライブ配信してもらいたい。
ん?それNHKの仕事じゃん?
このメッセージが一人でも多くの日本人に届きますように。
そういうわけで時々私は雅楽版「君が代」を聴いて精神をリブートしております。
そしてこの感性がインストールされた民族であることを、誇りに思うのです。にんまりとね。