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まほろに住もう!



まほろ駅前多田便利軒シリーズを見返している。
便利屋の多田と行天、この二人を見ていると自分が肯定されてる気分になる。それは別に、二人を下に見ているからとか、自分の方が偉いと思えて安心するとか、そういういやらしい感情なんかじゃなくて単純に「いいね〜愛だね〜」ってなるから好き。愛だねって…4月にリリースしたEP『Girls need Girls』に『愛って』という曲を収録している。そういうものが愛じゃなかったら一体なにが?ってほんとに何がなんだろう。耳を塞ぎたくても塞げない場所で生きていると何が幸せだっけ?とか何のためにだっけ?とか誰をとかどの場所を大切にしたいとかそんなのが全部よく分からなくなってしまう時がある。
そんな時は多田便利軒の二人の生活をちょろっと覗く。こんくらい真面目でいいんだよとか、こんくらいラフでいいんだよとか、こんくらい些細でいいんだよとか、でもそのこんくらいは世間に比べると大したことなくて、大したことないからこそ大切で忘れがちなんだと思う。帰る場所があるっていいなって、ここで言う帰る場所ってのは文字通り"帰ること"だけじゃなくて自分が一番自分でいられる友達とのファミレスとか、半年に一回帰るおばあちゃん家とか、一番お気に入りの本を読んでる瞬間とか、早朝の高速道路を後部座席の窓から覗く時とか、ベットの中でYouTubeをゴロゴロ見てる時間とかそういう瞬間こそあ〜帰っているな〜と感じる。多田便利軒の二人を見るとそんな毒にも薬にもならない時間が幸福であると気づかせてくれる。
まほろ駅前多田便利軒のモデルは町田である。町田は私も友達と遊びに行ったり一人で買い物に行ったりする場所の一つだ。私が小学生の時は109があって子ども同士だけで出かけた最初の場所だった。町田の109に何があったかとかは別に覚えてないが、子どもだけで電車に乗って出かけることに妙にわくわくしていた。
町田には大きなBOOKOFFがある。100円で文庫本や漫画が買えるし、BOOKOFFは謎にポイントをくれるので5冊買って200円だった時もあった。しかもBOOKOFFの近くにはアニメイトがあり、その上にはらしんばんもある。最高!私の大好きな家系ラーメンもあるし、服屋さんだって可愛いしサンキューマートもある。新宿や原宿に繰り出すよりお手軽になんでもそろってる場所、それが町田だった。
毒にも薬にもならないってのはすごく重要でそれらは一見つまらない変わり映えのないものなのかも知れないけど、つまらないから刺激が欲しくなるし行動したくなるものだ。平穏があるから動きたくなる、動いてる時は平穏が欲しくなる、そんな風にしか進めないしみんな何かにぶつかって生きている。それは一見小さくて些細なことに見えるかも知れないけど当事者にとっては人生の命運を変える悩みだったりする。みんなもがいて生きてる!って感じさせてくれて、忘れがちな帰る場所を大事にしよー!って思えて、町田に遊びに行こーって思わせてくれる多田便利軒サンキュー!あと毒にも薬にもならないような地元の友達とおばあちゃん家と部屋のベットとみんなにサンキュー!!!

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