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視察報告 京都市子ども保健医療相談・事故防止センター(京あんしんこども館)尼崎市議会議員 池田りな

こんにちは。尼崎市議会議員 池田りなです。私の所属する、子どもの事故予防地方議員連盟の関西研修が開催されました。私は同議連の関西ブロック長を務めており、今回の研修をコーディネートしました。研修では、お子さんを亡くされた方々へのグリーフケアについて学びました。

https://kodomo-jikoyobo.net/

日時:2025年2月7日(木)16時〜17時半
場所: ≪京都市子ども保健医療相談・事故防止センター≫
(京あんしんこども館)

テーマ:子どもの事故(傷害)を防ぐための様々な活動
講師: 京(みやこ)あんしんこども館センター長 長村 敏生


【概要】
 京(みやこ)あんしんこども館では、「子ども保健医療相談センター」と「子ども事故防止センター」の2つの機能を有する施設です。管理運営は京都第二赤十字病院に委託されています。研修の特筆すべき3点を以下に記載します。

 1点目は、子ども保健医療相談センターです。 保護者の子育てに関する不安や悩みに対して、小児科医と保健師および看護師が電話相談に応じています。保護者の希望がある場合には、予約制による個別の面談相談に医師が対応しています。

子どもの発達・こころ・行動の相談については、児童精神科を専門とする小児科専門医が担当し、股関節や内股・外股、O脚・X脚などの相談については小児整形外科専門医が予約面接相談を実施しています。

講師の長村氏は、お店の予約も電話からウェブ予約への移行が進んでいるため、SNSを活用した相談体制の構築も必要だとおっしゃっていました。

 2点目は、子ども事故防止センターです。 子どもの死亡原因の上位を占める「不慮の事故」の防止に関する情報とその予防対策を発信することで、子育てが安全にできる環境整備を支援しています。

センター内には、実際の家具を展示したセーフティハウスがあり、家庭内の事故を防止する知識と意識を体験的に学ぶことができます。

来館者には保健師・看護師が同行し、マンツーマンのガイドで家庭環境に沿った指導を行っているのは全国でもこの施設のみです。また、子どもの視野体験やチャイルドシートおよび自転車ヘルメットの必要性を訴える展示もあり、最新情報に基づいた交通事故の防止対策が学べます。 子どもの視点でどのように交通事故が起きるのかを体験できるブースや、一般家庭の自宅に見立てた空間で事故のリスクを確認できる展示もあります。

 3点目は、子どもの事故防止研修プログラムです。 現在および将来幼児教育に関わる者に対して、子どもの事故防止に関する研修を実施し、保護者への啓発・普及を目的としています。以下の2つの講習会があります。

保護者対象の講習会: 「心肺蘇生法」と「チャイルドシート装着および自転車安全走行」の講習会を定期的に実施しています。また、「プレママ・パパ教室」では、出産・育児および不慮の事故から子どもを守る方法を学び、安心育児を支援しています。

子ども対象の講習会: 近隣の小学校高学年生徒を対象に「心肺蘇生法講習会」を社会見学の授業の一環として定期的に実施しています。命の大切さや助け合いの精神、心肺蘇生法の重要性と必要性を伝えています。

 緊急医療と小児医療に携わっている京都第二赤十字病院が、子どもの不慮の事故や病気に対応するために設置され、指定管理者として委託され運営している施設です。他で同様の事業を行うことは難しいかもしれませんが、全国に広めていただけると良いと思います。 また、乳幼児の心肺蘇生法講習会、保護者のための交通安全教室(子ども乗せ自転車および車のチャイルドシート講習会)、乳幼児の健康教室、プレママ・パパ教室を開催しています。


尼崎市においては、JR立花駅にある、すこやかプラザで子どもの事故予防に関する講座が開催されています。

私から尼崎市に対して、子どもの事故予防防止の啓発活動の強化、マタニティセミナーなどで不慮の事故を防ぐセミナーの実施などを要望しました。

京(みやこ)あんしんこども館


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