令和5年3月 予算特別委員会 ユースクリニックの設置について。
こんにちは。尼崎市議会議員 池田りなです。私が令和5年3月 予算特別委員会で取り上げた「ユースクリニックの設置」についてです。
子供の人権という観点から、ユースクリニック創設について取り上げます。
ユースクリニックとは、スウェーデンで生まれ、13歳から25歳の若者が自分を守る権利として無料で利用できます。助産師、看護師、臨床心理士、産婦人科医などが待機しており、子供たちが家庭や学校の大人には相談しづらいことを話す場です。相談内容は幅広く、本人の心と体の問題をはじめ、親の精神疾患、人間関係、性に関すること、たばこ、アルコール、デートDVなど多岐にわたります。
今回は、令和元年度、10代の妊娠が82件、そのうち40件が中絶するという、兵庫県下において、本市が他市と比較して高い数値である若年層の予定外妊娠について取り上げます。
10代の性の相談窓口設置についてです。 本市では10代の妊娠が他市に比べて高い数値です。令和元年度、出産40人、出生届出数に占める割合1.1%、人工妊娠中絶数は42人です。令和2年度、出産43人、出世届出数に占める割合1.2%、人工妊娠中絶数は22人です。担当課は、本市の10代の性に関する相談件数は把握していないとお聞きしています。
<池田 質問>
本市の10代の予期せぬ妊娠の状況について、松本市長はどのように考えていらっしゃいますか。
<保健担当局長 答弁>
本市における10代の妊娠は他都市に比べ比較的多い傾向にあり、予期せぬ妊娠の背景には、性行為や、その先の妊娠に関する知識の不足や、家庭内の親子関係の問題など、様々な要因が考えられるところでございます。
この対策に当たっては、児童・生徒が妊娠・出産などに関する知識を確実に身につける学校教育など、引き続き予防的な取組を進めるとともに、予期せぬ妊娠で困惑される方に対しては、南北保健福祉センターの保健師等が、心身のケアに十分に配慮する中で、寄り添いながらの相談支援に努めております。
<池田 質問>
稲村前市長も力を入れてくださっていましたので、松本市政でも10代の予期せぬ妊娠をなくせるよう取り組んでいただくよう要望します。
こども家庭庁、令和5年度母子保健対策関係予算案、性と健康の相談センター事業においても、特定妊婦等に対する産科受診等支援で、予期せぬ妊娠をした10代などの若者に対する窓口設置が示されています。
この補助メニューを使って、まずはユース交流センターに10代の性に特化した窓口、尼崎版ユースクリニックを設置していただけますでしょうか。
<こども青少年局長 答弁>
ユース交流センターでは、現在のところ、セクシャリティートークイベントの開催や、スタッフが若者と関係性を築き、性に関する悩みを含め、日々若者からの様々な相談を受け、必要に応じて支援機関につなぐなどの対応を行っています。
また、思いがけない妊娠で戸惑っている方に対しては、保健師やいくしあ児童ケースワーカーが連携して相談支援に当たるほか、兵庫県が実施する妊娠SOS相談事業での電話相談やメール相談などの周知にも取り組んでおります。
なお、保健所や南北保健福祉センターにおいても、学校や産婦人科、助産師会等と連携しながら、性に関する正しい知識を身につけられるよう、避妊方法や性感染症予防の普及啓発にも努めております。
そのため、現在のところ、ユース交流センターに性の悩みに特化した新たな相談窓口を設置することは検討しておりませんが、引き続き、これらの取組が10代の若者に認知されるよう、今後も様々な手法で周知してまいりますとともに、先進自治体の取組内容等を研究してまいります。
私がいつも政策を参考にしている東京都議会議員 龍円あいりさん