シナモン・リナコ
中学の時
サンリオキャラクターのシナモロールが好きだった
インスタのidもcinamonn_rinako
キーホルダーもシナモン
文房具もシナモン
短い髪なのに何故かツインテールをしてスズメの尻尾が頭から2本生えてるみたいな髪型で
学校に行っていた
私以外サンリオキャラクターを好きな人は誰もいなかった
誰もいないように見えた
ある日、全然しらない同級生から
「あ!シナモンりなこだ!」
「ほんとだ!シナモンりなこだ!」
「わー!シナモンりなこだ!」
と話しかけられた
全然しらない人だったので走って逃げた
別の日、近所の公園の前をあるくと
「シナモンりなこーー!!」
と叫び声が聞こえた
叫んだ人の隣の奴が
「え、シナモン?何?」
と困惑していた
また別の日、友達とサンリオにいこうと話していた
けど次の日ごめんやっぱいけないと言われた
あらら〜と思っていたが後から聞くと友達の友達に
「〇〇ちゃんまでシナモンにならないで..!」
と止められていたそうだ
またある日、学年集会でクイズレクみたいなのがあった
なんの問題かは忘れたけれどなんかの答えがシナモンだった
私は嬉しかった
周りを見てみるとこっちをみてざわざわしていた
「シナモンだ…」
「シナモンりなこだ…」
「よかったねシナモンりなこ…」
私はシナモンだった。
完全にシナモン扱いだ。なんだか面白くなってきた。
そのまたある日、廊下を歩いていると
運動部!ウェイ!みたいな人が
「ねえ名前なんて言うの?」
とすれ違いざまに話しかけてきた
おんなじ小学校なのにわすれられたのか….
と思ったがどうやらそうではなかった
後ろでつれみたいな人が「シナモンだろ」と小声で言っていた
それだけ言い放ってすれ違っていった
なんだあいつら
私はシナモン・りなこだぞ
もう完全に私はシナモンだった
100%シナモンだった
「シナモンでえええええええす!!!!」
きずいたときにはそう叫んでいた
騒がしいろうかの中で私のこえが響き渡る
シナモン・りなこの声が
その後のすれ違ったやつの反応はしらない
見ればよかったと後悔している
けど隣を歩いていた友達に
「え…こわ…」
とガチで引かれた
その後もシナモン扱いは続き、
中学の一年間ほどをシナモンとして過ごした
誰がなんと言おうと私はシナモンが好きだった
そういえばこの前インスタを見てたら
「〇〇ちゃんまでシナモンにならないで..!」の子がサンリオに行っていた
彼女もシナモンになっていた
な〜んだ!みんなシナモン好きじゃん!!
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