鼻抜けの改善方法


管楽器の鼻抜けについて調べると、多く見かけるのが

口と鼻の間をふさぐ蓋(軟口蓋)が口の中の圧に負け、塞がらなくなってしまう。

というものです。勿論これは正しい情報です。


しかし、圧というワードにとらわれ、圧を排除することが鼻抜けの改善方法とされてることが多く

・セッティング重すぎ
・身体の力みがある
・口の空間が広すぎ
・喉の開きすぎ


などが原因として挙げられることが多いです。

この原因を元に改善策を見出し、鼻抜けが治ったかたもいると思います。
実際私も、セッティングを軽くし、必要以上に力まないようにしたら、多少改善しました。


しかし、治らない方もいます。
なぜなら、セッティングが軽くても鼻抜けするし、身体が力んでいなくとも鼻抜けするからです。


そして、口の空間が広すぎる、喉が開きすぎというワードは非常に危険だと思います。
そのワードを聞き、口の中を狭く、喉を狭くすると考える人も多いからです。
喉や口内を狭くするために、喉を締めたり、舌に力を入れたりして、余計鼻抜けする要因を作ってしまいます。



そもそも演奏する際に、圧をかけずに吹くというのは難しいです。
セッティングを軽くして、リラックスして圧をかけずに吹くというのは可能ですが、確実に演奏に制限がかかります。
毎日pやmpで小さく吹くなら鼻抜けせずに吹けるかもしれませんが、それは改善したのではなく、ただ制限しただけです。


プロを目指している方々はハードな曲に取り組まなければならないこともあると思います。
そこで必要になるのは、圧をかけずに吹くのではなく、圧をコントロールをする力です。
口と鼻の間の蓋への圧を軽減するのことも大切ですが、蓋をきちっと閉める力も必要です。


鼻抜けになる原因はひとつではなく、色々あります。色々なことが組み合わさって起きます。
なので改善するにも、色々な角度で見ていかないと適切な改善策を手に入れることが難しいです。
しかし、鼻抜けになる大元の原因は、口と鼻の間をふさぐ蓋なので、そこから筋肉等の関係性を紐解いていくと、大きく分けて5つの原因があると私は思います。

①アンブシュア
②喉、舌
③姿勢、身体の状態
④メンタル
⑤元々の身体の構造

の5つです。

これからnoteでは、一つずつ解説していきたいと思います。



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